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第五場 ヴァルターがちょうど角を曲がって道に現れる。エーファは彼に気づき、マグダレーネを振り払って、ヴァルターめがけて道を走っていく。 エーファ やっぱりあの方よ! マグダレーネ わかりましたよ!じゃあ、 何とかしましょう。 (急いで家に入る。) エーファ (夢中になって) 騎士様!いいえ、あなたって呼ぶわ! 私、何でも話すわ、あなたは分かってくださる人だもの。 今日はひどい目に遭ったって知ってるわ。 だけど、あなたこそ賞にふさわしい騎士で、 私の最高の友なのよ! ヴァルター (激しい口調で) ああ、ちがうんだ。僕はただの友でしかない。 賞には値しないんだ。マイスターなんか夢のまた夢だ。 尊敬していたのに、嘲笑われて終わった。 そして気づいたんだ、 愛する人に求婚する権利はないのだ、と! エーファ そんなことないわ!あなたの恋人は 自分の心にかなう人にだけ冠を授けるのよ。 私の心をつかんだのはあなたですもの。 私はあなたにだけ賞を渡すわ。 ヴァルター ちがうよ!きみは 選ぶ権利を持ってないじゃないか。 きみがお父様の規則に縛られている限り 僕は何もできない。 「娘の夫はマイスタージンガーでなければならず、 娘に求婚できるのはあなた方が選んだ人だけなのです。」 お父様は物々しい口調でそうおっしゃったんだ。 彼が撤回する意思がないかぎり後戻りはできない。 それでも僕は勇気を奮い起こして、 慣れないことばかりではあったが、 愛と情熱を込めて歌い、 マイスターの決まりに従おうとしたんだ。 ところが、マイスターたちは! (怒りが募って) ああ、あのマイスターどもめ! 韻だの規則だので塗り固められた石頭連中! はらわたが煮えくり返りそうだ。 僕が夢中になったものの実態が あんなものだったのかと思うと、 気分が悪くなる! 自由を求めて逃げよう! 僕がマイスターになれるところに 行ってしまうんだ! 僕のことを本当に愛してくれるなら、 どうかお願いだから 一緒に遠くまでついてきてくれ。 もう何の希望もない。 すべての道は閉ざされたんだ! マイスターを名乗るやつが、 どこにでも悪霊みたいにはびこっていて、 僕を嘲笑おうと 集まってくるのが見えるぞ。 組合の印をつけて、 何か思いついたみたいに、 あちこちから顔を出してくる。 どこを見渡しても 石頭連中ばかりじゃないか! そのマイスターたちとやらは調子に乗って ばかにするようにうなずきながら きみをじろじろ見て、 大きな輪の中に 入れ込んで、 鼻声出したり、ワーワーわめきながら 我こそきみの夫と言い張る。 きみは不安がって震えてるのに、 やつらはきみを自分たちの慰みものにして 歌の椅子に 無理やり押し上げる! これを我慢しろって言うのか?思いっきり ぶちのめしちゃいけないとは、あまりに不公平だ! (夜警の角笛が力強く響く。) わあー! 彼はいかにもという風に片手を剣にかけ、攻撃的なまなざしで辺りを見回す。 エーファ (なだめるように彼の手を取って) あなた、落ち着いて。 夜警が角笛を吹いただけよ。 急いで菩提樹の陰に隠れて。 夜警はここを通り過ぎていくわ。 マグダレーネ (ドアのところから小声で呼ぶ。) エーファちゃん、もう遅いですよ。 そろそろ帰っていらっしゃい。 ヴァルター 逃げるの? エーファ (微笑んで) 逃げたほうがいいんでしょう? ヴァルター 僕を置いていくの? エーファ (優しく、しかし決意を込めて) いいえ、マイスターたちをね。 マグダレーネと一緒に家に入る。 夜警 (道から現れ、歌いながら手前に来て、やがてポーグナー家の角を曲がって左手に消える。) 皆さん、お聞きください。お知らせいたします。 時計の鐘が十時を打ちました。 火の元にご用心、ランプもあなどらぬよう。 どなたも家事の災害に遭いませんように。 主なる神を讃えましょう。 ザックス (接客ドアの陰で立ち聞きしていたが、ぼんやりしていた明かりの中、いまほんのわずか戸を開ける。) よくないことが起きるぞ。 駆け落ちする気だな。 気をつけよう。駆け落ちはいけない。 ヴァルター (菩提樹の後ろで) あの人は来てくれないんだろうか。ああ、じりじりする。 (エーファがマグダレーネの衣装で家から出てくる。この姿に気がついて) いや、来てくれたかな。 ああ、ちがう。あれはおばさん/レーネさんか。 (エーファはヴァルターを見つけ、走り寄ってくる。) いや、やっぱりあの人だ! エーファ おばかさん、 本当にしょうのない人ね。ほら、来たわよ! (楽しそうに彼の腕に飛び込む。) ヴァルター (大喜びで) ああ、いまこそ分かったぞ。 マイスターの賞をもらったのは僕なんだ! エーファ 余計なことは考えないで!行きましょう! どうかうまくいきますように! ヴァルター この道を行こう、 ほら、向こうだよ。 門の前に下男と馬を待たせてあるんだ。 (遠くから夜警の角笛。 二人が通りを横切って角を曲がろうとした時、ザックスがランプをガラス玉の後ろに立て、再び開け放った扉からどぎつい光を投げかけるので、エーファとヴァルターの姿は突如としてはっきり照らし出される。) エーファ (あわててヴァルターを引きもどして) まあ、靴屋さんだわ。 見られては大変! 隠れて!近づいちゃだめ! ヴァルター ほかに道はないのか? エーファ 向こうの通りを行けばいいかも。 でも入り組んでるし、 よく分からないわ。 もしかしたら夜警に出くわすかもしれないし。 ヴァルター じゃあ、仕方がない。 このまま行こう。 エーファ 靴屋さんが窓からいなくなるまではだめよ。 ヴァルター さっさと引っ込んでもらおうよ。 エーファ 姿を見せちゃだめよ。 あの人、あなたを知ってるんだから。 ヴァルター あの靴屋が? エーファ ザックスなのよ! ヴァルター ハンス・ザックス?僕の味方だ! エーファ そうは思えないわ。あなたの悪口ばかり言っていたもの。 ヴァルター 何だって、ザックスさんが?彼まで?明かりを消してやる! 第六場 ベックメッサーは夜警の後を追うようにして通りを歩いてきて、ポーグナー家の窓をぜんぶ窺い、ザックスの家に寄りかかって、持ってきたリュートを調弦する。 エーファ (ヴァルターを押しとどめて) だめだったら!あら、聞いて。 ヴァルター リュートの音だ。 (ザックスはリュートの音を耳にすると、急に何か思いついた様子で明かりを引っ込め、ドアの下半分をそっと開ける。) エーファ ああ、困ったわ! ヴァルター どうして? 見てごらん、靴屋は明かりを引っ込めた。さあ、行こう! エーファ あなたったら、見えないの?別の人が来て、そこに立ってるじゃないの。 (ザックスは気づかれないように自分の仕事机をドアのそばに据え、エーファが嘆いている声を耳にする。) ヴァルター 聞こえてもいるし、見えてもいるさ。 楽師さんみたいだよ。こんな夜遅く何をするつもりだろう? エーファ (がっくりと) ベックメッサーが来ちゃったのよ! ザックス ははん、思ってたとおりだ! (そっと仕事にかかる。) ヴァルター あの判定役か?やつが僕の目の前に? よし、あの怠け者を殺してやる! エーファ とんでもない!お願いよ、父を起こさないで! あの人は一曲歌ったらすぐ帰るわ。 あの茂みのところに隠れていましょう。 男の人がこんなに手をかけるとは知らなかったわ。 (彼女はヴァルターを引っぱって、茂みに隠れた菩提樹のそばにあるベンチに連れていく。ベックメッサーは必死に窓のほうばかり窺い、じりじりしながらリュートを荒っぽくかき鳴らす。彼がついに歌いだそうとした時、ザックスがものすごい勢いでハンマーを叩き下ろす。明かりは再びこうこうと輝き、道の向こうまではっきり照らし出されれている。) ザックス イェールム!イェールム!おおい、おおい、 何たること!トララライ!トララライ!おお! ベックメッサー (不機嫌になって石のベンチから飛び上がり、仕事中のザックスを見つけて) 何事だ! うるさいな! ザックス かつてエーファが神に追放され、 楽園を出ねばならなかった時、 固い石のせいで 彼女ははだしの足をけがした。 ベックメッサー このいじわる靴屋は何を思いついたんだか。 ザックス 主はこれを憐れみ、 ヴァルター (そっとエーファに) これは何の歌?どうしてきみの名前が出てくるんだい? ザックス 彼女の足を可愛く思っていたこともあって、 エーファ (そっとヴァルターに) 聞こえてはいるわ。 私とは関係ないの。 ザックス 自分に従う天使を呼びつけて、 エーファ どうも当てこすってるみたいね。 ザックス 「哀れな罪の女に靴を作るように! 私の見たところ、アダムも 石のせいで足の指をけがしたようだ。 ちゃんと無事に歩けるよう、 やつにもぴったり合う靴を作ってやれ!」 ヴァルター いらいらするな。時間がどんどん経ってしまうじゃないか。 ベックメッサー (ザックスのほうに寄って行って) ちょっと、まだ起きてるんですか?もう夜更けですよ。 ザックス これはこれは、市の書記殿!まだお目覚めでしたか! 靴のことが心配でならないのですね。 ご覧のとおり、ちゃんと作っています。 明日には履けるようにしますから。 (仕事にかかる。) ベックメッサー (腹を立てて) 靴なんかどうでもいい!今は静かにしてもらいたいんだ! ザックス イェールム!イェールム! おおい、おおい、 何たること!トララライ!トララライ!おお! おお、エーファよ、エーファ!悪い女だ、 良心がとがめないかな、 ヴァルター (エーファに) 僕たちと判定役のどっちに当てつけてるんだろう。 ザックス 人間に足なんぞ生えてるから、 エーファ (ヴァルターに) 思うに、三人平等に あてこすってるみたい。 ザックス 天使が靴を作る羽目になったんだ。 エーファ ああ、つらいわ。 何か悪いことが起きそう。 ザックス 楽園にとどまっていれば石なんかなかったのに。 ヴァルター かわいい人、元気を出して! ザックス おまえの若気の過ちのせいで 針金だの錐だのを使って働かなければならないのだ。 エーファ あの歌を聞くと悲しくなるわ。 ヴァルター 僕は聞いてないよ。 きみがそばにいてくれるし、 夢みたいに幸せさ。 (彼女を優しく引き寄せる。) ザックス アダムさんももう少ししっかりしてほしいものだ。 おかげで私はピッチを使って靴底をとめなければならない。 私が品格があって天使みたいに清らかでなかったら、 こんな仕事、悪魔に下げ渡すところだ! ベックメッサーは脅すようにザックスに突っかかっていく。 ザックス イェー… (中断する。) ベックメッサー 今すぐ聞け! 悪ふざけのつもりか? おまえはまったくいつでもタイミングが悪いな! ザックス 私がここで歌ってるのが迷惑になりますかね? だって靴は仕上げろとおっしゃるんでしょう? ベックメッサー じゃ、中に入って、黙っていてくれ! ザックス 徹夜仕事というのはなかなかつらいものですよ。 景気づけするために、 外の空気と楽しい歌が必要なんです。 では、第三節をお耳に入れましょう! (針金にワックスを塗りつける。) ベックメッサー まったくどうかなりそうだ! ザックス (仕事を続けながら) イェールム!イェールム! おおい、おおい、 ベックメッサー いじの悪いわめき声だ! ザックス 何たること!トララライ!トララライ!おお! ベックメッサー しまいにはこれが私の歌だと思われてしまう! (耳をふさぎ、絶望して歩き回りながら自問自答し、窓の前を行ったり来たりする。) ザックス おお、エーファ、わが嘆きを聞いておくれ。 こっちは大変な思いをして、機嫌が悪いのだ。 靴屋が作り上げた芸術品を、 彼女は足で踏みにじりながら世界を歩く。 ある天使が同情し、 この仕事から解放して たびたび楽園に呼んでくれるのでなければ、 靴もブーツもほったらかすところだ! だが、天国に滞在し、 地球を足元に見ることができるのなら、 気分が落ち着いてくるし、 ハンス・ザックスは靴屋と詩作に 勤しむことができるというものだ。 ベックメッサー ああ、窓が開いたぞ! (彼は今そっと開けられた窓を窺う。窓辺にエーファの服を着たマグダレーネが用心深く姿を見せる。) エーファ (すっかり取り乱した様子で) あの歌はつらいわ、どうしてかわからないけど。 早く、ここを出たい! ヴァルター (飛び上がって) よし、それなら 剣を使ってでも行こう! エーファ だめよ!それはやめて! ベックメッサー まちがいない、彼女だ! ヴァルター (剣から手を離して) その価値もないか。 エーファ そうよ、ここはじっと我慢して。 ベックメッサー (ザックスが仕事を続けながら歌っている間に必死にあれこれ考えていたが) これ以上やつが歌い続けたらこっちはたまったものではない! エーファ ああ、あなた、 私のせいでこんなことになったのよね。 ベックメッサー (靴に取り組んでいるザックスのほうに歩いていき、続く会話の間街路に背を向けて、リュートをかき鳴らしながら、マグダレーネが窓から去ってしまわないように気を配る。) ザックスさん、一言だけお話があるんですが… ヴァルター (小声でエーファに) 窓にいるのは誰? ベックメッサー しかし、あなたは靴にご熱心ですな。 エーファ マグダレーネよ。 ベックメッサー 私はすっかり靴のことは忘れていましたよ。 ヴァルター うまいことをやったね! ベックメッサー もちろん靴屋の腕前も評価してはいますがね、 ヴァルター おかしくて吹き出しそうだよ! ベックメッサー それよりも芸術の友としての価値のほうが大きい。 エーファ 早く終わってくれたらいいのに! ヴァルター 判定役がさっさと歌い始めてくれたら終わるんだけどね。 (ヴァルターとエーファはベンチで身を寄せ合いながら、続くザックスとベックメッサーのやりとりをだんだん面白そうに観察する。) ベックメッサー あなたの判断力は高く評価しているんですよ。 ですから、ちょっと耳を貸してもらえませんか。 明日お嬢さんを勝ち取るつもりの セレナードなんですが、 あなたの意にかなうかどうかと思って。 (何度も窓のほうに振り返りながらかき鳴らす。) ザックス おやおや!お世辞なんぞ言って! また叱られたくはありませんよ。 「靴屋が詩人として有名になってからというもの、 靴のほうはすっかりおろそかになってる。 」 たしかにぶかぶかで音がうるさかったですね。 ですから詩もメロディーも放り出して、 本業に戻っているんです。 自分の知識を総動員して、 必ず朝までに新しい靴を仕上げますよ。 ベックメッサー (必死になって) やめてくださいよ!あれはほんの冗談だ。 真剣に言ってるんだから聞いてくださいよ。 あなたは民衆から尊敬されているし、 ポーグナー嬢からも一目置かれている。 明日、私は公衆の目前で 求婚するのだが、 私の歌があなたのお気に召さないと わが名誉に傷が入るのでは、と気がかりでね。 ですから、どうか聴いてください。 今から一曲歌いますから、 あなたの気に入るか入らないか教えてほしい。 そうしたらちゃんと見直しができるというもの。 (またリュートをかき鳴らす。) ザックス どうか私にはお構いなく! そんな栄誉は受けられません。 私が作るのは流行歌だけですから。 だからこうして路地裏で歌い、靴を型にはめてるんです。 イェールム!イェールム! おおい、おおい、 ベックメッサー ちくしょう!臭いピッチそのもののような あの歌を聴くといらいらする! ザックス 何たること!トララライ!トララライ!おお! ベックメッサー 黙らないか!近所迷惑だ! ザックス 皆さんは慣れていますよ。 気になんぞとめません。 「おお、エーファ、エーファ!」 ベックメッサー (かんかんになって怒りを爆発させ) この性悪靴屋め! いたずらにも程があるぞ! 今すぐ黙らないと、 目にもの見せてくれるぞ。 (いらいらとリュートを爪弾きながら) あんたは信じられんくらい妬み深い。 自分じゃよっぽど賢いつもりなんだろう。 だから他に頭のいいやつがいると地団太を踏むわけだ。 どうだ、あんたのことは裏も表も知ってるぞ。 今までぜんぜん判定役に選ばれてないことが、 性質の悪い靴屋としては癪に障るんだろう。 それならそれで結構。ベックメッサーが生きているうちは、 なおかつその口から一つでも韻が出てくるうちは、 そして私がマイスターとして尊敬されている間は、 ニュルンベルクがいかに「花咲き育とう」とも、 ハンス・ザックス殿、しっかりと言っておこう。 あんたが判定役に選ばれることなんか絶対にない! (怒り狂ってリュートを爪弾く。) ザックス (落ち着き払って注意深く聴いていたが) いまのがあなたの歌だったんですか? ベックメッサー 勘違いされてはかなわん! ザックス 規則破りな歌でしたが、 なかなか誇らしく聞こえましたね。 ベックメッサー 聴いてくれるのかね? ザックス 神かけて、 あなたがお歌いなさい。 私は靴底を縁取っていますから。 ベックメッサー だが、あんたが歌いはしないだろうな? ザックス 歌うのはあなたですよ。 私は仕事がありますからね。 ベックメッサー そのうるさいハンマーはやめてくれないか! ザックス ハンマーを使わずにどうやったら靴底を打てるんです? ベックメッサー 何だって!そっちが叩いてるのに歌えというのか? ザックス あなたは歌を、私は靴を仕上げなければならないんですよ。 ベックメッサー 靴は欲しくない! ザックス 今はそうおっしゃるが、 歌の学校ではまた中傷なさるんじゃありませんか? いや、待てよ!これが一番いいか。 人間は二人三脚で歩むのがいいと言いますしね。 私は仕事を中断するわけにはいかないが、 判定役の技も習得したい。 その腕前にかけてはあなたが一番です。 私が教えを乞うとすればあなた以外にはありません。 というわけで、あなたが歌うのを私はじっと聴き、 そのそばで仕事を続けようかと思いますが。 ベックメッサー 注意深く聴いてください。もし間違いがあったら チョークで印をつけてくださいよ。 ザックス いいえ!それでは靴が仕上がりません。 判定はハンマーで靴底を叩いて行いますよ。 ベックメッサー いじわるにも程がある!しまった、もう遅くなってる。 お嬢さんが窓辺から去ってしまう! (リュートをガチャガチャかき鳴らす。) ザックス (ハンマーで仕事をしながら) 始めよ!ちょっと急いでくださいよ。 さもないとまた私が歌いますからね。 ベックメッサー やめてくれ!それだけはいやだ!ああ、もう、いらいらする! あなたが図々しくも判定役を買って出るのなら いいだろう、ハンマーで叩いて印をつけたらいい。 規則に沿ってきちんきちんとやってもらうが、 規則に沿った歌い方をした時に叩かないでくださいよ! ザックス 靴屋が知っている通りの規則で判定します。 仕事をしたくてうずうずしますよ。 ベックメッサー マイスターの名誉にかけて誓うんだろうな? ザックス 靴屋の心意気にもかけて! ベックメッサー 一つも間違いを犯さず、 すらすらと歌ってみせますよ。 ザックス だったら明日、あなたは靴を履けませんよ。 (夜警の角笛が遠くで響く。) ヴァルター (小声でエーファに) ばかばかしい騒ぎだね。 夢みたいだよ。 ザックス (接客ドアの前にある石造りのベンチを指して) ここにお座りになっては。 ベックメッサー (家の角まで退いて) ここに立たせてください。 ヴァルター 僕があの歌の椅子を下りてから間もないのに! ザックス なぜそんなに遠くに? ベックメッサー あなたが見えないようにですよ。 歌の学校での習わしどおりです。 エーファ (安心しきってヴァルターの胸にもたれて) とりとめのないことが頭の中をぐるぐる回ってるわ。 でも、結果がどうなるかさっぱり見当がつかないわね。 ザックス でも、そこではよく聞こえない。 ベックメッサー 私の声は力強いから このくらいの距離で優しく弱めるのですよ。 (彼は窓に向かい合うようにして街角に立つ。) ザックス いいぞ!では、準備は万端。始めよ! (ベックメッサーは、先ほど怒り狂っている時にうっかり高く調弦してしまっていたD線を正しく直す。ザックスはハンマーを構える。) ベックメッサー (リュートの伴奏に乗って) 「私は見た、 私を喜ばすその日が輝くのを…」 (ザックスは叩く。ベックメッサーはびくっとする。) 「そして、わが心は… (ザックス、叩く。ベックメッサーは中断するが、また歌い続ける。) 「生き生きした…」 (ザックスは叩き、ベックメッサーは怒って振り返る。) おい、冗談はよせ!どこがいけなかったんだ? ザックス こう歌ったほうがよいのでは。 「そしてわが心は生き生きと…」 ベックメッサー だが、それでは「私は見た」との 韻の関わりはどうなる? ザックス しかし、メロディーも大事ですよ。 言葉と音はきちんと合っていなくては。 ベックメッサー あなたと喧嘩する気はないんだ! 叩くのはやめてくれ。 さもないと後悔する羽目になるぞ! ザックス では続きを。 ベックメッサー 混乱してきたぞ。 ザックス もう一度最初から。 三つの間違いまでは叩かないでおきましょう。 ベックメッサー (独り言。) とにかくあいつのことは気にしないのが一番だ。 ただ、お嬢さんの気が散らないことだけを祈ろう。 「私は見た、 私を喜ばすその日が輝くのを。 わが心は生き生きと 勇気にあふれる。 死ぬことは考えず、 (ザックス、叩く。) それより若き令嬢に 求婚することを考えよう。 (ザックス、叩く。) なぜすべての日のうちで、 この日が最も美しいのか。 (打音。怒って) ここで皆の者に私が告げよう、 (打音。) それは美しいお嬢さんが (叩く音が二回。) 彼女の愛すべきお父様から、 (ザックスは叩き、皮肉たっぷりにうなずく。) ーお父様が口頭で約束されたように、 (音は小さいが、たくさん叩く音。) 結婚するようにと決められたから。 (叩く音が五回。かんかんになって) 自信のある者は、 (打音。) 来て、とくと見るがよい、 若き令嬢の優美な立ち姿を。 (三回叩く音。) 彼女こそわが希望の綱。 (打音。) それゆえこの日は美しく青く輝く、 (たくさん叩く音。) 私が始めに見たとおりに。」 (彼は怒り狂って角を回ってザックスに詰め寄る。) ベックメッサー ザックス、私を殺す気か? 頼むから黙ってくれ! ザックス 私は黙っていますよ。 判定していただけです。それについては後で話しましょう。 だんだんと靴底も仕上がってきましたしね。 ベックメッサー (マグダレーネが窓辺から去ろうとしているのに気がついて) えっ、行くのか?あっ、待ってください!とにかく歌わなくては。 (街角に戻り、ザックスに拳骨を突き出して) ザックス、この仕返しはきっとしてやるからな! (第二節の準備をする。) ザックス (ハンマーで叩く準備をしながら) 判定役は位置についています。続けよ! ベックメッサー (次第に大声になり、息を切らす。) 「今日、この心ははやる、 (打音。) 若き令嬢に求婚しようとして。 (三回の打音。) しかし、お父様はどうしても (打音。) 条件をつけておきたいとおっしゃる、 (三回の打音。) 彼の財産を継ぎ、 なおかつかの上品なお嬢さんに (二回の打音。) 求婚しようとする者に。 (数えきれない打音。) その条件とは、組合のまじめなマイスターであり、 お嬢さんを愛していること。 (三回の打音。) そしてなおかつ証明すべきは (二回の打音。) その芸術的資質。 (連打音。) マイスターの歌合戦で、 優勝を目指して歌おう、 彼女の夫になりたいのなら。 (怒って地団太を踏む。) 芸術を語るからには、一切のごまかしを避け、 一生懸命に取り組むべき。 (次々と打音。) そうして初めて賞品が微笑む、 激しい情熱をもって求めていたものが。 (ザックスは頭を振りながら、一つひとつ間違いを数えるのはやめ、仕事に専念することにして、ハンマーで叩きながらくさびを型から外す作業を続ける。) それはすなわち若き令嬢を得ること。」 ザックス (店の戸から頭を突き出して) もう終わりですか? ベックメッサー (ひどく心配になって) なぜそんなことを聞く? ザックス (出来上がった靴を勝ち誇った様子で突き出して) 靴が出来上がりましたので。 (リボンで結び合わせた一足の靴を高く掲げ、振り回す。) これこそ正真正銘、判定役の靴! では、判定役の格言をお耳に入れましょう! (力強い声で) 靴底に長短取り混ぜて しっかり書き込んでおきましたよ。 はっきり読み取れますし、 ここでお耳に入れましょう。 決してお忘れになっちゃいけませんよ。 良い歌はリズムが大切。 誰か間違いを犯した時、 書記殿は黒板に書き入れるが、 靴屋は皮に叩き込む。 これで安心して走れますよ。 一組のいい靴ができましたので。 これであなたの足がパカパカいうことはありません。 リズミカルに靴底を仕上げましたよ! ベックメッサー (通りの端まで引っ込み、壁に寄りかかり、ザックスの声をかき消そうとやっきになってわめくように歌い、怒り狂ってザックスに向かってリュートを振り上げているうちに息が切れ、せかせかと歌い続ける。) 「私がマイスターの名にふさわしいなら、 今日こそそれを証明してみせよう。 なにしろ私は優勝を思って燃え、 焦がれ渇いていて、何としても手にせねばならないから。 さあ、九人のミューズを呼び出し、 彼女たちを頼って、 私の詩の才能を見てもらおう。 私は規則なら完璧に知っているし、 基準でも何でも軽く突破できる。 だが、ボールが転がるように アクシデントが起こることも考えられる。 特に頭が混乱しかねないのは、 若き令嬢に 求婚しようとするから。 (一息入れる。) 独身生活にやつれはてた この身。 名誉、役職、体面、収入のすべてを 気に入っていただけるような歌に込め、 お嬢さんが私を選んでくださることを祈る、 この歌が御意に召しました暁には。」 ダーフィト (ベックメッサーが寄りかかっている後ろの窓をほんのわずか開けて、様子をうかがう。) ちくしょう、何だ? (マグダレーネの姿を見とめて) えっ、あそこにいるのは? レーネじゃないか。はっきり見えるぞ! 彼女がこいつを呼んだのか? レーネは僕よりこいつが好きなのか? 待ってろ、思い知らせてやるから! 思いっきりぶん殴ってくれる! 彼は家の中に引っ込む。 隣人 (始めは数人だが、ベックメッサーの歌の間にあちこちの窓が開き、人々が顔を出す。) そこで吠えてるのは誰だ? ギーギー声を振り絞ってるのは誰だ? こんな夜更けに気が知れないな! 静かにしてくれ!安眠妨害だ! おい、聞けよ、ばかみたいにわめいてるぞ! おい、そこのおまえ!黙って、とっとと帰ってくれ! 吠えたりわめいたりするのはよそでやってくれ! 彼らは窓から引っ込み、次から次と寝巻のまま通りに出てくる。ザックスはしばらくの間どんどん広まる騒動を観察しながら明かりを消し、姿を見られないように店の中に入るが、常にわずかだけ隙間を開けて、菩提樹の茂みから目を離さない。ヴァルターとエーファはだんだん不安になりながら、どんどん押し寄せてくる人波を見つめている。ヴァルターは自分のマントで恋人を包み、自分自身さらに茂みの奥に身を隠す。そのため、二人の姿はほとんど見えなくなる。 ダーフィト (棍棒を持って戻り、窓からひとっ跳びでベックメッサーめがけて飛び掛かる。) こんちくしょうめ、これでも喰らえ! マグダレーネ (必死にダーフィトにやめるように合図し、窓辺で悲鳴を上げる。) ああ、ダーフィト!どうしたらいいの! 助けて!助けて! 殴り合って二人とも死ぬわ! ベックメッサー (逃げようとするが、ダーフィトは襟首をつかんで離さない。) この出来損ないの若僧め! 放さんか! ダーフィト ああ、打ちのめしたら放してやるとも! ベックメッサーとダーフィトはつかみ合いを始める。間もなく二人の姿は完全に見えなくなるが、すぐに前景に戻ってくる。必ずベックメッサーが逃げ役で、ダーフィトは追いついては思いっきり殴りつける。 フォーゲルゲザンク、ツォルン、モーザー、アイスリンガー、 ナハティガル、コートナー、オルテル、フォルツ (窓辺で) おい、見ろ!とびかかれ! あそこで二人がつかみ合いをやってるぞ! (通りに出てくる。) オルテル (通りに向かって叫ぶ。) おおい!こっち来いよ!殴り合いの始まり始まり! 弟子たち (始めは一人ずつ、だんだんあちこちから集まってきて) こっち来いよ、殴り合いだぜ! フォーゲルゲザンク、ツォルン、モーザー、アイスリンガー、 ナハティガル、コートナー、オルテル、フォルツ (通りで準備して) ちょっと放してくれ!道を開けろ! さもなきゃぶん殴るぞ! さっさとよけろ! 職人たち (火かき棒を手に、あちこちから集まってくる。) おおい!職人はみんな集まれ! 喧嘩が始まったぞ! これは殴り合いに発展してるな! みんな来いよ! 弟子たち 錠前屋を見なかったかい? やつらが始めたんだよ! 第二、第四の弟子 あれは靴屋の一行だな! 第一、第三の弟子 いや、仕立て屋さ! 第二、第三の弟子 大酒飲み連中め! 第一の弟子 大喰らいめ! マグダレーネ (窓辺で、絶望しきった様子で祈るように) まあ!ダーフィト!ああ、どうしましょう! 助けて!助けて!二人とも殴り合って死んでしまうわ! 婦人たち (窓を開け、見まわして) この喧嘩はいったい何事? これは殴り合いに発展してるじゃないの! お父さんがいなきゃいいけど。 あそこに主人がいるわ! ツォルン (第一の隣人―フォーゲルゲザンクを捕まえ) おい、おまえもここか? そっちに何の関係がある? フォーゲルゲザンク 何を漁りに来たんだ? 誰かおまえに何かしたか? ツォルン 気づかれるぞ、おまえの顔は知れてるからな。 フォーゲルゲザンク そっちこそ! ツォルン どうしてだ? フォーゲルゲザンク そら、喰らえ! (殴る。) ツォルン (また殴って) 馬鹿者! フォーゲルゲザンク そっちは大馬鹿だ! (またツォルンを殴る。) 弟子たち あそこの連中は鍛冶屋さんかな。 ちがうよ、あれは錠前屋だって! あそこには家具屋の一行が見える。 それにもちろんあれは肉屋だ! わあい!あそこで御者さんが踊ってるぞ! おいで、おいで!これはすごく楽しい踊りだよ! すごいぞ!こんな殴り合い、見たことない! 婦人たち ちょっと向こう(あそこ)を見てよ! 何て騒音!何て争い! だんだん心配になってくるわ! マイスターたち (年寄りの市民たちと一緒に集まってくる。) この喧嘩はいったい何事だ? どこを見ても殴り合いばかりじゃないか! マグダレーネ 必死に大声をはりあげて) 聞いて、ダーフィト! その方を離してちょうだい! 私に何にもなさってないのよ! お願いだから聞いて! 職人たち 織工が来たぞ、皮なめし工に、 それからあれは値切ってばっかりの一行だ! 婦人たち ちょっと、皆さん! いいかげんにしたらどうなの! まあ、あのおばあさんは何するつもり? みんなして殴るのが 当たり前みたいになってしまってる! コートナー (ナハティガルに飛び掛かって) まえから殴ってやりたかったんだ! モーザーとアイスリンガーが喧嘩している。 モーザー 怖いのか? アイスリンガー 奥さんにけしかけられたのか? ナハティガル (コートナーを殴って) 訴えるぞ! モーザー 棍棒の使い方を伝授してやる! (殴り合う。) アイスリンガー 無礼者! モーザー それはこっちの台詞だ! 職人たち 思ってたとおりだ! バシンと叩きのめせ! 一発お見舞いだ! ちょっとは特訓してやらないと気が済まない! いいぞ!どんどんよくなる! 弟子たち (大喜びで) 小売り商人が加勢に来たぞ、 大麦と砂糖を持ってきたみたいだ。 コショウもあるし、シナモンにナツメグ。 いい香りだけど、何の役にも立たないと思うな。 コートナー (杖を持ってきて) 気をつけろ、殴るからな! ナハティガル まだやるつもりか? コートナー それ、殴ってみろ! ナハティガル (殴る。) どうだ! コートナー この悪党め、おまえが カチンとくるまでやるぞ! (追いかける。) ナハティガル (後ろから叫ぶ。) お返しはしてやる! 職人たち 全員集合だ!棍棒も入り用だぞ! オルテル この悪党! アイスリンガー いたずら野郎、待て! モーザー いつもごまかして商売してやがら! フォルツ 前から殴ってやりたくてうずうずしてた! 弟子たち おいおい、その言い方はないだろう! 口をふさげ! いくら何でも僕はそんなことは言わないぞ! 職人たち あそこに肉屋のクラウスがいるぞ、 見てはっきり分からあ! 家んなかが焼けたみたいな騒ぎだ! 明日になったらぜんぶ収まるんだろうな! 仕立て屋はハンガーを持ってきた!みんな集まれ! マグダレーネ ああ!いったいどうしたら! ダーフィト!お願いだから聞いて! 弟子たち わあい!殴ったぞ!ウサギみたいにおびえてら! 何でもかんでも確認してる! 婦人たち キャー!あそこに主人がいるわ! ああ、ハンスが見つかったらいいけど! みんなしてワインの飲みすぎよ! いったいどうしたらいいの? みんなして気でも狂ったの? マイスターたち いいかげん静かにして めいめい家に帰れ! さもないと手ひどくぶん殴るぞ! これ以上逆らう気なら 我々も参加するからな! 弟子たち 楽しく元気にやろう!今からが本番だ! どんどん突き進むぞ! わあい、お見舞いするぞ!今の見た? ひげにもろにぶち当たったぞ! ドシーン、とすごいぞ!これはひょうの嵐みたいだ! 殴り合いやってたら夜警もすぐには来ないよ! 元気に喧嘩しよう!怖がるのはなしだ! 職人たちもしっかりやってるんだから! 怖気づいたら不名誉になるぞ! さあ、立ち向かえ! 男らしく振る舞おう! 僕たちみんな殴り合いに参加だ! 隣人たちと弟子たちはすでに殴り合っていたが、その波がどんどん広がる。 職人たち こんなもの、すぐ片づけるぞ! 家が火事になったみたいな騒ぎだ! 勇敢に立ち向かえ、打ちのめすんだ! 婦人たち ワインを飲みすぎて 酔っぱらってるのよ! ちょっと、クリスティアンを見てよ。 あんなに殴ってはペーターがのびちゃうわ! 大変!あそこでミヒェルがシュテッフェンを殴ってるわ! 助けて!お父さん!お父さん! あの人たち、死人がでるまでぶつわ! 誰もこっちの言うことなんか聞きもしない! 職人たち おい、どうにかしろよ!さっさと帰れ! 俺たちは今来たばかりだぞ! まさか道をふさぐつもりじゃないだろうね。 通らせろ、さもなきゃ殴るぞ! ベルト作りめ!-ブリキ加工屋め! そっちが立ち退きゃいいだろ! 錫加工職人!-にかわ作りめ!-ロウソク屋め! 絶対譲歩しないぞ! 殴ってしまえ! びくびくするな! 仕立て屋だ!亜麻織職人だ! やっつけろ!そんな言い方はない! とにかく帰って ここを出て行ってくれ! マグダレーネ (下を窺って) ああ、どうしましょう、まだつかんでいる! 婦人たち ペーター、聞いてちょうだい! イエス様!ハンスが頭を殴られたわ! ハンス、いいから聞きなさいって! 大変!このままでは息子が死んでしまう! ああ、神様!これはまるで地獄! 神様、早くこの騒ぎが収まりますように! まあ!主人が勇敢にも立ち向かっていった! ツォルン いたずら小僧め! フォーゲルゲザンク いんちき! ツォルン 怖くなったろう? フォーゲルゲザンク もっと前に殴っとけばよかった! コートナー、オルテル、フォーゲルゲザンク とっとと失せろ、奥さんの機嫌を損ねるぞ! ツォルン もっと思い知らせてやろうか? フォルツ、シュヴァルツ 走って戻れ!さもなきゃ奥さんから叱られるぞ! ツォルン、モーザー だが、もし私がいやだと言ったら? ナハティガル 私がまだここにいるからといって、そっちに何の関係がある? フォーゲルゲザンク さあ、家に帰れ! アイスリンガー こっちが楽しんでるのに口を出さないでくれ! コートナー、オルテル、フォルツ、シュヴァルツ、モーザー とにかく職人どもを帰さないと! ツォルン こっちだって立派なマイスターなんだぞ! アイスリンガー ばか野郎! コートナー とっとと失せろ! ナハティガル いいから家に帰ろ! フォーゲルゲザンク そういう自分たちもさっさと帰ったらどうだ! 婦人たち かつらだろうが本物の頭だろうがぐしゃぐしゃだわ。 ああ、みんなよろめいてる! フランツ、いいかげんにしなさい! ああ、もういつまでつづくの? 急いで、助けを呼ばなくては!人殺しよ、殺人よ! 水を持ってきて!水よ! この騒ぎを収めるには水しかないわ! あの人たちの頭にジャーッと浴びせかけるのよ! 取っ組み合いはどんどん広がり、わめき声と罵り声が響き渡る。 マグダレーネ ダーフィトったら、気でも狂ったの? (必死に大声をはりあげて) お願いだから聞いて! その方はベックメッサーさんよ! ポーグナー (寝巻を着て、窓のところに現れ) 何てことだ!エーファ、窓を閉めるんだ! 私は下が無事かどうか見てくる。 彼は、窓辺で叫びながら両手を差し出していたマグダレーネを部屋に引き入れ、窓を閉める。 ヴァルター (それまでエーファとともに茂みに身を隠していたが、いまエーファを左の腕にしっかりと抱き寄せ、右手で剣を抜く。) 思い切ってやってみよう、 このまま突っ切っていくんだ! 彼は剣を突き出しながら舞台の前面まで出てきて、エーファとともに道を歩んでいこうとするが、その時ザックスが勢いよく仕事場から飛び出し、革ひもを振り回しながら行く手を阻み、ヴァルターの腕を捕らえる。 ポーグナー (階段のところで) おい、レーネ!どこにいるんだ! ザックス (半分気を失いかけているエーファを階段のほうに押しやって) お家にどうぞ、レーネさん! ポーグナーはエーファを支えながら家に入る。ザックスは革ひもでダーフィトを軽くぶち、蹴飛ばすようにして接客ドアから中に押し込み、もう一方の手でしっかり捕まえておいたヴァルターを引っぱりながら、自分も中に入ってすばやく後ろ手にドアを閉める。ザックスのおかげでダーフィトから解放されたベックメッサーは、 大慌てで人ごみの中を逃げていこうとする。ザックスが通りに分け入って行った時、ちょうど夜警の角笛が聞こえ、誰もが大急ぎでちりぢりに引き上げていくので、舞台はあっという間に空になる。どの家の扉も閉まり、誰もいなくなったところに夜警が現れ、目をこすり、びっくりしたようにあたりを見回し、頭を振る。 夜警 (小さな震え声で) 皆さん、お聞きを… お知らせします。 時計の鐘が… 十一時を打ちました。 化け物や悪霊がうろつく時間です。 誰も悪魔に魂をさらわれんことを! 主なる神を讃えましょう! 角笛の音。満月がのぼり、小路を明るく照らし出す。夜警はゆっくりと歩いていく。夜警の姿が角の向こうに消えた時、最後の音とともに幕が下りる。 FÜNFTE SZENE Walther ist die Gasse heraufgekommen; jetzt biegt er um die Ecke herum Eva erblickt ihn, reisst sich von Magdalene los und stürzt Walther auf die Strasse entgegen EVA Da ist er! MAGDALENE Da haben wir s! Nun heisst s gescheit! Sie geht eilig in das Haus EVA ausser sich Ja, Ihr seid es! Nein, du bist es! Alles sag ich, denn Ihr wisst es; alles klag ich, denn ich weiss es; Ihr seid beides, Held des Preises und mein einz ger Freund! WALTHER leidenschaftlich Ach, du irrst! Bin nur dein Freund, doch des Preises noch nicht würdig, nicht den Meistern ebenbürtig. Mein Begeistern fand Verachten, und, ich weiss es, darf nicht trachten nach der Freundin Hand! EVA Wie du irrst! Der Freundin Hand, erteilt nur sie den Preis, wie deinen Mut ihr Herz erfand, reicht sie nur dir das Reis. WALTHER Ach nein, du irrst! Der Freundin Hand, wär keinem sie erkoren; wie sie des Vaters Wille band, mir war sie doch verloren. »Ein Meistersinger muss er sein, nur wen Ihr krönt, den darf sie frein!« So sprach er festlich zu den Herr n, kann nicht zurück, möcht er auch gern! Das eben gab mir Mut; wie ungewohnt mir alles schien, ich sang voll Lieb und Glut, dass ich den Meisterschlag verdien . Doch diese Meister! wütend Ha, diese Meister! Dieser Reim-Gesetze Leimen und Kleister! Mir schwillt die Galle, das Herz mir stockt, denk ich der Falle, darein ich gelockt! Fort in die Freiheit! Da hin gehör ich, da, wo ich Meister im Haus! Soll ich dich frei n heut, dich nun beschwör ich, komm und folg mir hinaus! Nichts steht zu hoffen; keine Wahl ist offen! Überall Meister, wie böse Geister seh ich sich rotten, mich zu verspotten mit den Gewerken, aus den Gemerken, aus allen Ecken, auf allen Flecken seh ich zu Haufen Meister nur laufen, mit höhnendem Nicken frech auf dich blicken, in Kreisen und Ringeln dich umzingeln, näselnd und kreischend zur Braut dich heischend, als Meisterbuhle auf dem Singestuhle, zitternd und bebend, hoch dich erhebend! Und ich ertrüg es, sollt es nicht wagen, gradaus tüchtig d rein zu schlagen? Man hört den starken Ruf eines Nachtwächterhorns Ha! ... Er hat mit emphatischer Gebärde die Hand an das Schwert gelegt und starrt wild vor sich hin EVA fasst ihn besänftigend bei der Hand Geliebter, spare den Zorn! ‘s war nur des Nachtwächters Horn. Unter der Linde birg dich geschwinde; hier kommt der Wächter vorbei. MAGDALENE ruft leise unter der Tür Evchen! ‘s ist Zeit mach dich frei! WALTHER Du fliehst? EVA lächelnd Muss ich denn nicht? WALTHER Entweichst? EVA mit zarter Bestimmtheit Dem Meistergericht. Sie verschwindet mit Magdalene im Hause Der NACHTWÄCHTER ist währenddem in der Gasse erschienen, kommt singend nach vorn, biegt um die Ecke von Pogners Haus und geht nach links ab Hört, ihr Leut , und lasst euch sagen, die Glock hat zehn geschlagen bewahrt das Feuer und auch das Licht, damit niemand kein Schad geschicht! Lobet Gott den Herrn! SACHS welcher hinter der Ladentür dem Gespräche gelauscht, öffnet jetzt, bei eingezogenem Lampenlicht, ein wenig mehr Üble Dinge, die ich da merk eine Entführung gar im Werk! Aufgepasst! Das darf nicht sein! WALTHER hinter der Linde Käm sie nicht wieder? o der Pein! - Eva kommt in Magdalenes Kleidung aus dem Hause; die Gestalt gewahrend Doch ja, sie kommt dort! - Weh mir, nein! Die Alte/Lene ist s! - Eva erblickt Walther und eilt auf ihn zu Doch aber - ja! EVA Das tör ge Kind da hast du s! Da! Sie wirft sich ihm heiter an die Brust WALTHER hingerissen O Himmel! Ja, nun wohl ich weiss, dass ich gewann den Meisterpreis! EVA Doch nun kein Besinnen! Von hinnen! Von hinnen! o wären wir schon fort! WALTHER Hier durch die Gasse dort finden wir vor dem Tor Knecht und Rosse vor. Nachtwächterhorn entfernt. Als sich beide wenden, um in die Gasse einzubiegen, lässt Sachs, nachdem er die Lampe hinter eine Glaskugel gestellt, durch die ganz wieder geöffnete Ladentür einen grellen Lichtschein quer über die Strasse fallen, so dass Eva und Walther sich plötzlich hell beleuchtet sehen EVA Walther hastig zurückziehend O weh, der Schuster! Wenn er uns säh ! Birg dich! Komm ihm nicht in die Näh ! WALTHER Welch and rer Weg führt uns hinaus? EVA Dort durch die Strasse doch der ist kraus, ich kenn ihn nicht gut; auch stiessen wir dort auf den Wächter. WALTHER Nun denn durch die Gasse! EVA Der Schuster muss erst vom Fenster fort. WALTHER Ich zwing ihn, dass er s verlasse. EVA Zeig dich ihm nicht er kennt dich! WALTHER Der Schuster? EVA ‘s ist Sachs! WALTHER Hans Sachs? Mein Freund! EVA Glaub s nicht! Von dir Übles zu sagen nur wusst er. WALTHER Wie, Sachs? Auch er? Ich lösch ihm das Licht. SECHSTE SZENE Beckmesser ist, dem Nachtwächter nachschleichend, die Gasse heraufgekommen, hat nach den Fenstern von Pogners Haus gespäht und, an Sachsens Haus gelehnt, stimmt er jetzt seine mitgebrachte Laute EVA Walther zurückhaltend Tu s nicht! - Doch horch! WALTHER Einer Laute Klang. Als Sachs den ersten Ton der Laute vernommen, hat er, von einem plötzlichen Einfall erfasst, das Licht wieder etwas eingezogen und öffnet leise den unteren Teil des Ladens EVA Ach, meine Not! WALTHER Wie, wird dir bang ? Der Schuster, sieh, zog ein das Licht. So sei s gewagt! EVA Weh! Siehst du denn nicht? Ein and rer kam und nahm dort Stand. Sachs hat unvermerkt seinen Werktisch ganz unter die Tür gestellt Jetzt erlauscht er Evas Ausruf WALTHER Ich hör s und seh s ein Musikant. Was will der hier so spät des Nachts? EVA in Verzweiflung ‘s ist Beckmesser schon! SACHS Aha, ich dacht s! Er setzt sich leise zur Arbeit zurecht WALTHER Der Merker? Er in meiner Gewalt? Drauf zu! Den Lung rer mach ich kalt! EVA Um Gott! So hör! Willst den Vater wecken? Er singt ein Lied, dann zieht er ab. Lass dort uns im Gebüsch verstecken. - Was mit den Männern ich Müh doch hab! Sie zieht Walther hinter das Gebüsch auf die Bank unter der Linde. Beckmesser, eifrig nach dem Fenster lugend, klimpert voll Ungeduld heftig auf der Laute. Als er sich endlich auch zum Singen rüstet, schlägt Sachs sehr stark mit dem Hammer auf den Leisten, nachdem er soeben das Licht wieder hell auf die Strasse hat fallen lassen. SACHS Jerum! Jerum! Hallo hallo he! O ho! Trallalei! Trallalei! O ho! BECKMESSER springt ärgerlich von dem Steinsitz auf und gewahrt Sachs bei der Arbeit Was soll das sein? Verdammtes Schrein! SACHS Als Eva aus dem Paradies von Gott dem Herrn verstossen, gar schuf ihr Schmerz der harte Kies an ihrem Fuss, dem blossen. BECKMESSER Was fällt dem groben Schuster ein? SACHS Das jammerte den Herrn, WALTHER flüsternd zu Eva Was heisst das Lied? Wie nennt er dich? SACHS ihr Füsschen hatt er gern, EVA flüsternd zu Walther Ich hört es schon ‘s geht nicht auf mich. SACHS und seinem Engel rief er zu EVA Doch eine Bosheit steckt darin. SACHS »Da, mach der armen Sünd rin Schuh ! Und da der Adam, wie ich seh , an Steinen dort sich stösst die Zeh , dass recht fortan er wandeln kann, so miss dem auch Stiefeln an!« WALTHER Welch Zögernis! Die Zeit geht hin! BECKMESSER tritt zu Sachs heran Wie, Meister? Auf? Noch so spät zur Nacht? SACHS Herr Stadtschreiber! Was, Ihr wacht? Die Schuh machen Euch grosse Sorgen? Ihr seht, ich bin dran Ihr habt sie morgen. Er arbeitet BECKMESSER zornig Hol der Teufel die Schuh ! Hier will ich Ruh ! SACHS Jerum! Jerum! Hallo hallo he! Oho! Trallalei! Trallalei! O he! O Eva, Eva! Schlimmes Weib, das hast du am Gewissen, WALTHER zu Eva Uns oder dem Merker? Wem spielt er den Streich? SACHS dass ob der Füss am Menschenleib EVA zu Walther Ich fürcht , uns dreien gilt er gleich. SACHS jetzt Engel schustern müssen. EVA O weh der Pein. Mir ahnt nichts Gutes! SACHS Blieb st du im Paradies, da gab es keinen Kies. WALTHER Mein süsser Engel, sei guten Mutes! SACHS Um deiner jungen Missetat hantier ich jetzt mit Ahl und Draht EVA Mich betrübt das Lied! WALTHER Ich hör es kaum! Du bist bei mir, welch holder Traum! Er zieht sie zärtlich an sich SACHS und ob Herrn Adams übler Schwäch versohl ich Schuh und streiche Pech. Wär ich nicht fein ein Engel rein, Teufel möchte Schuster sein! Beckmesser drohend auf Sachs zufahrend SACHS Je - Er unterbricht sich BECKMESSER Gleich höret auf! Spielt Ihr mir Streich ? Bleibt Ihr tags und nachts Euch gleich? SACHS Wenn ich hier sing , was kümmert s Euch? Die Schuhe sollen doch fertig werden? BECKMESSER So schliesst Euch ein und schweigt dazu still! SACHS Des Nachts arbeiten macht Beschwerden; wenn ich da munter bleiben will, so brauch ich Luft und frischen Gesang; drum hört, wie der dritte Vers gelang! Er wichst den Draht ersichtlich BECKMESSER Er macht mich rasend! SACHS fortarbeitend Jerum! Jerum! Hallo hallo he! BECKMESSER Das grobe Geschrei! SACHS O ho! Trallalei! Trallalei! O he! BECKMESSER Am End denkt sie gar, dass ich das sei! Er hält sich die Ohren zu und geht verzweiflungsvoll, sich mit sich beratend, die Gasse vor dem Fenster auf und ab SACHS O Eva! Hör mein Klageruf, mein Not und schwer Verdrüssen! Die Kunstwerk , die ein Schuster schuf, sie tritt die Welt mit Füssen! Gäb nicht ein Engel Trost, der gleiches Werk erlost, und rief mich oft ins Paradies, wie ich da Schuh und Stiefel liess ! Doch wenn mich der im Himmel hält, dann liegt zu Füssen mir die Welt, und bin in Ruh Hans Sachs ein Schuh- macher und Poet dazu. BECKMESSER Das Fenster geht auf! Er späht nach dem Fenster, welches jetzt leise geöffnet wird und an welchem vorsichtig Magdalene in Evas Kleidung sich zeigt. EVA mit grosser Aufgeregtheit Mich schmerzt das Lied, ich weiss nicht wie! O fort, lass uns fliehen! WALTHER auffahrend Nun denn mit dem Schwert! EVA Nicht doch! Ach, halt! BECKMESSER Herrgott, ‘s ist sie! WALTHER die Hand vom Schwert nehmend Kaum wär er s wert! EVA Ja, besser Geduld! BECKMESSER der, während Sachs fortfährt zu arbeiten und zu singen, in grosser Aufregung mit sich beraten hat Jetzt bin ich verloren, singt der noch fort! EVA O bester Mann, dass ich so Not dir machen kann! BECKMESSER tritt zu Sachs an den Laden heran und klimpert, während des Folgenden mit dem Rücken der Gasse zugewandt, seitwärts auf der Laute, um Magdalene am Fenster festzuhalten Freund Sachs! So hört doch nur ein Wort! WALTHER leise zu Eva Wer ist am Fenster? BECKMESSER Wie seid Ihr auf die Schuh versessen! EVA ‘s ist Magdalene. BECKMESSER Ich hatt sie wahrlich schon vergessen. WALTHER Das heiss ich vergelten! BECKMESSER Als Schuster seid Ihr mir wohl wert, WALTHER Fast muss ich lachen. BECKMESSER als Kunstfreund doch weit mehr verehrt. EVA Wie ich ein End und Flucht mir ersehne! WALTHER Ich wünscht , er möchte den Anfang machen. Walther und Eva, auf der Bank sanft aneinandergelehnt, erfolgen des weiteren Sachs und Beckmesser mit wachsender Teilnahme BECKMESSER Eu r Urteil, glaubt, das halt ich hoch; drum bitt ich hört das Liedlein doch, mit dem ich morgen möcht gewinnen, ob das auch recht nach Euren Sinnen. Er klimpert wiederholt seitwärts nach dem Fenster gewandt SACHS Oha! Wollt mich beim Wahne fassen? Mag mich nicht wieder schelten lassen. »Seit sich der Schuster dünkt Poet, gar übel es um Eu r Schuhwerk steht.« Ich seh , wie s schlappt und überall klappt drum lass ich Vers und Reim gar billig nun daheim, Verstand und Witz und Kenntnis dazu, mach Euch für morgen die neuen Schuh . BECKMESSER kreischend Lasst das doch sein! Das war ja nur Scherz. Vernehmt besser, wie s mir ums Herz! Vom Volk seid Ihr geehrt, auch der Pognerin seid Ihr wert. Will ich vor aller Welt nun morgen um die werben, sagt, könnt s mich nicht verderben, wenn mein Lied ihr nicht gefällt? Drum hört mich ruhig an; und sang ich, sagt mir dann, was Euch gefällt, was nicht, dass ich mich danach richt . Er klimpert wieder SACHS Ei, lasst mich doch in Ruh ! Wie käme solche Ehr mir zu? Nur Gassenhauer dicht ich zum meisten, drum sing ich zur Gassen und hau auf den Leisten. Jerum! Jerum! Hallo hallo he! BECKMESSER Verfluchter Kerl! Den Verstand verlier ich mit seinem Lied voll Pech und Schmierich! - SACHS O ho! Trallalei! Trallalei! O he! BECKMESSER Schweigt doch! Weckt Ihr die Nachbarn auf? SACHS Die sind s gewohnt ‘s hört keiner drauf. - »O Eva, Eva!« - BECKMESSER in höchste Wut ausbrechend O Ihr boshafter Geselle! Ihr spielt mir heut den letzten Streich! Schweigt Ihr jetzt nicht auf der Stelle, so denkt Ihr dran, das schwör ich Euch. Er klimpert wütend Neidisch seid Ihr, nichts weiter, dünkt Ihr Euch auch gleich gescheiter. Dass andre auch was sind, ärgert Euch schändlich! Glaubt, ich kenne Euch aus- und inwendlich! Dass man Euch noch nicht zum Merker gewählt, das ist s, was den gallichten Schuster quält. Nun gut! Solang als Beckmesser lebt und ihm noch ein Reim an den Lippen klebt, solang ich noch bei den Meistern was gelt , ob Nürnberg »blüh und wachs «, das schwör ich Herrn Hans Sachs nie wird er je zum Merker bestellt! Er klimpert in höchster Wut SACHS der ihm ruhig und aufmerksam zugehört hat War das Eu r Lied? BECKMESSER Der Teufel hol s! SACHS Zwar wenig Regel doch klang s recht stolz! BECKMESSER Wollt Ihr mich hören? SACHS In Gottes Namen singt zu ich schlag auf die Sohl die Rahmen. BECKMESSER Doch schweigt Ihr still? SACHS Ei, singet Ihr, die Arbeit, schaut, fördert s auch mir. BECKMESSER Das verfluchte Klopfen wollt Ihr doch lassen? SACHS Wie sollt ich die Sohl Euch richtig fassen? BECKMESSER Was? Ihr wollt klopfen, und ich soll singen? SACHS Euch muss das Lied, mir der Schuh gelingen. BECKMESSER Ich mag keine Schuh ! SACHS Das sagt Ihr jetzt; in der Singschul Ihr mir s dann wieder versetzt. Doch hört! Vielleicht sich s richten lässt zwei-einig geht der Mensch am best. Darf ich die Arbeit nicht entfernen, die Kunst des Merkers möcht ich erlernen. Darin kommt Euch nun keiner gleich; ich lern sie nie, wenn nicht von Euch. Drum singt Ihr nun, ich acht und merk und fördr auch wohl dabei mein Werk. BECKMESSER Merkt immer zu; und was nicht gewann, nehmt Eure Kreide und streicht mir‘s an. SACHS Nein, Herr! Da fleckten die Schuh mir nicht, mit dem Hammer auf den Leisten halt ich Gericht. BECKMESSER Verdammte Bosheit! - Gott, und ‘s wird spät am End mir die Jungfer vom Fenster geht! Er klimpert eifrig SACHS aufschlagend Fanget an! ‘s pressiert! Sonst sing ich für mich! BECKMESSER Haltet ein! Nur das nicht! - Teufel, wie ärgerlich! - Wollt Ihr Euch denn als Merker erdreisten, nun gut, so merkt mit dem Hammer auf den Leisten; nur mit dem Beding, nach den Regeln scharf, aber nichts, was nach den Regeln ich darf. SACHS Nach den Regeln, wie sie der Schuster kennt, dem die Arbeit unter den Händen brennt. BECKMESSER Auf Meisterehr ? SACHS Und Schustermut! BECKMESSER Nicht einen Fehler glatt und gut! SACHS Dann gingt Ihr morgen unbeschuht. Nachtwächterhorn sehr entfernt WALTHER leise zu Eva Welch toller Spuk! Mich dünkt s ein Traum. SACHS auf den Steinsitz vor der Ladentür deutend Setzt Euch denn hier! BECKMESSER zieht sich nach der Ecke des Hauses zurück Lasst hier mich stehen! WALTHER den Singstuhl, scheint s, verliess ich kaum! SACHS Warum so weit? BECKMESSER Euch nicht zu seh n, wie s Brauch der Schul vor dem Gemerk . EVA sanft an Walthers Brust gelehnt Die Schläf umwebt mir s wie ein Wahn ob s Heil, ob Unheil, was ich ahn ? SACHS Da hör ich Euch schlecht. BECKMESSER Der Stimme Stärk ich so gar lieblich dämpfen kann. Er stellt sich ganz um die Ecke, dem Fenster gegenüber, auf SACHS Wie fein! Nun gut denn! - Fanget an! Beckmesser stimmt die in der Wut unversehens heraufgeschraubte D-Saite wieder herunter. Sachs holt mit dem Hammer aus BECKMESSER zur Laute »Den Tag seh ich erscheinen, der mir wohlgefall n tut..... Sachs schlägt auf, Beckmesser schüttelt sich »Da fasst mein Herz sich einen Sachs schlägt auf, Beckmesser setzt heftig ab, singt aber weiter guten und frischen - Sachs hat aufgeschlagen, Beckmesser wendet sich wütend um die Ecke herum Treibt Ihr hier Scherz? Was wär nicht gelungen? SACHS Besser gesungen »Da fasst mein Herz sich einen guten,frischen -« BECKMESSER Wie sollt sich das reimen auf »Seh ich erscheinen«? SACHS Ist Euch an der Weise nichts gelegen? Mich dünkt, sollt passen Ton und Wort. BECKMESSER Mit Euch zu streiten? Lasst von den Schlägen, sonst denkt Ihr mir dran! SACHS Jetzt fahret fort! BECKMESSER Bin ganz verwirrt! SACHS So fangt noch mal an drei Schläg ich jetzt pausieren kann. BECKMESSER für sich Am besten, wenn ich ihn gar nicht beacht . Wenn s nur die Jungfer nicht irre macht! Den Tag seh ich erscheinen, der mir wohl gefall n tut; da fasst mein Herz sich einen guten und frischen Mut. Da denk ich nicht an Sterben, Sachs schlägt lieber an Werben um jung Mägdeleins Hand. Sachs schlägt Warum wohl aller Tage schönster mag dieser sein? Schlag. Ärgerlich Allen hier ich es sage Schlag weil ein schönes Fräulein zwei Schläge von ihrem lieb n Herrn Vater, Sachs schlägt und nickt ironisch beifällig wie gelobt hat er, viele kleine Schläge ist bestimmt zum Eh stand. Fünf Schläge. Sehr ärgerlich Wer sich getrau , Schlag der komm und schau , da steh n die hold lieblich Jungfrau, drei Schläge auf die ich all mein Hoffnung bau Schlag darum ist der Tag so schön blau, viele Schläge als ich anfänglich fand.« Er bricht wütend um die Ecke auf Sachs los BECKMESSER Sachs! Seht, Ihr bringt mich um! Wollt Ihr jetzt schweigen? SACHS Ich bin ja stumm! Die Zeichen merkt ich; wir sprechen dann derweil lassen die Sohlen sich an. BECKMESSER gewahrt, dass Magdalene sich vom Fenster entfernen will Sie entweicht? Pst, pst! - Herrgott! Ich muss! Um die Ecke herum die Faust gegen Sachs ballend Sachs, Euch gedenk ich die Ärgernuss! Er macht sich zum zweiten Vers fertig SACHS mit dem Hammer nach dem Leisten ausholend Merker am Ort! - Fahret fort! BECKMESSER immer stärker und atemloser »Will heut mir das Herz hüpfen, Schlag werben um Fräulein jung, drei Schläge doch tät der Vater knüpfen Schlag daran ein Bedingung drei Schläge für den, wer ihn beerben will und auch werben zwei Schläge um sein Kindelein fein. viele Schläge Der Zunft ein bied rer Meister wohl sein Tochter er liebt, drei Schläge doch zugleich auch beweist er, zwei Schläge was er auf die Kunst gibt ununterbrochene Schläge zum Preise muss es bringen im Meistersingen, wer sein Eidam will sein. Er stampft wütend mit den Füssen Nun gilt es Kunst, dass mit Vergunst, ohn all schädlich gemeinen Dunst, fortwährende Schläge ihm glücke des Preises Gewunst, war begehrt mit wahrer Inbrunst, Sachs, welcher kopfschüttelnd es aufgibt, die einzelnen Fehler anzumerken, arbeitet hämmernd fort, um den Keil aus dem Leisten zu schlagen um die Jungfrau zu frei n.« SACHS über den Laden weit herausgelehnt Seid Ihr nun fertig? BECKMESSER in höchster Angst Wie fraget Ihr? SACHS hält die fertigen Schuhe triumphierend heraus Mit den Schuhen ward ich fertig schier. - Während er die Schuhe an den Bändern hoch in der Luft tanzen lässt Das heiss ich mir echte Merkerschuh - mein Merkersprüchlein hört dazu! - sehr kräftig Mit lang und kurzen Hieben steht s auf der Sohl geschrieben da lest es klar und nehmt es wahr, und merkt s Euch immerdar. Gut Lied will Takt wer den verzwackt, dem Schreiber mit der Feder haut ihn der Schuster aufs Leder. - Nun lauft in Ruh habt gute Schuh, der Fuss Euch drin nicht knackt, ihn hält die Sohl im Takt! BECKMESSER der sich ganz in die Gasse zurückgezogen hat und an die Mauer mit dem Rücken sich anlehnt, singt, um Sachs zu übertäuben, mit grösster Anstrengung, schreiend und atemlos hastig, während er die Laute wütend nach Sachs schwingt "Darf ich mich Meister nennen, das bewähr ich heut gern, weil ich nach dem Preis brennen muss, dursten und hungern. Nun ruf ich die neun Musen, dass an sie blusen mein dicht rischen Verstand. Wohl kenn ich alle Regeln, halte gut Mass und Zahl; doch Sprung und Überkegeln wohl passiert je einmal, wann der Kopf ganz voll Zagen zu frei n will wagen um jung Mägdeleins Hand. Er verschnauft sich Ein Junggesell, trug ich mein Fell, mein Ehr, Amt, Würd und Brot zur Stell, dass Euch mein Gesang wohl gefällt, und mich das Jungfräulein erwähl, wenn sie mein Lied gut fand." - DAVID hat den Fensterladen, dicht hinter Beckmesser, ein wenig geöffnet und lugt daraus hervor Wer Teufel, hier? - Er wird Magdalene gewahr Und drüben gar? Die Lene ist s -, ich seh es klar! Herrje, der war s, den hat sie bestellt. Der ist s, der ihr besser als ich gefällt! Nun warte, du kriegst s! Dir streich ich das Fell! Er entfernt sich nach innen NACHBARN erst einige, dann immer mehr, öffnen während Beckmessers Lied in der Gasse die Fenster und gucken heraus Was heult denn da? Wer kreischt mit Macht? Ist das erlaubt so spät zur Nacht? Gebt Ruhe hier! s ist Schlafenszeit. Mein , hört nur, wie dort der Esel schreit! Ihr da! Seid still und schert Euch fort! Heult, kreischt und schreit an andrem Ort! Sie verlassen die Fenster und kommen nach und nach in Nachtkleidern einzeln auf die Strasse heraus. – Sachs beobachtet noch eine Zeitlang den wachsenden Tumult, löscht aber alsbald sein Licht aus und schliesst den Laden so weit, dass er, ungesehen, stets durch eine kleine Öffnung den Platz unter der Linde beobachten kann.Walther und Eva sehen mit wachsender Sorge dem anschwellenden Auflaufe zu; er schliesst sie in seinen Mantel fest an sich und birgt sich hart an der Linde im Gebüsch, so dass beide fast ungesehen bleiben DAVID ist, mit einem Knüppel bewaffnet, zurückgekommen, steigt aus dem Fenster und wirft sich auf Beckmesser Zum Teufel mit dir, verdammter Kerl! MAGDALENE winkt David heftig zurück. Am Fenster, schreiend Ach, Himmel! David! Gott, welche Not! Zu Hilfe! Zu Hilfe! Sie schlagen sich tot! BECKMESSER wehrt sich, will fliehen; David hält ihn am Kragen Verfluchter Bursch! Lässt du mich los? DAVID Gewiss! Die Glieder brech ich dir bloss! Beckmesser und David balgen sich fortwährend; bald verschwinden sie gänzlich, bald kommen sie wieder in den Vordergrund, immer Beckmesser auf der Flucht. David ihn einholend, festhaltend und prügelnd VOGELGESANG,ZORN,MOSER,EISSLINGER, NACHTIGAL,KOTHNER,ORTEL,FOLZ an den Fenstern Seht nach! Springt zu! Da würgen sich zwei! Sie kommen herab. ORTEL in die Gasse laut schreiend Heda! Herbei! s gibt Schlägerei LEHRBUBEN einzeln, dann mehr, von allen Seiten dazukommend Herbei! Herbei! s gibt Keilerei! VOGELGESANG,ZORN,MOSER,EISSLINGER, NACHTIGAL,KOTHNER,ORTEL,FOLZ Bereits auf der Gasse Ihr da, lasst los! Gebt freien Lauf! Lasst ihr nicht los, wir schlagen drauf. Gleich aus einander da! GESELLEN mit Knitteln bewaffnet, kommen von verschiedenen Seiten dazu Heda! Gesellen ran! Dort wird mit Streit und Zank getan; da gibt s gewiss noch Schlägerei; Gesellen, haltet euch dabei! LEHRBUBEN Kennt man die Schlosser nicht? Die haben s sicher angericht t! ZWEITE u. VIERTE LEHRBUBE s sind die Schuster! ERSTE u. DRITTE LEHRBUBE Nein, s sind die Schneider! ZWEITER u. DRITTER Die Trunkenbolde! ERSTER Die Hungerleider! MAGDALENE am Fenster, verzweifelt die Hände ringend Ach Himmel! David! Gott! Welche Not! Zu Hilfe! Zu Hilfe! Sie schlagen sich tot! NACHBARINNEN haben die Fenster geöffnet und gucken heraus Was ist das für Zanken und Streit? Da gibt s gewiss noch Schlägerei! Wär nur der Vater nicht dabei! Da ist mein Mann gewiss dabei! ZORN (auf den ersten Nachbar - Vogelgesang stossend) Ei, seht, auch Ihr hier? Geht s Euch was an? VOGELGESANG Was sucht Ihr hier? Hat man Euch was getan? ZORN Euch kennt man gut. VOGELGESANG Euch noch viel besser. ZORN Wieso denn? VOGELGESANG Ei, so! Er schlägt ihn. ZORN Er schlägt wieder. Esel! VOGELGESANG Dummrian! Zorn schlägt wieder. LEHRBUBEN Ich glaub, die Schmiede werden s sein! Nein, ‘s sind die Schlosser dort, ich wett! Ich kenn die Schreiner dort. Gewiss, die Metzger sind’s! Hei! Schaut die Schäffler dort beim Tanz! Herbei, herbei! Jetzt geht’s zum Tanz! Immermehr! ‘s gibt grosse Keilerei! NACHBARINNEN Mein! Seht nur dort(hier)! Der Zank und Lärm! Der Lärm und Streit! s wird einem wahrlich angst und bang! DIE MEISTER und älteren Bürger kommen von verschiedenen Seiten dazu Was gibt s denn da für Zank und Streit? Das tost ja weit und breit! MAGDALENE mit grösster Anstrengung Hör doch nur, David! So lass doch nur den Herrn dort los, er hat mir nichts getan! So hör mich doch nur an! GESELLEN s sind die Weber! s sind die Gerber! Die Preisverderber! NACHBARINNEN Heda! Ihr dort unten, so seid doch nur gescheit! Ei hört, was will die Alte da? Seid ihr denn Alle gleich zu Streit und Zank bereit? KOTHNER stösst auf einen Nachbar - Nachtigal Euch gönnt ich s schon lange. Moser, Eisslinger beide im Streit. MOSER Wird euch wohl bange? EISSLINGER Hat euch die Frau gehetzt? NACHTIGAL schlägt Kothner Das für die Klage! MOSER Schaut, wie es Prügel setzt! Sie schlagen sich. EISSLINGER Lümmel! MOSER Grobian! GESELLEN Dacht ich mir s doch gleich spielen immer Streich! Wischt’s ihnen aus! Gebt’s denen scharf! Immermehr! Die Keilerei wird gross! LEHRBUBEN jubelnd Krämer finden sich zur Hand, Mit Gerstenstang’ und Zuckerhand; Mit Pfeffer, Zimt, muskatennuss, Sie riechen schön und bleiben gern vom Schuss. KOTHNER holt einen Stock hervor Seht euch vor, wenn ich schlage! NACHTIGAL Seid ihr noch nicht gewitzt? KOTHNER Nun, schlagt doch! NACHTIGAL schlägt Das sitzt! KOTHNER Dass dich Halunken gleich ein Donnerwetter träf! verfolgt ihn. NACHTIGAL nachrufend Das für die Klage! GESELLEN Herbei! Hei! Hier setzt’s prügel! ORTEL Dass dich Halunke! EISSLINGER Wartet, ihr Racker! MOSER Massabzwacker! FOLTZ Euch gönnt ich’s lang! LEHRBUBEN Meinst du damit etwa mich? Halt’s Maul! Mein ich damit etwa dich? GESELLEN Dort den Metzger Klaus kenn ich heraus! s brennt manchem im Haus! s ist morgen der Fünfte! Schneider mit dem Bügel! Zünfte heraus! MAGDALENE Ach! Welche Not! David! So hör doch nur einmal! LEHRBUBEN Hei! Das sitzt. Seht nur, der Has’! Hat überall die Nas’. NACHBARINNEN Mein! Dort schlägt sich mein Mann! Ach, Gott! Säh’ ich nur meinen Hans! Sind die Köpfe vom Wein euch voll? Säh’ die Not ich wohl an? Seid ihr alle blind und toll? DIE MEISTER Gebt Ruh und schert euch jeder gleich nach Hause heim, sonst schlag ein Hageldonnerwetter drein! Stemmt euch hier nicht mehr zu Hauf, oder sonst wir schlagen drein! LEHRBUBEN Lustig, wacker! jetzt geht s erst recht an! Nur immermehr heran! Hei, nun geht s Plauz! hast du nicht gesehn! Hast s auf die Schnauz! - Ha! nun geht s Krach! Hagelwetterschlag! Wo es sitzt, da wächst nichts so bald nach! Keilt euch wacker! Keiner weiche! Haltet selbst Gesellen mutig stand! Wer wich, s wär wahrlich eine Schand! Wacker drauf und dran! Wir stehen alle wie ein Mann! Wie ein Mann stehn wir alle fest zur Keilerei! Bereits prügeln sich Nachbarn und Lebrbuben fast allgemein durcheinander GESELLEN Bald’ ist der Fünfte. ’s brenntmanchem da im Haus! Nun tüchtig drauf und dran, wir schlagen los! NACHBARINNEN Sind euch vom Wein denn noch die Köpfe voll? Seht dort den Christian; er walkt den Peter ab! Mein! Dort den Michel seht, der haut dem Steffen eins! Hilfe! Der Vater! Der Vater! Ach, sie haun ihn tot! Hört keines mehr sein Wort! GESELLEN Ihr da, macht! Packt euch fort! Wir sind hier grad am Ort! Wolltet ihr etwa den Weg uns hier verwehren? Macht Platz, wir schlagen drein! Gürtler! - Spengler! Macht ihr euch selber fort! Zinngiesser! - Leimsieder! - Lichtgiesser! - Nicht gewichen! Schlagt sie nieder! Keiner weiche! Tuchscherer! Leinweber! Schlagt’s ihn’ hin! Haltet’s Maul! Schert euch selber fort und macht euch heim! MAGDALENE hinabspähend Herrgott, er hält ihn noch! NACHBARINNEN Peter! So höre doch! Jesus! Der Hans hat einen Hieb am kopf. - Hans! Ei, so höre doch! Jesus! Sie schlagen meinen Jungen tot! Gott, welche Not! Welche Höllennot! Gott steh’ uns bei, geht das noch lange hier fort! Hei! Mein Mann schlägt wacker auf sie drein! ZORN Racker! VOGELGESANG Zwacker! ZORN Wird euch bang? VOGELGESANG Euch gönnt ich’s lang! KOTHNER, ORTEL, VOGELGESANG Packt euch jetzt heim, sonst Kriegt ihr’s von der Frau! ZORN Wollt ihr noch mehr? FOLZ, SCHWARZ Lauft heim, sonst Kriegt ihr’s von der Frau! ZORN, MOSER Geht’s euch was an, wenn ich nicht will? NACHTIGAL Was geht’s euch an, Wenn ich nun grad’ hier bleiben will? VOGELGESANG Auf, schert euch heim! EISSLINGER Was geht’s euch an, wenn mir’s gefällt? KOTHNER, ORTEL, FOLTZ, SCHWARZ, MOSER Schickt die Gesellen heim! ZORN So gut wie ihr bin M;eister ich! EISSLINGER Dummer Kerl! KOTHNER Macht euch fort! NACHTIGAL Schert euch heim! VOGELGESANG Schert doch euch selber fort! NACHBARINNEN Die Köpf und Zöpfe wackeln hin und her! Gott, wie sie walken! Franz, sei doch nur gescheit! Ach, wie soll das enden? Auf, schreit zu Hilfe Mord und Zeter! - Schafft Wasser, Wasser her! Wasser her! Wasser ist allerbest’ für ihre Wut! das giesst ihn auf die Köpf herab! Die Rauferei ist allgemein geworden, Schreien und Toben MAGDALENE Nein! David, ist er toll? mit höchster Anstrengung Ach, David, hör s ist Herr Beckmesser! POGNER ist im Nachtgewand oben an das Fenster getreten Um Gott! Eva! Schliess zu! Ich seh, ob unt im Hause Ruh! Er zieht Magdalenen, welche jammernd die Hände nach der Gasse hinab gerungen, herein und schliesst das Fenster WALTHER der bisher mit Eva sich hinter dem Gebüsch verborgen, fasst jetzt Eva dicht in den linken Arm und zieht mit der rechten Hand das Schwert Jetzt gilt s zu wagen, sich durchzuschlagen! Er dringt mit geschwungenem Schwert bis in die Mitte der Bühne vor, um sich mit Eva durch die Gasse durchzuhauen. Da springt Sachs mit einem kräftigen Satze aus dem Laden, bahnt sich mit geschwungenem Knieriemen den Weg bis zu Walther und packt diesen beim Arm POGNER auf der Treppe He! Lene! Wo bist du? SACHS die halb ohnmächtige Eva die Treppe hinaufstossend Ins Haus, Jungfer Lene! Pogner empfängt Eva und zieht sie in das Haus. - Sachs, mit einem Knieriemen David eines überhauend und mit einem Fusstritt ihn voran in den Laden stossend, zieht Walther, den er mit der andren Hand fest gefasst hält, mit sich hinein und schliesst sogleich fest hinter sich zu. Beckmesser, durch Sachs von David befreit, sucht sich eilig durch die Menge zu flüchten. – Im gleichen Augenblick, wo Sachs auf die Strasse sprang, hörte man einen Hornruf des Nachtwächters. Alle suchen in eiliger Flucht nach allen Seiten hin das Weite, so dass die Bühne sehr bald gänzlich leer wird. Als die Strasse und Gasse leer geworden und alle Häuser geschlossen sind, betritt der Nachtwächter die Bühne, reibt sich die Augen, siebt sich verwundert um und schüttelt den Kopf. DER NACHTWÄCHTER mit leise bebender Stimme Hört, ihr Leut, und lasst euch sagen, die Glock hat eilfe geschlagen bewahrt euch vor Gespenstern und Spuk, dass kein böser Geist eu r Seel beruck! Lobet Gott, den Herrn! Hornruf. Der Vollmond tritt hervor und scheint hell in die Gasse hinein; der Nachtwächter schreitet langsam dieselbe hinab. Als der Nachtwächter um die Ecke biegt, fällt der Vorhang, genau mit dem letzten Takte All rights reserved © Maria Fujioka Wagner,Richard/Die Meistersinger von Nürnberg+/III-1
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Haensel und Gretel Neugebauer Michael Vlg.?Jacob GrimmWilhelm GrimmLisbeth Zwerger? Haensel und Gretel / Die sieben Raben / Rotkaeppchen. 3 klassische Grimm Maerchen Neugebauer Michael Vlg.?Jacob GrimmWilhelm GrimmLisbeth Zwerger? Schneewittchen und die sieben Zwerge Neugebauer Michael Vlg.?Jacob GrimmWilhelm GrimmChihiro Iwasaki? Mein schoenster Maerchenschatz. Sammelband Esslinger Verlag?Hans Christian AndersenJacob GrimmWilhelm Grimm Das tapfere Schneiderlein Neugebauer Michael Vlg.?Jacob GrimmWilhelm GrimmEve Tharlet? Frau Holle Neugebauer Michael Vlg.?Jacob GrimmWilhelm GrimmKirsten Hoecker? Grimms Maerchen. Maerchen von einem, der auszog, das Fuerchten zu lernen. Hans im Glueck. Der Sterntaler Delphin-Vlg., Koeln?Jacob GrimmWilhelm GrimmLudwig. Richter? Grimms Maerchen. Dornroeschen. Das tapfere Schneiderlein. Der Hase und der Igel Delphin-Vlg., Koeln?Jacob GrimmWilhelm GrimmLudwig. Richter? Sterntaler Neugebauer Michael Vlg.?Jacob GrimmWilhelm GrimmEve Tharlet? Grimms Maerchen Delphin-Vlg., Koeln?Jacob GrimmWilhelm GrimmLudwig Richter? Dornroeschen H. Peters, Hanau?Jacob GrimmWilhelm GrimmErrol LeCain? Rumpelstiltskin Wynstones Press?Jacob GrimmWilhelm GrimmCaroline Mason? Die schoensten Maerchen der Brueder Grimm II Lappan Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmSvend Otto S.? Hans im Glueck Egmont Franz Schneider?Jacob GrimmWilhelm GrimmGuenther Zimmermann? Rotkaeppchen Egmont Franz Schneider?Jacob GrimmWilhelm GrimmElfriede Prasse? Haensel und Gretel Egmont Franz Schneider?Jacob GrimmWilhelm GrimmElfriede Prasse? Dornroeschen Egmont Franz Schneider?Jacob GrimmWilhelm GrimmElfriede Prasse? Der Hase und der Igel tabu Vlg., Mchn.?Jacob GrimmWilhelm GrimmRenate Totzke-Israel?Ludwig Bechstein? Snow White and the Seven Dwarfs Putnam Pub Group Library?Jacob GrimmWilhelm GrimmWanda Gag? Juan Con Suerte Panamericana Editorial?Jacob GrimmWilhelm Grimm Froschkoenig Egmont Franz Schneider?Jacob GrimmWilhelm GrimmElfriede Prasse? Froschkoenig. Haensel und Gretel. Rotkaeppchen. Rumpelstilzchen. Sammelband Egmont Franz Schneider?Jacob GrimmWilhelm GrimmHeikedine Koerting? Schneewittchen Egmont Franz Schneider?Jacob GrimmWilhelm GrimmLila Leokadia Hellmann?Heikedine Koerting? Tales (Ward Lock Educational Storyworld) Ward Lock Educational Co Ltd?Jacob GrimmWilhelm GrimmGeoffrey Summerfield?Ulla Dolt? Dornroeschen Egmont Franz Schneider?Walt Disney?Jacob GrimmWilhelm Grimm Stories from Grimm (Take Part) Ward Lock Educational Co Ltd?Jacob GrimmWilhelm GrimmSheila Lane?Marion Kemp? The Elves and the Shoemaker (Take Part Tales for Two) Ward Lock Educational Co Ltd?Jacob GrimmWilhelm Grimm Dornroeschen. ( Ab 8 J.) Egmont Franz Schneider?Walt Disney?Jacob GrimmWilhelm Grimm Schneewittchen Loewe Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmRolf. Rettich? Kinder- und Hausmaerchen Fourier Verlag GmbH?Jakob Grimm?Wilhelm Grimm LiteraMedia. Grimms Maerchen. CD- ROM fuer Windows 95 Terzio GmbH?Wilhelm GrimmJacob Grimm Hansel and Gretel (Easy to Read Colour) Award Publications Ltd?Jacob GrimmWilhelm Grimm Fairy Tales Routledge,an imprint of Taylor & Francis Books Ltd?Jacob GrimmWilhelm GrimmM. Hunt? Hansel and Gretel (Read Easy) Award Publications Ltd?Jacob GrimmWilhelm GrimmNan Pollard? Brave Little Tailor Award Publications Ltd?Jacob GrimmWilhelm GrimmD. Tingle? Schneeweisschen und Rosenrot Loewe Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmRolf. Rettich? Rotkaeppchen Eco Vlg., Eltville?Jacob GrimmWilhelm Grimm The Wolf and the Seven Little Kids (Stories from the Brothers Grimm) Award Publications Ltd?Jacob GrimmWilhelm GrimmMartin Ursell? The Golden Goose (Stories from the Brothers Grimm) Award Publications Ltd?Jacob GrimmWilhelm GrimmMartin Ursell? Hansel and Gretel (Read Along with Me) Award Publications Ltd?Jacob GrimmWilhelm GrimmSuzy-Jane Tanner? Maerchen der Brueder Grimm 5. CD Onomato Hoerbuecher?Jacob GrimmWilhelm Grimm The Bremen Town Musicians Julia Macrae?Jacob GrimmWilhelm GrimmJ. Domanska? Snow White and Rose Red (Blackbird) Julia Macrae?J.L. Grimm?Wilhelm Grimm Simsala Grimm. Der Wolf und die sieben Geisslein. Die Maerchen der Brueder Grimm. ( Ab 6 J.) Egmont Franz Schneider?Jacob GrimmWilhelm GrimmAndre Sikojev?Claus Clausen?Stefan Beiten? Maerchen der Brueder Grimm 6. CD Onomato Hoerbuecher?Jacob GrimmWilhelm Grimm Maerchen der Brueder Grimm 1. CD Onomato Hoerbuecher?Jacob GrimmWilhelm Grimm Hansel and Gretel Pelham Books?Jacob GrimmWilhelm GrimmO.S. Svend?A. Bell? Mother Holly Pelham Books?Jacob GrimmWilhelm GrimmOtto S. Svend?A. Bell? Maerchen der Brueder Grimm 2. CD Onomato Hoerbuecher?Jacob GrimmWilhelm Grimm Maerchen der Brueder Grimm 4. CD Onomato Hoerbuecher?Jacob GrimmWilhelm Grimm Maerchen der Brueder Grimm 5. CD Onomato Hoerbuecher?Jacob GrimmWilhelm Grimm Maerchen der Brueder Grimm 6. CD Onomato Hoerbuecher?Jacob GrimmWilhelm Grimm Das tapfere Schneiderlein Loewe Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmRolf. Rettich? Rapunzel Floris Books?Jacob GrimmWilhelm GrimmA. Arkhipova?Anastasiya Archipova? Dornroeschen Loewe Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmRolf. Rettich? Brave Little Tailor (Well Loved Tales) Ladybird Books?Jacob GrimmWilhelm Grimm Maerchen. Grauer Band Goehring Verlag, Muenchen?Jacob GrimmWilhelm Grimm Der Froschkoenig. CD . Klassik Hoerbuecher fuer Kinder Edition See-Igel?Jacob GrimmWilhelm Grimm Simsala Grimm. Das tapfere Schneiderlein und zwei weitere Maerchen. Koenig Drosselbart / Der Daeumling Egmont Franz Schneider?Jacob GrimmWilhelm GrimmGunnar Lammert-Tuerk?Viola Lammert-Tuerk?Andre Sikojev?Claus Clausen?Stefan Beiten? The Twelve Dancing Princesses (French Well Loved Tales) Ladybird Books Ltd?Jacob GrimmWilhelm GrimmPatricia Papps? Hansel Et Gretel (French Well Loved Tales) Ladybird Books Ltd?Jacob GrimmWilhelm GrimmP. Oakley? 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Verlag?Jakob Grimm?Wilhelm Grimm Rumpelstilzchen Loewe Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmRolf. Rettich? Simsala Grimm. Der gestiefelte Kater und zwei weitere Maerchen Egmont Franz Schneider?Jacob GrimmWilhelm GrimmGunnar Lammert-Tuerk?Viola Lammert-Tuerk?Andre Sikojev?Claus Clausen?Stefan Beiten? Simsala Grimm. Rapunzel und zwei weitere Maerchen. Zum Vorlesen und Selberlesen Egmont Franz Schneider?Jacob GrimmWilhelm Grimm Simsala Grimm. Die Bremer Stadtmusikanten. Die Maerchen der Brueder Grimm. Das Buch zur TV-Serie Egmont Franz Schneider?Jacob GrimmWilhelm Grimm Die Bremer Stadtmusikanten Ellermann Heinrich Verla?Gerhard Oberlaender?Jacob GrimmWilhelm Grimm Die schoensten Maerchen Suedwest Verlag?Jacob GrimmWilhelm Grimm Die schoensten Maerchen der Gebrueder Grimm. CD Voltmedia GmbH?Jakob Grimm?Wilhelm Grimm Kinder - Maerchen Thienemann Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm Grimm Tom Thumb (Tiny Tales) Ladybird Books Ltd?Jacob GrimmWilhelm Grimm Hans mein Igel Middelhauve Vlg., Muenchen?Jacob GrimmWilhelm GrimmPaula Schmidt?Sarah Kirsch? Elves and the Shoemaker (Favourite Tales Collection) Ladybird Books Ltd?Jacob GrimmWilhelm Grimm Die Bremer Stadtmusikanten. ( Ab 6 J.) Middelhauve Vlg., Muenchen?Jacob GrimmWilhelm GrimmHeidrun Boddin? Frau Holle Parabel Vlg., Muenchen?Jacob GrimmWilhelm GrimmAntonella Bolliger-Savelli? Der Froschkoenig Parabel Vlg., Muenchen?Jacob GrimmWilhelm GrimmAntonella. Bolliger-Savelli? The Best of Grimm's Fairy Tales Dutton Childrens Books?Jacob GrimmWilhelm GrimmSvend Otto S.?Anthea Bell?Anne Rogers? Hoerspielschaetze 2. CD. Maerchen der Gebrueder Grimm Jacob GrimmWilhelm Grimm Enchanted Tales Hansel and Gretel and 7 Other Favorite Tales Larousse & Co?Jacob GrimmWilhelm GrimmSvend S. Otto? Little Red Riding Hood Milliken Pub Co?Jacob GrimmWilhelm GrimmEllen M. Dolan?Janet L. Bolinske? Hansel and Gretel Milliken Pub Co?Jacob GrimmWilhelm Grimm Household Stories from the Collection of the Brothers Grimm Amereon Ltd?Jacob GrimmWilhelm Grimm Mein liebstes Maerchenbuch BusinessVillage GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmLore Hummel? Hansel and Gretel A Fairy Tale North South Books?Jacob GrimmWilhelm GrimmDorothee Duntze?Anthea Bell? Der Teufel mit den drei goldenen Haaren Thienemann Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm Grimm Hans im Glueck BusinessVillage GmbH?Jacob GrimmWilhelm Grimm Frau Holle / Der Froschkoenig oder Der eiserne Heinrich Parabel Vlg., Muenchen?Jacob GrimmWilhelm GrimmAntonella Bolliger-Savelli? Cuentos De LA Infancia Y Del Hogar Lectorum Pubns Inc (J)?Jacob GrimmWilhelm Grimm Cuentos Alianza Editorial Sa?Wilhelm GrimmJacob? The Twelve Dancing Princesses Walker Books Ltd?Jacob GrimmWilhelm GrimmAnne Carter?Anne Dalton?A. Dalton? Haensel und Gretel Parabel Vlg., Muenchen?Jacob GrimmWilhelm GrimmAntonella Bolliger-Savelli? Snow White and Rose Red (Young Childrens Fiction) Walker Books Ltd?The Brothers Grimm?Wilhelm Grimm Der Froschkoenig oder der eiserne Heinrich Parabel Vlg., Muenchen?Jacob GrimmWilhelm GrimmAntonella Bolliger-Savelli? Cuentos de Los Hermanos Grimm Everest Pub?A. Archipowa?Wilhelm Grimm 7 Ravens Simon & Schuster (Juv)?Jacob GrimmWilhelm GrimmLisbeth Zwerger? Dornroeschen Ellermann Heinrich Verla?Jacob GrimmWilhelm GrimmLieselotte Schwarz? Cabellos De Oro/Goldilocks and the Three Bears La Galera S a Editorial?Jacob GrimmWilhelm Grimm Hermanos Grimm Cuentos Yoyo USA?Jacob GrimmWilhelm Grimm Die Fuerstenberg- Sammlungen Donaueschingen Prestel Verlag GmbH + Co.?Claus Grimm?Bernd Konrad?Ernst Wilhelm Graf zu Lynar? El Principe Rana (Erase Una Vez/the Frog Prince) Jacob GrimmWilhelm Grimm Rumpelstiltskin (First Stories) Usborne Publishing Ltd?Jacob GrimmWilhelm GrimmHeather Amery?Stephen Cartwright? 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Irische Elfenmaerchen Artemis & Winkler Verlag?Jacob GrimmWilhelm Grimm Rotkaeppchen. Ein bewegliches Aufstell- Maerchenbilderbuch Titania Verlag?Jacob GrimmWilhelm Grimm Todos Los Cuentos de Los Hermanos Grimm Antroposofica?Jacob GrimmWilhelm Grimm Kinder- und Hausmaerchen. ( Ab 6 J.) Ueberreuter Carl?Jacob GrimmWilhelm GrimmJanusz Grabianski? Kinder- und Hausmaerchen Wunderlich Verlag?Jacob GrimmWilhelm GrimmMax Slevogt? Cuentos De Grimm Editorial Optima?Jacob GrimmWilhelm Grimm Fiabe Paulsen, Essen?Jacob GrimmWilhelm Grimm Little Red Riding Hood Jacob GrimmWilhelm GrimmPaul Galdone? Hansel y Gretel AZ Editores?Jakob Ludwig Karl Grimm?Wilhelm Grimm Cuentos Tradicionales Errepar?Jacob GrimmWilhelm Karl Grimm? Cuentos de Grimm Zig Zag?Jacob GrimmWilhelm Karl Grimm? Cuentos de Los Hermanos Grimm Andres Bello?Wilhelm Karl Grimm? Blancanieves y Los Siete Enanitos - Salo Arcoiris Salo?Wilhelm Grimm Blancanieves y Los Siete Enanitos Bibliografica Inter.?Wilhelm Grimm Frau Holle Egmont Franz Schneider?Jacob GrimmWilhelm GrimmElfriede Prasse? Los Tres Pelos de Oro del Diablo Grupo Editorial Norma?Jacob GrimmWilhelm Karl Grimm? Kinder- und Hausmaerchen. Gesammelt durch die Brueder Grimm Gondrom Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm Grimm Grimms Maerchen. 2 CDs. Litraton Verlag?Jacob GrimmWilhelm Grimm Die schoensten Maerchen Gondrom Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm Grimm Saemtliche Maerchen Nebel Verlag GmbH?Wilhelm Hauff? Rotkaeppchen. ( Stern- Maerchen.) Carlsen Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmLinda Griffith? Dornroeschen. ( Stern- Maerchen.) Carlsen Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmKaren Avery? Das Eselein Carlsen Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmBarbara Cooney?M. Jean. Craig? Die Bremer Stadtmusikanten Carlsen Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmHans Wilhelm? Aschenputtel Gondrom Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmAnne Suess? Schneewittchen Gondrom Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmAnne Suess? Rapunzel Harcourt Childrens Books (J)?Jacob GrimmWilhelm Grimm Kinder- und Hausmaerchen. Gesammelt durch die Brueder Grimm Gondrom Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmLudwig Richter? Sleeping Beauty Harcourt Childrens Books (J)?Jacob GrimmWilhelm Grimm Die schoensten Maerchen der Brueder Grimm Bertelsmann Verlag?Jacob GrimmWilhelm GrimmHerbert. Lentz? Haensel und Gretel Gondrom Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmAnne Suess? Die Bremer Stadtmusikanten Gondrom Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmAnne Suess? Hansel and Gretel Oxford University Press?Jacob GrimmWilhelm GrimmVal Biro? Cenicienta Y Otros Cuentos Panamericana Editorial?Jacob GrimmWilhelm Grimm Blancanieves Panamericana Editorial?Jacob GrimmWilhelm Grimm Die Gaensehirtin am Brunnen. Maerchen der Brueder Grimm Bertelsmann Verlag?Jacob GrimmWilhelm GrimmUrsula Abels? Hansel Y Gretel Panamericana Editorial?Jacob GrimmWilhelm Grimm Wolf and the Seven Little Kids Oxford University Press?Jacob GrimmWilhelm GrimmK. Sheppard? Rapunzel Oxford University Press?Jacob GrimmWilhelm Grimm Seven Ravens Oxford University Press?Jacob GrimmWilhelm Grimm King Thrushbeard Oxford University Press?Jacob GrimmWilhelm Grimm Mother Holly Oxford University Press?Jacob GrimmWilhelm GrimmB. Watts? The Bearskinner Oxford University Press?Jacob GrimmWilhelm GrimmF. Hoffman? Rumpelstilskin (Paperboard Case) Dercum Pr Audio?Jacob GrimmWilhelm Grimm The Water of Life Oxford University Press?Jacob GrimmWilhelm GrimmBarbara Rogasky?T.S. Hyman? Rapunzel Oxford University Press?Jacob GrimmWilhelm GrimmBarbara Rogasky?T.S. Hyman? Hansel and Gretel Oxford University Press?Jacob GrimmWilhelm GrimmVal Biro? Frau Holle Gondrom Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGaby Holenstein?Frances E. Mahon? Grimm's Animal Stories And Fairy Tales Audio Book Contractors?Jacob GrimmWilhelm GrimmFlo Gibson? El Pajaro De Oro Panamericana Editorial?Jacob GrimmWilhelm Grimm Die schoensten Maerchen der Brueder Grimm Hoch, Stuttgart?Jacob GrimmWilhelm GrimmHorst Lemke? Snow White and Rose Red North-South Books (Nord-Sud Verlag AG)?Jacob GrimmWilhelm GrimmBernadette Watts? The Falling Stars Blackie Children s Books?Jacob GrimmWilhelm Grimm The Elves and the Shoemaker North-South Books (Nord-Sud Verlag AG)?Jacob GrimmWilhelm GrimmBernadette Watts? Maerchen. LiteraMedia Audio- Book. 2 Cassetten Hoerverlag DHV Der GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmIngeborg Schoener?Horst. Sachtleben? Hansel and Gretel North-South Books (Nord-Sud Verlag AG)?Jacob GrimmWilhelm GrimmBernadette Watts? The Wolf and the Seven Little Kids North-South Books (Nord-Sud Verlag AG)?Jacob GrimmWilhelm GrimmAgnes Mathieu? Little Red Riding Hood (A North-South Picture Book) North-South Books (Nord-Sud Verlag AG)?Jacob GrimmWilhelm GrimmBernadette Watts? The Wolf and the Seven Little Kids North-South Books (Nord-Sud Verlag AG)?Jacob GrimmWilhelm GrimmAgnes Mathieu? Sechs Maerchen Hyperion Verlag?Jacob GrimmWilhelm Grimm Grimms Maerchen fuer die Kleinsten. 6 Expl. a DM 5.- Pestalozzi Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGerti Lichtl? Golden Goose North South Books?Jacob GrimmWilhelm GrimmDorothee Kuntze?Anthea Bell? Haensel und Gretel Pestalozzi Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGerti Lichtl?Edith Jentner? Der Wolf und die sieben Geisslein Pestalozzi Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGerti Lichtl?Edith Jentner? Rotkaeppchen Pestalozzi Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGerti Lichtl?Edith Jentner? Schneewittchen Pestalozzi Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGerti Lichtl? Der gestiefelte Kater Pestalozzi Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGerti Lichtl? 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The Sleeping Beauty A Fairy Tale North South Books?Jacob GrimmWilhelm GrimmAnthea Bell?Monika Laimgruber? Der gestiefelte Kater Pestalozzi Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGisela Gottschlich? Grimms Maerchen Pestalozzi Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmErika Nerger?Gisela Fischer? Grimms Maerchenschatz Pestalozzi Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGisela. Fischer?Erika. Nerger? Mein Maerchenbuch Pestalozzi Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGisela Fischer?Anne Graham-Johnstone? Grimms Maerchen fuer kleine Leute. Fuer kleine Leute - in Grossdruckschrift Pestalozzi Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGisela Fischer?Natalia Schmidt? Die schoensten Grimms Maerchen. In Grossdruckschrift Pestalozzi Verlag GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmGisela Fischer?Gisela Gottschlich? Grimms Maerchen in Farbe. ( Ab 3 Jahren) Ravensburger Buchverlag G?Jacob GrimmWilhelm GrimmLubomir Anlauf? Die schoensten Maerchen Christians, Hbg.?Jacob GrimmWilhelm Grimm Sechs Maerchen Hyperion Verlag?Jacob GrimmWilhelm Grimm Deutsche Sagen Deutscher Klassikerverlag?Heinz, Roelleke?Jacob GrimmWilhelm. Grimm? Grimms Maerchen und Deutsche Sagen Deutscher Klassikerverlag?Jacob GrimmWilhelm GrimmHeinz Roelleke? Das tapfere Schneiderlein Kaufmann Ernst Vlg GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmHerbert Leupin? Vom Fischer und seiner Frau. Ein Maerchen Atlantis im Orell Fuessli?Jacob GrimmWilhelm GrimmKarin Brandt?Heinrich Maria Denneborg? Rapunzel A Fairy Tale North South Books?Jacob GrimmWilhelm GrimmMaja Dusikova?Anthea Bell? El Fiel Juan Panamericana Editorial?Jacob GrimmWilhelm Grimm Allerleirauh Atlantis im Orell Fuessli?Jacob GrimmWilhelm GrimmAnnemarie Flueckiger? Der Teufel mit den drei goldenen Haaren Atlantis im Orell Fuessli?Jacob GrimmWilhelm GrimmRudolf Geiger? Frau Holle Kaufmann Ernst Vlg GmbH?Jacob GrimmWilhelm GrimmHerbert Leupin? The Bremen Town Musicians A Tale North South Books?Jacob GrimmWilhelm GrimmHans Fischer?Anthea Bell?
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間奏曲 第三幕 第二幕と同じ部屋。 第一場 マリーが紡ぎ車の前に座っている。 マリー だめだわ。どうもうまくならない。糸が切れてばかり。落ち着かない気分だから手が動かないのね。ーだけど、決してわたしは悪いことなんかしてないわ。パパが脅しても怖くなんかない。パパは何かにつけ修道院に入れるって言うけど、いつも実行に移さないもの。 ああ、でも、世間で噂されると思うといや。きっとみんなさんざん悪く言うわ。わたしは襲いかかられた被害者で、何の罪もないんだけど、それでもわたしが色目を使った結果だって言い出すのがきっといるわ。 Nr. 11 - アリア 女なんて因果なものだわ。 いつも不愉快なことばかりあるんですもの。 娘じゃなくて 男だったらよかったのに。 いくら何でも世間は 女の立場を軽くあしらいすぎよ。 どんなに強い意志を持っていても 何の役にも立たない。 女なんて因果なものだわ。 いつも不愉快なことばかりあるんですもの。 娘じゃなくて 男だったらよかったのに。 何とはなしにただ ちらりと男を見ただけで、 もう嘲笑が飛んでくる。 「まあ、あの人に色目を使ってるのよ!」 神様は女を困らせるために 男をお創りになったのかしら。 わたしたちがちょっと 彼らを見るのもいけないっていうの? これがもし男だったら 陰口をやめさせることができるのに。 一声怒鳴ればもうおしまい。 女なんて因果なものだわ。 いつも不愉快なことばかりあるんですもの。 娘じゃなくて 男だったらよかったのに。 安息の日曜日に、 うきうきしながら 小ざっぱりした服を着て、 きちんと礼拝に行っても、 もしうっかりーたとえばちょっとばかり ドレスのリボンが大きかったりしようものなら 口さがない人たちからすぐ悪口を言われる。 「まあ、見せびらかして!」 そんなことになったらたちまち おばさんたちが首を突っ込みだして、 あれこれわめきだす。 「あのたくさんのリボンをごらんよ。 あの子はこの聖なる殿堂で 祈る気なんかちっともないらしいね。 あの蓮っ葉な娼婦めが 男たちの気を引こうという魂胆でしょうよ。 まあ、何て威張っていること。 おまけに何回も振り返って。 おやまあ、いかにも恥じらうふりをして 巧みに気を引こうとしているじゃないの!」 これがもし男だったら 陰口をやめさせることができるのに。 ほんとうに女なんてもういや! 女なんて因果なものだわ。 いつも不愉快なことばかりあるんですもの。 娘じゃなくて 男だったらよかったのに。 ほんとう、男だったらよかった。 もし可能だったら、 (ちょっと手を休め、不機嫌に最後の言葉を言いながらまた紡ぎ続ける。) 今すぐ男になりたいくらい。 第二場 マリー、シュタディンガー、ブレンナー。 ブレンナー まあ、義兄さん、そう邪険に騎士を追い払っちゃならんっつうんだ。まるであんた自身が娘と結婚したがってるように見えるだよ。娘さんが結婚しちまえば、じき伯爵の情熱も消えていくわな。 シュタディンガー だから言っているではないか!わたしはゲオルクと結婚させようとしているのに、あのばかが嫌だと抜かしておるのだ! マリー だって、わたしもいやなんですもの。 シュタディンガー おまえは黙っていなさい。何も聞いてはおらん! ブレンナー (そっとマリーに) まあ、ここは黙っといて、あっしに任せておきなされ。(大きな声で)ええっ、ゲオルクだとな!じゃが、ゲオルクはコンラートじゃないでしょうが。 シュタディンガー あいつには我慢できないのだ。まったく腕は立たんし、職人としてろくでもな… ブレンナー じゃが、義兄さんはやつにお礼を言わにゃならんて。 シュタディンガー 礼ならしてやるさ! ブレンナー どうするんで? シュタディンガー やつには来週の日曜日から宿に泊まってもらって、料金はわたしが払うことにするのだ。 ブレンナー そりゃ何とも微妙な報酬っつうもんだな。いっそのことお嬢さんをやっちまったらどうだかね? シュタディンガー うるさい、首を突っ込むな。とにかく、昨日の誘拐事件はどうも腑に落ちんから事をはっきりさせねば。おい、コンラート! 昨夜はとにかく頭に来て、よく考えるゆとりもなかったからな。 第三場 前場の人々、ゲオルク。 ゲオルク お呼びになりました? シュタディンガー おまえじゃない。だが、いてもらっても構わん。コンラートを呼んできてくれ。 ゲオルク はい、すぐに。 (出て行く。) シュタディンガー (マリーに) あの威厳あふれるおまえの家庭教師を呼んできなさい。彼女もちょっとは昨日の恐怖から立ち直ったろう。 マリー (退場。) 第四場 シュタディンガー、ブレンナー、一人の職人。 職人 親方、ちょっとお話ししたいことが。 シュタディンガー (後方へ行き、職人と話す。) ブレンナー (手前に残って) あのご令嬢はこれ以上は払ってくれそうにねえわな。だったら、ここはまた思いっきり伯爵に仕えることができるってもんだ。もっともあのシュヴァーベン人が変に横槍入れなきゃいいだが。なんせあいつはぜんぶもうご存じときてるからな。 シュタディンガー よしよし。 市長殿にお礼をお伝えしてくれ。 職人 (退場。) 第五場 シュタディンガー、ブレンナー、マリー、イルメントラウト、伯爵、ゲオルク。 シュタディンガー 全員揃ったな。わたしのそばに来て、事件の成り行きについて話してくれ。 マリー もうすぐブドウ畑につくところだったんだけど… イルメントラウト ブドウ畑の下まで来た時に… 伯爵 ちょうどブドウ畑につくころでした… シュタディンガー 一人ずつ順番に頼む! (イルメントラウトに) おまえが話せ。年齢順だ。 イルメントラウト (機嫌を損ねて) まあ、そんな言い方って… シュタディンガー 何でもいいから話せ。 イルメントラウト では…ああ、今でも震えが止まりませんわ…あたくしたちは家を出て… シュタディンガー そこは分かってるから飛ばせ。 イルメントラウト 道すがらあたくしはマリーちゃんに… シュタディンガー おまえの悪知恵を吹き込んだんだろう。 イルメントラウト (腹を立てて) ちがいますわ。あたくしがお話ししたのは… シュタディンガー いいからテーマを反れるな! イルメントラウト ちょうどブドウ畑の下までたどり着き、茂みに足を踏み入れた時、誰かが話しているのが聞こえましたの。あたくしにははっきり聞こえましたわ。一人がこう言っていましたの。「なるほど、こんなにかわいい子ならこんな仕事をさせられても悪くないってもんだ。」最初はてっきりあたくしのことだと思ったんですけど… シュタディンガー ちがってよかったな。 イルメントラウト そうしたら、突然武装した男たちが飛び出してきて… マリー 続きは話すわ。 わたし、ものすごく強い手でつかまれて… イルメントラウト あたくしは失神して倒れ… マリー ちがうじゃない、あなたはわめきながら走って行ったわ。 イルメントラウト そうそう、走ったんです。 でなければ失神していましたわ。 マリー その時コンラートが茂みの中から飛び出してきて、わたしを抱き取り、盗賊の一人から武器を奪って自由にしてくれたの。ああ、コンラート、何て勇敢で気高い人でしょう! どんなに感謝してもしきれないわ!かわいそうに、傷だらけになってまで。 シュタディンガー えっ、傷だと?どこをけがしたのだ? ゲオルク 僕が手当てしたからもう大丈夫です。 シュタディンガー おお、そうか。それならよかった。 ブレンナー 彼がいなかったら今頃お嬢さんはこうしちゃいられなかったわい。ちゃんとお礼をせんとならん。コンラートに娘さんをやっちまいなさい。さもないと、また騎士に奪われる危険があるでな。 (伯爵とゲオルクに) それ、しっかり頼みなされ! 伯爵 親方、もしお嬢さんをいただけたら一生感謝します。 ゲオルク 認めてあげてくださいよ。 イルメントラウト ええ、あたくしからもたってにお願いを… マリー わたしの幸せも考えて、パパ。 全員 (シュタディンガーを除く。) どうかお願いです! シュタディンガー おまえたちは皆して、わざとやっただろう。何か芝居をやってわたしを脅かしたんじゃないかな?この件はこれで終わりだ!あの太ったシュヴァーベン人がまた何か言ってくればべつだが。 ブレンナー (独白。) そいつはあまりありがたくねえわな。 シュタディンガー おっと、噂をすれば! 第六場 前場の人々、アデルホフ。 Nr. 12 - 七重唱 アデルホフ ああ、お会いできてよかった。 大急ぎで走ってきたんですよ。 お気の毒に、 あなたは騙されています。 シュタディンガー 今度はまた何なんだ? アデルホフ まず一息つかせてください。 マリー (ブレンナーに) この方なら助けてくださるわ。 ブレンナー だめだわな。やつはあっしらに反対なんで。 この結婚には猛反対でさ。 マリーとイルメントラウト まさか!この騎士殿が? ブレンナー 間違いはねえわな。 悪いことは言わねえんで、 こいつには一言もしゃべらせなさいますな。 アデルホフ (シュタディンガーに) お気の毒に騙されているのです。 罠にはめられてます。 ブレンナー (伯爵とゲオルクに) やつを追い出さにゃなるめえな。 あっしらみんなを裏切りおるでな。 シュタディンガー 罠にはめられてるだと? いったい何を言いたいんだね? 他の人々 いったい何を言いたいの/のだ? アデルホフ ああ、あなたはお気づきでないのです。 コンラートと騎士は… 他の人々 出て行って!分かったから出て行ってくれ/ちょうだい! シュタディンガー 何をしている? アデルホフ ですから、コンラートと騎士は… 他の人々 いいから出て行ってくれ/ちょうだい! アデルホフ どうか邪魔しないでいただきたい。 善意で申しあげているんですから。 シュタディンガー 邪魔しちゃいかん。 善意で言ってくださっておるんだ。 アデルホフ そうですとも。 ゲオルクとイルメントラウト 彼が何かしゃべったら、ひどいことになるぞ/なるわ。 ブレンナー あいつがしゃべったらぜんぶ水の泡だわな。 マリー 何かおっしゃったら悪いことが起きそう。 伯爵 黙らせないとすべてめちゃくちゃだ。 シュタディンガー このやり取りはどうも分からんぞ。 伯爵 (アデルホフを脇に引っぱって) きみはわたしの戦友じゃなかったのか。 頼むから裏切るようなことはしないでくれ。 アデルホフ (はっとし、やがて喜んで) 何と、あなたでしたか!いや、これはとんだ失礼を! 騎士としての任務は心得ております。 ブレンナー ここに押しかけてくるっつうなんて、 こいつ、よっぽどかっかきてるな。 シュタディンガー (おでこを指して) この方はどうも脳みそが足りなく見える。 おかげでこっちは振り回されっぱなしじゃないか。 (アデルホフに) で、何をおっしゃりたいのかな? 順序よく頼む。 コンラートと騎士がどうしたのかな? アデルホフ (困惑して) 彼らはその… マリー、イルメントラウト、伯爵、ゲオルク、ブレンナー 黙って! シュタディンガー これ、口をはさむな! アデルホフ 彼らは…どちらも男ですから。 全員 (笑う。) シュタディンガー やれやれ、何と事情通の方だ! こんなこと考えてもみなかったぞ、 よもや当たり前の中の当たり前なことを 話すためにはるばるおいでになるとはな マリー、イルメントラウト、ブレンナー 何だってこんな突拍子もないことを 思いついたんでしょう。 伯爵とゲオルク かわいそうに、 彼は旗色が悪くなってしまったぞ。 シュタディンガー さて、それのどこが罠なんだね? アデルホフ (腹を立てて) もうこうなったらどうとでもなればいい! こっちはあなた方の策略なんかに つき合っちゃいられないんです! もううんざりですよ、 ここにいたら馬鹿扱いばかりですからね! マリーとイルメントラウト これが策略なのかどうかは 分からないけれど。 ただ、お気の毒だけどこの方はどうも変わっておいでね。 伯爵、ゲオルク、ブレンナー 彼の振る舞いときたら まったく突拍子もない。 これでは正気を疑われるだろうに。 シュタディンガー なるほど、分かったぞ。 (他の人々に) わたしが思うに、こいつは ちょっとばかり気が変なんじゃないかね? マリーと伯爵 ああ、早く愛の幸せが訪れたら いいのに/いいんだが。 そうしたら厄介なことは何もなくなり、 ただ愛に生きることができる。 イルメントラウト お二人が結ばれる瞬間は ぜひ素敵にしたいものですわ。 しがらみがすべて消えますように! ゲオルク さあ、だんだんと 僕がのびのびできる日が近づいてきたぞ。 誰に縛られることなく うんと楽しむんだ。 ブレンナー こいつが無事 シュヴァーベンにお帰りなったら やれやれっつうもんだ。 厄介事から解放されるでな。 アデルホフ どうやらさっさとシュヴァーベンに戻ったほうが 身のためのようだ。 そうしたらしがらみから解放されて どんなにゆっくりできることか。 もうどうとでもなれ! シュタディンガー うちの幸福を考えてくれるなら シュヴァーベンに帰ってくれたほうがありがたい。 そうしたらどんなに ゆっくりできることか。 アデルホフとゲオルク (退場。) シュタディンガー まったく変わったやつだ。できたら、もう来ないでもらいたいものだが。 (マリーとイルメントラウトに) おまえたちはわたしの姉のいるシュパイヤーに行く支度をしなさい。 (マリーに) ひとまず避難しておくんだ。 マリー でも、パパ…。 伯爵 ですが、親方…。 ブレンナー まったく、義兄さんっつうのはどうしょうもねえ頑固だわな。このまんま戦おうっつうんなら、 あっしはもう知らんわ。 (小声で伯爵に) ところでお仲間はどこですかな? 伯爵 (同じように) 皆待機している。 ブレンナー そんじゃ最後の攻撃に出るとしますかな。 (退場。) 伯爵 わかりました、親方。そこまでおっしゃるのなら諦めます。さようなら、マリー。それから親方、決してこのことを悪く思うつもりはありません。 マリー パパ、コンラートが行っちゃったらわたし、水に飛び込むわ! シュタディンガー そうはさせんぞ閉じ込めておくからな。 マリー だったら頭を鉄床に乗せるから! シュタディンガー それだとハンマーを振るうやつが必要じゃないかな? マリー 自分で叩くわ! シュタディンガー まあ、やってみろ。 かくなる上はかくありき。 マリー (泣きながらイルメントラウトの首にかじりつく。) ああ、イルメントラウト、こんなのってないわ! イルメントラウト (同じように) まったくあたくしたち娘の何とみじめなこと! 第七場 前場の人々、ブレンナー。 ブレンナー (急いで飛び込んでくる。) そうだ、悪魔めが何をやらかそうとしてるか言ってなかったわな。下の通りで鎧だの兜だのが光ってるだよ。伯爵は普段着だがな。 シュタディンガー 冗談はよせ。 第八場 前場の人々、ゲオルク。 ゲオルク 親方!大変です!包囲されてしまいましたよ!大勢の兵士たちが槍と剣を持って進軍してきます! シュタディンガー 何てこった!門を閉めなさい。 ゲオルク 壁を壊すつもりのようですよ。 イルメントラウト 壁を!まあ、どうしましょう! 第九場 前場の人々、一人の職人。 職人 役所の使いがこの書面を持って来ました。 (書面を渡し、来たほうへと戻っていく。) シュタディンガー よこしなさい。ー いったい役所は何を言ってきたのだ?(ブレンナーに)おい、読んでくれ。 ゲオルク (ブレンナーと伯爵に) いよいよ最終段階に入りましたね。 ブレンナー (読む。) 「反乱が起きることが予想されるため、我々はあなたに切にお願いしたいことがございます。言い方を変えれば命令といっても差し支えないほどのお願いです。この愛すべき街の秩序を守るため、即刻職人コンラートを結婚させていただけますよう。」 マリー (喜んで) ああ、何て素敵なご命令! ブレンナー (小声で伯爵に) こりゃ効果あること請け合いですわな。 シュタディンガー ちくしょう。-お役所まで口を突っ込んできたとあれば… 仕方ない。 まったく腹が立つが結婚しなさい。 マリーと伯爵 (互いの腕に飛び込む。) ああ、ありがとう、お父さま! イルメントラウト (喜びのあまり同時にゲオルクを抱きしめて) ありがとうございます、親方! ゲオルク (彼女をよけて) ちょっとやめてくださいよ! シュタディンガー 後ろのドアから抜け出すんだ。礼拝堂は遠くないはずだから。 伯爵 おいで、マリー。もうすぐきみはわたしの妻だ。 二人 (脇から出て行く。) イルメントラウト (彼らに続いて) あたくしがブライズメイドをいたしますわ。 シュタディンガー (ブレンナーに) おまえは口が達者だろう。伯爵のところに行って、退却するように言ってくれ。 ブレンナー 落ち着いてこの件を話しますだ。任せておきなされ! (退場。) ゲオルク では、親方、僕も自分の道を行こうと思います。でも、またお会いしましょうね。 シュタディンガー ああ、そうだな。 ゲオルク 結婚式のために着替えてきてもいいですか? シュタディンガー ああ、そうしたまえ。 ゲオルク 別人に見えるかもしれませんよ? シュタディンガー ただ着替えるだけでか?どうしてそんなことを言う? ゲオルク 僕が言いたかったのはですね…その…とにかく… (手を振る。) とにかくいい友達でいましょうよ。 シュタディンガー おい、何だってお別れみたいなことを言うんだ? ゲオルク (笑いを必死で噛み殺そうとしながら) いつまでも友達でいましょう。親方は時々荒っぽくなられることがありましたけど、それを除けばほんとうに正直で善良な方だって、僕は思いますよ。 シュタディンガー おい、侮辱する気か? ゲオルク 怒らないでくださいよ、親方。ところで、親方はアブサロムの物語を聞いたことおありですか?弁髪を木に引っかけてしまったあの男の話ですよ。 シュタディンガー 何だ、それは? ゲオルク (相変わらず笑いをこらえながら) 彼はすごく長い弁髪を持っていたんですよ。 でも、今や親方がアブサロムになってしまいましたね。―ハハハーまだ弁髪がお長くてーハハハハーじゃ、またお会いしましょう、親方。 (笑いながら出て行ってしまう。) シュタディンガー (一人で) あの子は何だって弁髪のことなんかしゃべっていたんだ?どうもわからん。やつはいつもふざけてばかりいるからな。とにかくいきいきした若者だ、 あのゲオルクというやつは。あいつを見ているといつも自分の若い頃を思い出す。あいつとちがってあの頃のわたしは恋をしていたがね。若い頃は恋もいいもんだ。 Nr. 13 - リート 1 このわたしだって昔は巻き毛の若者だったのだ。 希望にあふれ、やる気満々だった。 親方になってからずいぶん経ったものだな。 わたしほど熱心に働くやつなどいなかったぞ。 だが、一方で結構羽目を外しもしたな。踊ったり歌ったり、 バラ色の頬をした娘たちとキスを交わしたこともあったさ。 わたしは結構もてるほうだったしな。 いやいや、あれはまったくいい時代だった! 2 ずっと昔からの風習に従って、 我々も大いに楽しんだぞ。 天からマナが降ってきて、 きわめて純度の高いワインも授けられた。 カナンの地は結婚式場として人であふれ、 喉を渇かした者のために ジョッキもちゃんと用意されていた。 まったくあれはいい一時だった! 3 以前は騎士などと名のつくやつが 民衆を脅かそうものなら 延々と嘆いたり訴えたりすることはなかった。 皆ちょっと違う手口を用いたものだよ。 何しろあまり大きな声でわめいたりしても 逆襲に遭うから やつらのすきを狙ってやったものだ。 いやいや、いい時代だった。 4 もし皆が真実と正義にあふれていて、 争いも不和もなければどんなに良いことか。 女性が皆誠実で、ワインが皆本物であれば 心も倉庫もいつも満ちたままでいられる。 誰もが勇敢で、いつでも 祖国のために戦う覚悟があれば、 おそらくまったく争いは起きんだろう。 そうなったら素敵だが! 5 昔の娘たちはまるで黄金みたいに純真で、 恋人の男が戦場に出かけて行く時には、 もし彼が戦死した場合、一生独身を貫くという 誓いを立てるのがお決まりだったな。 彼女たちは恋人が死んでも 別の男と結婚するかもしれないとは 思わなかったんだろう。 まったくいい時代だったな。 6 昔は幽霊が守るお宝とやらがあると 信じ込むやつもいて、 大胆にも闇夜に冒険に出かけては 一財産を手にして帰ってきたもんだ。 幽霊はいくらでも金を持ってるし、 いくらか取ってきても利子はゼロだしな。 今とちがって幽霊はもっと金持ちだったもんだ。 いやいや、あれはいい時代だった! 7 昔はもっと誓いが重んじられていたものだ。 浮ついたところなど皆無で、 恋人たちは大まじめに 婚礼の儀式を行っていた。 宣誓の書類には 名前でも何でもなくただ十字だけを書き、 それで何の問題もなかった。 まったくいい時代だった。 8 またいつかこんな時代がくりゃいいが。 剣は正義のためだけに使われ、 戦いで罪深き人々を 塵のごとく吹き飛ばす。 正義のためならわたしも刀鍛冶として、 燃え盛る炎のそばで鉄床を打ち、 そうしてできた剣を善人にだけ渡そう。 そうなればまったく素敵だ! (退場。) 場面転換 シュタディンガーの家の前にある中庭。壁に囲まれ、中央には大きな門がある。 近所家の窓からは見物人がのぞいている。人々は行列を待つために門から入ってきて壁際に集まる。 第十場 脇の扉からシュタディンガー、あとで中央からブレンナー。 Nr. 14 - 行進曲 (遠くから音楽が始まる。) シュタディンガー あの音楽は何だ?歌の嵐はどうやら家のほうに近づいてくるようだが。 ブレンナー (急いで飛び込んできて) まったく幸運でな!伯爵が来ますぜ。なあに、敵意なんかゼロで、騎士と家臣を伴ってあんたに感謝しに来ただけのことだわな。 シュタディンガー 感謝?わたしにか?それはまたどうして? ブレンナー ていうのはですな…へへへ、まあ、じき分かるでしょうて。 シュタディンガー 何だろう、早く知りたいが。 第十一場 長大な行列。騎士たち、小姓、旗手、家臣、ラッパ吹き、緑の枝を持った白い衣装の娘たち、貴婦人などが脇や後方に並ぶ。やがて伯爵が輝く騎士の衣装に身を包み、マリーの手を取って現れる。ゲオルクは紋章をつけてイルメントラウトと。伯爵が登場した時、皆は呼びかける。 全員 リーベナウ伯爵、万歳! マリーと伯爵 (シュタディンガーの前にひざまずく。) お父様、どうか! シュタディンガー こ、こりゃ何だ?見間違いか?おまえはコンラートじゃなかったかな? 伯爵 本当はリーベナウ伯爵で、今やこの天使の夫です。 シュタディンガー 何てことだ!わたしは騙されたわけだな! 伯爵 父上、どうかお赦しを。どれほどお嬢さんをお慕いしているか示すためにはこれしか方法がなかったものですから。 ブレンナー 兄さんの負けだわな。わめいても何もならんだて。 シュタディンガー だ、だが、もう一度あのシュヴァーベンの太っちょに話を聞かんことには収まらん。 ブレンナー もうお発ちになりましただ、ご令嬢も一緒でな。 伯爵 ご無事でお帰りなるよう! シュタディンガー (マリーに) おまえ、騎士殿が好きなのかね? マリー ああ、パパ。わたし、もう彼と結婚しちゃったもの。 ゲオルク 親方、これからも友達でいましょうよ。 シュタディンガー ええっ、ゲオルク、おまえもか?ああ、やっとからくりが読めたぞ。皆してわたしを丸め込んだな。ーいや、伯爵、こちらこそお赦しを。 伯爵 息子とは呼んでいただけないのですか? シュタディンガー 騎士殿…いや、息子や…どうもうまく言えんが。とにかく、神がおまえたちを祝福してくださるように。幸せになりなさい。わたしも祝いを言うぞ。 かくなる上はかくあり… ゲオルク (遮って) あ、そのセリフ…。 シュタディンガー (あわてて口をつぐむ。) 伯爵とマリー ありがとう、パパ! ゲオルクとイルメントラウト さすがは親方! ブレンナー それでこそ義兄さんだて。 全員 お二人に祝福を! マリー ああ、夢を見てるみたい。 わたしがこんな高い身分に… 伯爵 いつも言っていただろう。 わたしの言葉を覚えているかい? Nr. 15 - フィナーレ(リフレイン) 伯爵 きみの愛のためなら、地位も栄光も 喜んで捨てよう。 マリー 彼はわたしの愛のためなら 地位も栄光も捨ててくれるんだわ。 他の全員 彼はおまえの愛のためなら 地位も栄光も捨てるだろう! 終わりに旗が振られ、幕が下りる。 ENTR ACT DRITTER AKT Dasselbe Zimmer wie im zweiten Aufzug ERSTER AUFTRITT Marie am Spinnrad sitzend MARIE Es geht nicht. Ich bringe nichts Gescheites zustande. Alle Augenblicke reisst der Faden. Das tut die Unruhe, die Angst, das böse Gewissen - ich habe wahrhaftig ein gutes Gewissen. Und vor des Vaters Drohung bin ich auch nicht bange; er will mich bei jeder Gelegenheit ins Kloster schicken - ich weiss doch, dass nichts daraus wird. Aber das Gerede der Leute, wie werden sie mit Spottreden über mich herfallen - und mit Unrecht, denn ich bin unschuldig, und wenn man von einem ganzen Haufen Männern überfallen wird - hat man doch manchmal mit einem schon seine liebe Not! Nr. 11 - Arie Wir armen, armen Mädchen sind gar so übel dran; ich wollt, ich wär kein Mädchen, ich wollt, ich wär ein Mann! Um unsern guten Ruf ist s nur zu leicht geschehn; man kann beim besten Will n nicht alles vorhersehn. Wir armen, armen Mädchen sind gar so übel dran; ich wollt, ich wär kein Mädchen, ich wollt, ich wär ein Mann! Kaum sieht man einen Mann nur von der Seite an, so heisst s mit spött scher Mien »Sie hat ein Aug auf ihn.« Schuf denn der liebe Gott die Männer uns zum Groll - dass man sie ausnahmsweis nicht einmal ansehn soll? Ein Mann kann machen, was er will, da schweigt der böse Leumund still, bei uns da schreit er laut. Wir armen, armen Mädchen sind gar so übel dran; ich wollt, ich wär kein Mädchen, ich wollt, ich wär ein Mann! Geht man am lieben Sonntag mit kindlich frohem Sinn, fein sauber angekleidet, ehrbar zur Kirche hin und hat vielleicht zufällig ein Bändchen mehr am Kleid - gleich sprechen böse Zungen »Die strotzt von Eitelkeit.« Da stecken Muhm und Basen zusammen ihre Nasen und hecheln dann und keifen »Seht nur die vielen Schleifen! Die geht auch nicht zum Beten heut in die heil gen Hallen; es will die eitle Dirne den Männern nur gefallen; seht nur, wie sie sich bläht, wie sie sich wendet und sich dreht; seht nur, wie sie sich ziert und mit den Augen kokettiert!« Ein Mann kann machen, was er will, da schweigt der böse Leumund still. Doch ach, wir armen Mädchen! - Wir armen, armen Mädchen sind gar so übel dran; ich wollt, ich wär kein Mädchen, ich wollt, ich wär ein Mann! Ich wollte, ich wär ein Mann, ich wollte, ich hätt nen - sie hält ein wenig inne, dann fährt sie, gleichsam ärgerlich über ihr Versprechen, fort ich wär ein Mann. ZWEITER AUFTRITT Marie. Stadinger. Brenner BRENNER Ich sage dir, Schwager, du wirst den Ritter nicht anders los, als wenn du das Mädel verheiratest. Ist sie einmal unter der Haube, wird sich seine Leidenschaft auch abkühlen. STADINGER Hatt ich denn etwas andres im Sinn? Das Mädel sollte den Georg heiraten, aber der Strohkopf will ja nicht. MARIE Ich, Vater, will aber auch nicht. STADINGER Du schweigst, bist du gefragt wirst. BRENNER leise zu Marie Sei still und lass mich gewähren. Laut zu Stadinger. Mit deinem Georg! Da ist doch aber der Konrad ein ganz anderer Mann. STADINGER Ich kann den Burschen nicht leiden, er versteht nichts vom Gewerb, ist ein schlechter Arbeiter - BRENNER Du bist ihm aber Dank schuldig. STADINGER Ich will ihn auch belohnen. BRENNER Womit denn? STADINGER Ich will ihn am nächsten Sonntag in der Herberge freihalten. BRENNER Das wäre eine schöne Belohnung! Du kannst nicht weniger tun, als ihm deine Tochter geben. STADINGER Schweig mir nur von dem Kapitel still. Jetzt will ich erst die ganze Entführungsgeschichte klar wissen. He, Konrad! Denn gestern abend - der Ärger war mir so zu Kopfe gestiegen, dass ich mich nicht mehr auf alles besinnen kann. DRITTER AUFTRITT Die Vorigen. Georg. GEORG Ihr habt gerufen, Meister? STADINGER Dich nicht, du kannst aber auch dabei sein. Ruf mir den Konrad. GEORG Gleich, Meister! Er geht ab STADINGER zu Marie Du, ruf mir deine würdige Erzieherin. Hoffentlich hat sie sich von ihrem Schreck erholt. MARIE geht ab VIERTER AUFTRITT Stadinger. Brenner. Ein Geselle GESELLE Meister, auf ein Wort. STADINGER geht in den Hintergrund und spricht mit ihm BRENNER im Vordergrund Das Fräulein zahlt nichts mehr, folglich diene ich dem Grafen wieder mit Leib und Seele. Wenn mir nur der Schwabe keinen Querstrich macht, denn er weiss jetzt alles. STADINGER Schon gut, ich werde dem Herrn Stadtvogt meinen Dank in Person abstatten! GESELLE geht ab FÜNFTER AUFTRITT Stadinger. Brenner. Marie und Irmentraut. Graf und Georg. STADINGER Da seid ihr ja beisammen. Stellt euch um mich herum und erzählt mir den Hergang. MARIE Als wir unten am Weinberge - IRMENTRAUT Als wir unten am Weinberge - GRAF Als wir unten am Weinberge - STADINGER Eins nach dem andern! Zu Irmentraut Sie spricht zuerst. Das Alter hat den Vortritt. IRMENTRAUT ärgerlich Ach was, Alter - STADINGER Es ist aber doch wahr, also rede Sie. IRMENTRAUT Also - ach Gott, ich zittre noch an allen Gliedern - wir gingen von Hause weg - STADINGER Das weiss ich - IRMENTRAUT Ich erzählte unterwegs Marien - STADINGER Von Ihren vielen Eroberungen - IRMENTRAUT ärgerlich Aber wenn ich doch erzählen soll - STADINGER Die Hauptsache! IRMENTRAUT Als wir unten am Weinberge angelangt waren und in das Gebüsch traten, hörten wir flüstern, und ich vernahm deutlich, wie einer sagte »Ich kann es meinem Herrn nicht verdenken, die Dirne ist hübsch!« - Anfangs glaubte ich, das ginge auf mich - STADINGER Mach Sie sich doch nicht lächerlich. IRMENTRAUT Da plötzlich drangen Bewaffnete aus dem Gebüsch - MARIE Jetzt lass mich erzählen. Ich fühlte mich von starken Armen erfasst - IRMENTRAUT Ich sank in Ohnmacht - MARIE Nein, du liefst schreiend davon. IRMENTRAUT Nun ja, ich lief allerdings davon, weil eine Ohnmacht im Anzuge war. MARIE Da plötzlich drang Konrad aus dem Gebüsch hervor, nahm mich in seine Arme, entwand einem der Räuber die Waffe und befreite mich. Ach, du guter, edler, tapferer Konrad! Wie soll ich dir danken? Wie viele Wunden wirst du davongetragen haben. STADINGER Wunden? Wo hat er denn die? GEORG Ich habe sie ihm alle verbunden. STADINGER So, so! BRENNER Ja, ohne ihn wäre dein Kind verloren gewesen, drum musst du dich dankbar gegen ihn beweisen. Gib ihm das Mädel, sonst nimmt sie dir der Ritter mit Gewalt. Zum Grafen und Georg Legt euch aufs Bitten! GRAF Lieber Meister, ich will Euch ewig dankbar sein! GEORG Ich erst recht, Meister - IRMENTRAUT Ja, Meister, ich dächte auch - MARIE Lieber Vater, macht Euer Kind glücklich! ALLE ausser Stadinger Lasst Euch erweichen! STADINGER Ihr Gesindel alle miteinander, ihr überrumpelt mich ja förmlich. Es fehlte weiter nichts, als dass der dicke Schwabe auch noch dazukäme! BRENNER für sich Das wäre mir nicht lieb. STADINGER Da ist er, wahrhaftig! SECHSTER AUFTRITT Die Vorigen. Adelhof Nr. 12 - Septett ADELHOF Gut, dass ich Euch noch treffe - - hu, was bin ich gelaufen - man will Euch armen Mann verraten und verkaufen. STADINGER Was ist denn wieder los? ADELHOF Lasst mich nur erst verschnaufen. MARIE zu Brenner Der muss uns bitten helfen. BRENNER Nein, der ist gegen uns und diese Heirat völlig eingenommen. MARIE UND IRMENTRAUT Der Ritter? Der Ritter? BRENNER Es ist, wie ich sage. Lasst ihn, ich rat es euch, ja nicht zu Worte kommen. ADELHOF zu Stadinger Betrogner, armer Mann, ihr geht in eine Falle. BRENNER zum Grafen und Georg Wir jagen ihn hinaus, denn er verrät uns alle. STADINGER Ich geh in eine Falle? Was wollt Ihr damit sagen? DIE ANDERN Was wollt ihr damit sagen? ADELHOF Du, guter Alter, bist zu blind! Der Konrad und der Ritter sind - DIE ANDERN Hinaus! Wir wissen schon, hinaus! STADINGER Was sind sie denn? ADELHOF Der Konrad und der Ritter sind - DIE ANDERN Hinaus, wir wissen alles schon. ADELHOF So lasst mich doch nur reden, ich mein es herzlich gut. STADINGER So lasst ihn doch nur reden - er sagt, er mein es gut. ADELHOF Ja, herzlich gut. GEORG UND IRMENTRAUT Ihrer Liebe droht Gefahr, wenn er spricht! BRENNER Eurer Liebe droht Gefahr, wenn er spricht! MARIE Unsrer Liebe droht Gefahr, wenn er spricht! GRAF Unsrer Liebe droht Gefahr, wenn er spricht! STADINGER Diesen Handel, ich begreif ihn nicht! GRAF nimmt Adelhof beiseite Verratet, Waffenbruder, verratet mich nicht. ADELHOF verdutzt und geschmeichelt Wie, Ihr? Wie könnt Ihr glauben - ich kenne Ritterpflicht! BRENNER Der Mann hat eine Wut, sich in dies Haus zu drängen. STADINGER auf die Stirn zeigend Dem Manne fehlt es hier, drauf lasse ich mich hängen. zu Adelhof Was werd ich nun vernehmen? Wollt endlich Euch bequemen. Der Konrad und der Ritter sind -? ADELHOF in Verlegenheit Sind - MARIE, IRMENTRAUT, GRAF, GEORG UND BRENNER Schweigt! STADINGER Ruhe! ADELHOF Sind beide - - ein paar Männer. ALLE lachen STADINGER Fürwahr, Ihr seid ein Kenner! Ich hätte nimmermehr gedacht, dass Ihr es schon so weit gebracht in der Naturgeschichte. MARIE, IRMENTRAUT UND BRENNER Was ficht den dicken Mann wohl nur so plötzlich an? GRAF UND GEORG Nun ist der arme Mann aufs neue übel dran. STADINGER Also bin ich in einer Falle? ADELHOF ärgerlich Hol euch der Teufel alle! Ich finde mich in eure Kniffe nicht hinein! Und bin es endlich müd, der Narre hier zu sein! MARIE UND IRMENTRAUT Ich kann mir dies Betragen nicht erklären, nein, der arme Mann kann bei Verstande nimmer sein! GRAF, GEORG UND BRENNER Man kann sich sein Betragen nicht erklären, nein, man glaubt, er könne bei Verstande nimmer sein! STADINGER Nun seh ich s ein. zu den übrigen Bei dem Manne - glaubet mir - spukt es hier. MARIE UND GRAF O nahte bald der Augenblick, wo uns der Liebe süsses Glück, dem unsre Herzen sich geweiht, vom läst gen Zwang befreit. IRMENTRAUT O schön muss sein der Augenblick, wo uns der Liebe süsses Glück vom läst gen Zwang befreit! GEORG O nahte bald der Augenblick, wo mich des Frohsinns süsses Glück, dem ich mein Leben hab geweiht, vom läst gen Zwang befreit. BRENNER Reiste doch auf gutes Glück er nach Schwaben gleich zurück; dann wären wir auf lange Zeit vom läst gen Zwang befreit. ADELHOF Ich glaub, es wär für mich ein Glück, kehrt ich nach Schwaben schnell zurück; dann wäre ich auf lange Zeit vom Zwang befreit. Hol euch der Teufel! STADINGER Es wäre für mein Haus ein Glück, kehrt er nach Schwaben bald zurück; dann wären wir auf lange Zeit vom Zwang befreit. ADELHOF UND GEORG gehen ab STADINGER Das ist ein närrischer Kauz; hoffentlich kommt er mir nun nicht wieder über die Schwelle. Zu Marie und Irmentraut Ihr beide macht euch fertig, zu meiner Schwester nach Speyer zu fahren. Zu Marie Da bist du fürs erste geborgen! MARIE Aber Vater - GRAF Aber lieber Meister - BRENNER Du bist und bleibst doch ein rechter Dickkopf. Meinetwegen, wenn du denn durchaus Krieg haben willst, ich gehe meiner Wege. leise zum Grafen Eure Leute? GRAF ebenso Alles bereit. BRENNER So wollen wir denn den letzten Angriff wagen. Er geht ab GRAF Wohlan denn, Meister, da Ihr durchaus halsstarrig seid, so gehe auch ich meiner Wege; leb wohl, Marie, und Ihr, mögt Ihr nie bereuen, meinen redlichen Antrag von Euch gewiesen zu haben. MARIE Vater, wenn der Konrad geht, spring ich ins Wasser! STADINGER Dagegen gibt s Mittel; ich sperre dich ein. MARIE Ich lege meinen Kopf auf den Amboss! STADINGER Da muss erst einer den Hammer schwingen. MARIE Ich hämmre mich selbst zu Tode! STADINGER Probier s nur einmal. Es muss dir aber nicht unangenehm sein. MARIE weinend Irmentraut um den Hals fallend Ach, Irmentraut, wer hätte das denken sollen. IRMENTRAUT ebenso O wir armen unglücklichen Mädchen! SIEBENTER AUFTRITT Die Vorigen. Brenner BRENNER eilig Hab ich s nicht gesagt, dass der Teufel losgehen wird! Unten in der Strasse blitzen Harnische und Pickelhauben. Der Graf ist im Anzuge. STADINGER Geh, mach keinen Spass. ACHTER AUFTRITT Die Vorigen. Georg GEORG Meister, Meister, wir sind geliefert. Viele tausend Reisige sind im Anmarsch mit Lanzen und Schwertern. STADINGER Donner und Hagel! Verrammelt das Haustor. GEORG Sie haben Mauerbrecher. IRMENTRAUT Mauerbrecher! All ihr Heiligen! NEUNTER AUFTRITT Die Vorigen. Ein Geselle GESELLE Ein Diener vom Rat brachte dies Schreiben. Er überreicht es und geht ab, woher er kam. STADINGER Her damit! - Was will denn der hohe Rat von mir? Zu Brenner. Da, lies einmal. GEORG zu Brenner und dem Grafen Nun kommt der Hauptwitz. BRENNER liest »Es ist ein Aufstand zu befürchten. Wir bitten und widrigenfalls befehlen wir Euch, zur Aufrechterhaltung der Ruhe unserer lieben Stadt, den Gesellen Konrad sogleich zu verheiraten.« MARIE freudig Dank, lieber hoher Rat! BRENNER leise zum Grafen Das wird wirken! STADINGER Stahl und Funken - freilich, wenn sich nun gar der hochweise Rat in die Sache mengt - so heiratet euch in Kuckucks Namen! MARIE UND GRAF fliegen sich in die Arme Dank, bester Vater! IRMENTRAUT umarmt gleichzeitig vor Freude Georg Dank, lieber Meister! GEORG abwehrend Nein, Jungfer, so ist die Sache nicht gemeint! STADINGER Und nun eilt zur Hintertür hinaus; die Kapelle ist nicht weit. GRAF Komm, Marie, bald mein trautes Weib. BEIDE zur Seite ab IRMENTRAUT ihnen nach Ich gehe mit als Brautjungfer. STADINGER zu Brenner Du hast ein gutes Mundwerk, geh dem Grafen entgegen und bewege ihn zum Rückzug. BRENNER Ich bringe die Sache in Ordnung. Verlass dich darauf! Er geht ab GEORG Und ich, Meister, gehe nun auch meiner Wege, aber wir sehen uns wieder. STADINGER Das denk ich. GEORG Ich will nur ein anderes Wams anziehen - es ist wegen des jungen Paares. STADINGER Tu das. GEORG Ob Ihr mich wohl darin wiedererkennen werdet? STADINGER In deinem andern Wams? Warum denn nicht? GEORG Ich meine nur so - aber es mag sein, wie es will - Er schüttelt ihm die Hand wir bleiben gute Freunde. STADINGER Kerl, was führst du denn für sonderbare Redensarten? GEORG das Lachen unterdrückend Wir bleiben gute Freunde. Ihr seid zwar zuweilen grob, aber das abgerechnet - doch eine gute, ehrliche Haut. STADINGER Bursche, was unterstehst du dich! GEORG Nicht böse werden, Meister; nur eine Frage Ihr kennt doch die Geschichte von dem Absalom, der mit seinem Zopf am Baume hängen blieb? STADINGER Was soll s damit? GEORG immer mit unterdrücktem Lachen Dieser Biedermann hatte einen langen Zopf, der aber, den sie Euch gedreht haben, hahaha - der ist noch viel länger - hahaha - auf Wiedersehn, Meister. Er geht lachend ab STADINGER allein Was schwatzte der Bursche da vom Zopf? Das habe ich nicht verstanden. Wird wohl so eine Schnurre sein wie gewöhnlich. Es ist und bleibt doch ein aufgeweckter Kerl, der Georg, und wenn ich ihn ansehe, so gedenk ich stets meiner eigenen Jugendzeit. Nur verliebter war ich als er, und das ist doch - wenn man jung ist - mit die Hauptsache. Nr. 13 - Lied 1 Auch ich war ein Jüngling mit lockigem Haar, an Mut wie an Hoffnungen reich; beim Amboss von jeher ein Meister, fürwahr, im Fleisse kam keiner mir gleich. Ich liebte den Frohsinn, den Tanz, den Gesang, ich küsste manch Dirnlein mit rosiger Wang - ihr Herz hat mir manche geweiht! Das war eine köstliche Zeit! 2 Vor älteren Zeiten sich vieles begab, was heut noch uns würde erfreun; es regnete Manna vom Himmel herab, und unverfälscht trank man den Wein. Zu Kanaan füllten im Hochzeitssaal die Krüge von selber sich allzumal, für durstige Kehlen bereit. Das war eine köstliche Zeit! 3 Wenn ehedem irgendein Ritter gewagt, das Volk gar so hart zu bedrohn, da wurde nicht lang prozessiert und geklagt, man sprach aus nem anderen Ton. Denn wurden der Kummer und Jammer zu laut, so wehrte man sich mit dem Schwert seiner Haut, es wurde barbarisch gebleut! Das war eine köstliche Zeit! 4 Wenn jeder erglühte für Wahrheit und Recht, wenn Hader und Zwietracht nicht wär, wenn treu alle Frauen, der Wein immer echt, wenn Herzen und Beutel nie leer, wenn jeder bereit wär, mit tapferer Hand zu fechten in Not für das Vaterland, in Sachen des Glaubens kein Streit - das wär eine köstliche Zeit! 5 Einst waren die Mädchen so treu wie das Gold, und zog ihr Geliebter ins Feld, so schwuren sie ihm, wenn sterben er sollt, zu sterben gewiss unvermählt. Sie dachten noch nicht, wenn gestorben der, wo nehmen wir gleich einen anderen her? Sie waren noch nicht so gescheit; das war eine köstliche Zeit! 6 Einst gab es noch Schätze, von Geistern bewacht, und manchem verwegenen Fant, der mutig hinausging in finsterer Nacht, kam Reichtum und Glück in die Hand. Da hatten die Geister noch Geld im Haus und liehen es ohne Prozente aus, der Geist war nicht arm, so wie heut; das war eine köstliche Zeit! 7 Einst galt das Versprechen mit Handschlag und Mund, da hatte die Feder noch Ruh . Schloss damals ein Pärchen den eh lichen Bund, so brauchte man wenig dazu. Man schrieb im Kontrakt bei der Liebe Schwur statt Namen und Titel ein Kreuzlein nur, das Kreuz kam nicht nach, so wie heut; das war eine köstliche Zeit! 8 Wenn s wieder so würde, wie einstens es war, wo das Schwert nur für Recht sich erhob, wo, geschlagen im Kampfe, die sündige Schar wie Spreu vor dem Winde zerstob; wenn Rechtlichkeit käme als Waffenschmied und schüf auf dem Amboss, von Glut umsprüht, ein Schwert, nur dem Guten geweiht - das wär eine köstliche Zeit! Er geht ab Verwandlung Grosser Hof vor Stadingers Hause mit einer Mauer und einem grossen Tore in der Mitte. Die Fenster der Nachbarhäuser sind mit Schaulustigen angefüllt. Volk drängt sich zum Tore herein und sammelt sich auf der Mauer, den Zug erwartend ZEHNTER AUFTRITT Stadinger von der Seite. Dann Brenner aus der Mitte Nr. 14 - Marsch Die Musik beginnt in der Ferne STADINGER Was ist denn das für eine Musik? Ich glaube, sie wollen mein Haus mit Sang und Klang stürmen. BRENNER eilig Du Glücklicher! Der Graf naht, aber in Lieb und Eintracht mit Rittern und Vasallen, um sich bei dir zu bedanken. STADINGER Bedanken. Bei mir? Wofür denn? BRENNER Für - hähähä - das wirst du gleich erfahren. STADINGER Da bin ich sehr neugierig. ELFTER AUFTRITT Grosser Zug von Rittern, Knappen, Herolden, Pagen, Trompetern, weissgekleideten Mädchen mit grünen Zweigen, Hofdamen usw., welche sich zur Seite und im Hintergrunde aufstellen. Dann Graf Liebenau, in glänzender Rittertracht. Marie an der Hand. Georg im Wappenrock mit Irmentraut. Wie der Graf eintritt, rufen. ALLE Heil dem Grafen Liebenau. MARIE UND GRAF knien vor Stadinger nieder Teurer Vater, Euren Segen! STADINGER Wie ist mir denn? Bin ich denn verhext? Ist denn das nicht der Konrad? GRAF Der Graf von Liebenau und glückliche Gatte dieses Engels. STADINGER Stahl und Amboss! So ward ich betrogen? GRAF Verzeiht, teurer Vater! Meine kindliche Liebe und Achtung sollen Euch überzeugen, dass ich Eure Tochter verdiene. BRENNER Gib nach, Alter, was hilft das Sträuben? STADINGER Aber - ruft mir einmal den dicken Schwaben her. BRENNER Der ist abgereist und das Fräulein mit ihm! GRAF Glückliche Reise! STADINGER zu Marien So willst du den Ritter? MARIE Ach, Vater, ich hab ihn schon. GEORG Meister, wir bleiben gute Freunde! STADINGER Wie, Georg - du auch? Jetzt wird mir die Geschichte mit dem langen Zopf klar. O ihr Spitzbubengesindel alle miteinander. - Ich bitte um Verzeihung, Herr Graf - GRAF Nennt mich Sohn. STADINGER Herr - Sohn - hm - das Wort will noch nicht so recht rutschen - nun, da es denn der liebe Gott einmal so beschlossen, seid glücklich miteinander und nehmt meinen Segen. Es muss euch aber nicht unangenehm - GEORG ihm in die Rede fallend Aber, Meister! STADINGER schlägt sich auf den Mund GRAF UND MARIE Dank, teurer Vater! GEORG UND IRMENTRAUT So recht, Meister! BRENNER So recht, Schwager! ALLE Heil und Glück dem jungen Paare! MARIE Mir ist noch immer, als ob ich träume; dieser Glanz, dieser Reichtum - GRAF Und dennoch wiederhol ich dir gedenkst du noch der Worte? Nr. 15 - Finale (Refrain) GRAF. Gern gäb ich Glanz und Reichtum hin für dich, für deine Liebe! MARIE. Gern gäb er Glanz und Reichtum hin für mich, für meine Liebe! ALLE ÜBRIGEN. Gern gäb er Glanz und Reichtum hin für dich und deine Liebe! Gegen Schluss werden die Fahnen geschwenkt, und der Vorhang fällt. All rights reserved © Maria Fujioka Lortzing,Albert/Der Waffenschmied
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cssメリット WEB標準に準拠 - 「SEO」「アクセシビリティ」「ユーザビリティ」 構成情報HTMLとデザインCSSの分離 メンテナンスが容易 レンダリングエンジン Trident (Internet Explorer等 Gecko Mozilla Firefox等 KHTML Konqueror WebKit Safari、Google Chrome等 Presto Opera 日本のブラウザシェア http //lhsp.s206.xrea.com/misc/browser-share.html レンダリングモードはXHTMLソースコードの最初に記述するDoctypeスイッチングを選択して決定する。DTDは、XHTMLのメタデータが記述されている。 http //www.htmq.com/htmlkihon/302.shtml サーチエンジンシェア(あるサイトのアクセス解析より) http //find.accessup.org/kensaku/access_history.html#graph リンク Zen Garden - ワンソース・マルチデザインサイト http //www.csszengarden.com/tr/japanese/ ユーザビリティ http //www.usability.gr.jp/ http //www.hcdnet.org/ HTML 要素の種類 ブロックレベル要素 widthとheightの値を持つ。指定がない場合、親要素を継承 p div table dl ul ol form address blockquote h1-h6 fieldset hr pre インライン要素 widthとheightの値を持たない。ブロックレベル要素内の文中をマークアップする。ブロックレベル要素を子要素として持つことが出来ない a abbr acronym b bdo big cite code dfn em i kbd label q smap small spam strong sub sup tt var インラインブロック要素 widthとheightの値を持つ。文法的な使われ方はインライン要素 button img input object select span要素 インライン要素。文中、CSSでデザインする span 場所 /span を囲む。 コメント !-- -- 文字実体参照・数値文字参照 http //w3g.jp/others/data/letters sectionとarticleの違い article 単体で完結出来る お知らせや新着情報 section リンク先を見てみないことには分かいような物 コンテンツ類 CSS コメント /* */ 記述場所 インライン p style="color #ff00000;" /p 内部参照 style type="tetxt/css" p{ color ff0000;} /style 外部参照 link rel="stylesheet" type="text/css" href="xxx.css" / @importディレクティブ @import url(xxx.css) all; ←css内に記述。cssを階層構造にしてまとめる物? セレクタ http //weboook.blog22.fc2.com/blog-entry-287.html http //www.htmq.com/csskihon/005.shtml スタイルシートの継承一覧 http //css.eweb-design.com/0108_bsc.html body要素に書いておくと良さそうなもの http //www.designwalker.com/2007/02/css-body.html 詳細度(適応優先順位) * 0 p 1 a link 2 ul li 2 .con 10 #header 100 style="" 1000 #wrapper ul li.home 112 div#header 101 カスケーディング スタイルシートの種類 オーサー(Author) コンテンツ作成者が作成したCSS ユーザー(user) コンテンツ利用者が意図して使用するCSS ユーザーエージェント(User Agent) ブラウザ自体が持っているCSS 優先順位 1 ユーザスタイルシート(!important宣言付き) CSSファイル内に!important宣言があるもの 2 オーサースタイルシート(!important宣言付き) CSSファイル内に!important宣言があるもの 3 オーサースタイルシート サイト制作者がlinkタグやstyleタグなどで指定したもの 4 ユーザスタイルシート ユーザー独自に作成したもの 5 デフォルトスタイルシート ブラウザが標準で持っているもの ボックスモデル ボックスモデル http //www.geocities.jp/multi_column/float/02.html http //www.dspt.net/stylesheet_css/001/010.html マージンの相殺 垂直方向のマージン相殺 正正/値が大きい方 正負/マージンを足した値 負負/絶対値が大きい方 ボックス内にボックスがある場合のマージンの相殺 paddingとboderの値がない場合。絶対値が大きい方が採用 空要素に対するマージン相殺 paddingとboderの値がない場合。マージンを指定しても折りたたまれる http //blog.webcreativepark.net/2008/07/09-001153.html http //kohituji.konjiki.jp/tec/margin.html フォントサイズについて bodyに対してfont-size 62.5%を予め指定しておくと、フォントサイズをemで指定する際、12ピクセル相当なら1.2em、16ピクセルにしたいなら1.6emという風にemを使ったフォントサイズ指定が分かりやすくなる CSS3で単位remは、ルートemの略。html要素にfont-size 62.5%;を指定すると継承する? http //redline.hippy.jp/lab/css/bodyfontsize625.php http //parashuto.com/rriver/development/css3-re ボックスの配置方法(基準位置)を指定 http //www.htmq.com/style/position.shtml
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第五場 幕が上がると、舞台は一変して広々とした草原。後方、はるか彼方にニュルンベルクの街が見える。ペグニツ川が草原の間をくねくねと走り、流れは細いがちょっと向こうでは次々と船着き場として使われている。色とりどりの旗を立てた小舟が次々と到着し、組合に所属する、きれいに着飾った市民が妻や子供とともに、岸に上がっては祭りに合流する。右手に小高くしつらえられたステージには椅子やベンチが並べられ、すでに到着した組合の旗が並んでいる。組合の者たちが到着するごとに次々と旗を立てていくので、歌の舞台は三方を旗で囲まれることになる。舞台前方には軽食や飲み物のテントがあり、あたりは非常に賑わっている。;妻子や職人を連れた市民が座ったり、横になったりしている。マイスタージンガーの弟子たちは晴れ着をまとい、花やリボンをおしゃれに飾って、やはり花やリボンで飾られたしなやかな杖を持って楽しそうに旗手や主馬頭の役を務めている。彼らは岸から上がってくる人々を歓迎し、組合の列を整えて歌の舞台のほうへと導く。旗手が旗を立て終えると、組合の職人たちはテントのほうへ散っていく。ちょうど靴屋の一行が岸辺で歓迎を受け、前方に歩いてくるところ。 靴屋の職人たち (旗をたなびかせながら出てきて) 聖クリスピンを讃えよう! 彼は素晴らしい男だった。 靴屋に何ができるか世に知らしめた。 貧しい良き人々のために、 彼は暖かい靴を作ってやった。 どうしても皮が手に入らない時は 盗んででも作った。 靴屋は広い心の持ち主だ、 どんなに苦労しても何とか靴を作り上げる。 皮なめし工から皮を渡されたら とにかくトントン打つ! 皮だって正しく使わなきゃ意味はない! 警備隊や、トランペットと小太鼓を持った吹奏楽部隊、ラッパ吹きやリュート弾きらがそれぞれの楽器を奏でながら近づいてくる。職人たちが素人合奏をしながらそれに続く。 仕立て屋の職人たち (旗をたなびかせながら出てきて) かつてニュルンベルクが包囲された時、 飢饉が広がって、 もう少しで街も人も滅亡するところだった。 その状況を救ったのは、 勇敢で頭の切れる一人の仕立て屋。 ヤギの着ぐるみ被って、 城壁をぶらつき、 とっても楽しそうにそこらじゅうを 跳びはねたんだとさ。 これ見た敵はおっかなびっくり逃げ出した、 「こんな街、悪魔にくれてやれ! ヤギがあんな踊りをやるんじゃたまらねえ!」 メーッ!メーッ!メーッ! 仕立て屋が中に隠れてるなんて誰も気づかなかったのさ! パン職人たち (旗をたなびかせながら現れ) 腹が減った!腹が減った! 耐え難いほどの苦しみ! パン屋が毎日パンを焼かなければ、 地球は全滅だ! 焼こう!焼こう!焼こう! 毎日焼くんだ! そうすれば空腹なぞなくなる! 靴屋の職人たち (自分の旗を立て、歌合戦の舞台から下りてきながらパン屋の一行とすれ違う。) とにかくトン、トン、トン! 皮はちゃんと叩かなきゃ役に立たない! 仕立て屋の職人たち (旗を立ててからまた下りてきて) メーッ!メーッ!メーッ! 仕立て屋がヤギの格好してたなんて誰が言えるだろ! 若い娘たちを乗せた色鮮やかな小舟が岸につく。娘たちは田舎風の晴れ着に身を包んでいる。 弟子たち (岸辺に駆けて行って) わあい!わあい!フュルトの娘さんたちだ! 楽師さんたち、頼むよ。うんと楽しい曲をやってくれ! 彼らは娘たちが岸に上がるのを手伝う。舞台前面に来た弟子と娘たちの個性的な踊り。弟子たちは娘たちを広場のほうに連れて行くように見せながら、職人がちょっかいを出そうとするとうまくかわし、別のところに行くふりをするうちに円を描くようになる。よく考え、邪魔させないようにしながら、それでいて外目には優美で楽しげに見える。 ダーフィト (岸から上がってきて、感心しない様子で踊りを見つめる。) 踊ってるのかい?マイスターに何て言われるか知らないのか? (弟子たちは鼻であしらう。) 聞く気はないな。じゃあ、僕だって楽しむぞ! (若くて美しい娘を一人捕まえ、勢いよく楽しそうに踊る。皆は面白がって笑う。) 数人の弟子 (ダーフィトに合図して) ダーフィト!おい、レーネが見てるぞ! ダーフィト (びっくりして娘から離れ、弟子たちはすぐに彼女の周りを踊りながら囲む。しかし、レーネの姿はどこにも見えず、からかわれたと知ったダーフィトはこの輪を突き抜け、またさっきの娘を捕まえていっそう楽しげに踊る。) もう、冗談はやめてくれよ! (弟子たちは娘を奪い去ろうとするが、ダーフィトはうまくかわし、それが一種の遊びのようになって、先ほど職人たちが娘を捕まえようとした時とそっくり同じことになる。 職人たち (岸辺から走ってくる) マイスターたちだ! 弟子たち マイスターだって! (あわてて踊るのをやめ、岸に急ぐ。) ダーフィト 大変だ!さようなら、お嬢さんたち! (彼は娘に熱いキスをしてさっと離れる。) 弟子たちはマイスターたちを迎えるために整列し、民衆は彼らのために場所をあける。マイスタージンガーたちが整列して岸のほうからパレードを始める。コートナーが前方に出てきて、帽子を振って挨拶する民衆に向かって、竪琴を持つダビデ王が描かれた旗を振ってみせる。マイスタージンガーたちは歌の舞台まで辿り着き、コートナーはそこに旗を立てる。ポーグナーはエーファの腕を取って進んでくる。エーファの後ろには美しく着飾った娘たちが続き、その中にマグダレーネも混じっている。エーファが娘たちに囲まれ、花で飾られた名誉席に座ると、他の者たちもそれに続く。マイスターたちはベンチに腰を下ろし、職人たちは彼らの後ろに立ったり、広場の空いたところに座ったりする。弟子たちは舞台の前まで進み出て民衆のほうを向き、物々しく整列する。 弟子たち 静粛に!静粛に! (ザックスが立ち上がり、進み出る。彼の姿を見て誰もが合図しあい、帽子を取って彼に注目する。) おしゃべりもささやきもやめてください。 数人の民衆 ザックスだ、ザックスだ、 ザックス親方だぞ! 数人 歌おう、歌おう! (着席していた人々は皆立ち上がる。男たちは帽子を取っている。ベックメッサーだけは詩の暗記に余念がなく、ほかのマイスターたちの後ろに隠れるので、その姿は観客に見えなくなる。) 全員 (ザックスを除く。) 「目覚めよ、その日が近づいた。 一羽のナイチンゲールが楽しそうに 緑の林の中で歌うのが聞こえる。 さえずりは山や谷にまで響き、 夜は西へ沈んで、 東から太陽が昇ってくる。 明るい暁の光が 空を覆う雲を突き抜けて我々にまで届く。」 民衆 (また活気づき、彼らだけで歌う。 マイスターたちは歌の舞台から、民衆の歓呼を感心しながら見つめている。) ザックス万歳!ザックスに幸あれ! ニュルンベルクの大事なザックス!万歳!万歳! ザックスはそれまで微動もせず、放心した様子でぼうっと宙を見つめていたが、今ようやく親しみを込めた眼差しを民衆に向け、さっそく厳かな口調で語り始める。 ザックス 皆さんは軽いお気持ちでしょうが、私のような哀れな者に これほどの栄誉を与えてくださっては気が重くなります。 どうしても歓迎したいとおっしゃるなら、 皆さんのお心の中で愛してくださるだけで十分です。 今日この日に口上役に選ばれただけでも 私にとっては光栄なことです。 これから非常に重要なことについて お話しさせてください。 皆さんは芸術を愛しておいでですが、 直接芸術に携わる者としては やはりその信念のほどを 皆さんに示したいものです。 裕福で自信にあふれる一人のマイスターが 今日まさにそれを示そうとなさっているのです。 民商の面前で行われる 歌合戦の勝利者に、 彼の大切な娘を すべての財産とともに 最高賞として 差し出すとおっしゃっています。 よくお聞きになってください、 この歌合戦の応募資格は詩を作れることだけです。 マイスター方、審査はあなた方の手にゆだねられますが、 民衆の前で今一度お願いしたいことがあります。 今回の賞は稀に見るものであることを覚えておいてください。 誰が優勝するとしても、 その男は清らかで、徳を知っていなくてはなりません。 歌で求婚し、月桂冠を得たいのなら、 何よりもまず彼の人格が大切です。 今も昔も この愛らしい乙女が差し出す冠ほど 素晴らしい賞はなかったでしょう。 ニュルンベルクが芸術とマイスターたちに 尊敬の念を捧げたがゆえに この乙女が犠牲になるなどあってはなりません。 大きな感動が皆を包む。ザックスがポーグナーのほうに行くと、彼は感激した様子でザックスの手を握る。 ポーグナー ザックス、何とお礼を言ってよいか。 私の心をよく分かってくださっている。 ザックス (ポーグナーに) ここまでやったのですから、あとは勇気を持つだけですよ。 (ベックメッサーのほうを向く。彼は相変わらず紙切れを手に暗記しようとし、何とか正確な意味を捉えようとしては絶望し、焦ってしばしば汗をぬぐっている。) 書記殿、どうですか?うまくいってます? ベックメッサー もう、この歌ときたら!どうしても解明できないが、 研究はしすぎるくらいした。 ザックス 別に歌わなくてもいいんですよ。 ベックメッサー だからどうなのだ? 私が作った歌はめちゃくちゃになってしまった! あれはあなたのせいなんだぞ!ちょっとは親切にしてくれ!ここで見捨てられでもしたら、公衆の面前で恥をかいてしまう! ザックス やめたほうがよくはありませんか? ベックメッサー とんでもない! 誰が歌おうと負かしてやる!あなたさえ歌わなければ! ザックス では、当たって砕けろというわけですね。 ベックメッサー この歌!賭けてもいいが、誰も理解できないだろう。 だが、あなたの知名度には信頼を置いているから。 ザックス では、マイスター方と民衆の双方がよろしければ 歌合戦を始めましょう。 コートナー (進み出て) 独身のマイスター方、準備を。 最年長の方から始めましょう。 ベックメッサー殿、お時間です。 弟子たちはベックメッサーを歌の舞台にある、あらかじめ花できれいに飾っておいた小さな芝生の台に案内する。 ベックメッサー (つまづきながら上がり、よろよろする。) ちくしょう!ぐらぐらするじゃないか!もっとしっかりしてくれ! 弟子たちはくすくす笑いながら面白そうに芝生の間を埋める。 民衆 (面白そうに互いにつつき合い) ええっ、あいつが求婚するのか?あまり似合わないけどな。 わしが娘ならあんな男は嫌じゃよ。 しっ!いちおう立派なマイスターなんだから。 だめだって!冗談は言っちゃだめだ! 市の書記を務めておいでなんだから。 でもさ、まっすぐ立ってもいられないじゃないか! あれでだいじょうぶかな? 落っこちそうだぜ!やれやれ、ばかだなあ! 書記殿だぞ! ベックメッサーというんだって。 ばかにも程がある! だから冗談はやめろって! それ、倒れるぞ! お役人さんの一人か。 (大勢が笑う。) 弟子たち (整列して) 静粛に!静粛に! おしゃべりもひそひそ声もいけません! コートナー 始めよ! ベックメッサー (四苦八苦して何とか台にまっすぐ立ち、マイスターたちに深々とお辞儀をし、次に民衆に向かって、最後にエーファに頭を下げるが、彼女がそっぽを向くので困惑し、ひどく不安になる。リュートで前奏を奏でながらどうにか気を奮い立たせようとする。) 「朝、私はバラ色の光に輝き、 血のにおいが空気をさっとよぎる。 溶けるような速さで間もなく勝ちとれるだろう。 私は庭に招き入れた、下品かつ上品に。」 まっすぐ立っておこうとする。マイスターたちはひそひそ話を始める。 マイスターたち ちょっと!こりゃ何だ? 気でも狂ったか? どうなってる? 正気か? 何て奇妙な歌だ!この題材はどこから取って来たんだろう? よくこんな歌を作れたものだ。 民衆 (ひそひそと) ふしぎな歌だ!聞いたか?誰を招き入れた? 意味分かった?いったい何なんだ? ベックメッサー (紙をこっそり出して急いで読み、また心配そうにしまう。) 私はどうにかその園に住まい、 お金と果物、鉛と重しを取ってくる。 (紙をのぞく。) 私をさらし台から呼ぶのは、焦がれる人で… 坂道は風が吹いてるとはとても言えず、私は木で首を吊る。 (ふらふらする。紙を読もうとするが、うまくいかない。くらくらしてきて、冷汗がふきだす。) 民衆 こりゃ最高の求婚者だ!もうすぐ褒美をもらえるだろうよ。 絞首台にぶら下がってるのが目に浮かぶようだぜ。 マイスターたち どういう意味だ? 彼は本当に気が狂ったのか? この歌ときたら意味不明にもほどがある! ベックメッサー (絶望のあまりやっきになって、ほとんど怒鳴るように) 「内心私は怖くてたまらない、 何しろここは楽しすぎるから。 私の梯子に一人の女性が立ち、 はにかんで、こっちを見てくれない。 キャベツのように青ざめて、 麻糸がわが身に巻き付く。 犬はウィンクし、手を振りながら吹いた、 私がとっくに食べてしまっていたものを、 まるで果物みたいに丸太と馬を、 肝臓の木から食べていた。」 (全員、どっと吹き出す。) ベックメッサー (怒って台を下り、ザックスに突っかかる。) ひどい靴屋だ!ここでお礼を言うよ! この歌は私が作ったんじゃないんだ! ここで尊敬を集めてるザックスのだ。 ザックスがプレゼントしてくれたものなんだ! この恥知らずがうまいこと言って、 自分の駄作を私に押し付けたんだ! (激怒して飛び出していき、民衆に紛れて見えなくなる。) 民衆 ええっ!どうなってるんだ?どんどん騒がしくなるな。 この歌がザックスの?信じられない! コートナー ザックス、説明してくれ。 ナハティガル スキャンダルだ! フォーゲルゲザンク これがあなたの歌? オルテルとフォルツ 変わった事態だ! ザックス (ベックメッサーが投げ捨てていった紙を落ち着いて拾い上げ) この歌は誓って私のではありません。 ベックメッサー殿が歌詞を間違えたのです。 しかし、彼の言葉を肯定して、 自分の名声を高めようとは思いませんよ。 これほど美しく作られた歌を、 私の作などと自慢するのははばかられます。 マイスタージンガーたち 何?美しい?この意味不明な歌が? 民衆 ザックスは冗談を言ってるのさ。面白がってるだけだよ。 ザックス いいえ、この歌は本当に美しいのです。 ベックメッサーが間違えてしまったのは 一目でわかります。 ですが、正しい言葉と調べで 誰かこの場で歌ってくれれば、 皆さんの誰もが気に入ることでしょう。 これが理解でき、美しいと証明できる者がいれば、 この歌の作詞者は マイスターと呼ばれてしかるべきだと思われるでしょう。 むろん公正な審査があればですが。 私は告訴され、申し開きをせねばならない立場ですから せめて証人を立てることをお許しください。 どなたか私を肯定してくださる方がいらしたら 証人として出てきていただきたい。 (ヴァルターが民衆の間から現れ、ザックスに、それからマイスターたちや民衆に向かって騎士らしい親密な素振りで挨拶する。 場はたちまち和やかな雰囲気に包まれる。皆はちょっとの間、ただじっと彼の姿に見とれる。) さあ、この歌が私の作でないことを証明してください。 私がこの歌について言ったことも、 決して大げさではないと確信させてください。 マイスターたち やるじゃないか、ザックス!なかなかのやり手だと言わせてもらいますよ。まあ、だが今日はこれで良しとするか。 ザックス 規則についての評価は、 たまには例外も受け付けるかどうかで変わってきますよ。 民衆 いい証人だ、誇り高そうで、しっかりしてる。 これなら何かいいことが起こりそうだ。 ザックス マイスターも民衆も 私の証人の言葉を待っています。 ヴァルター・フォン・シュトルツィング殿、あの歌を歌ってください。マイスター方は彼がきちんと歌うかどうかこれを読んでください。(読んでもらうために紙をコートナーに渡す。) 弟子たち (整列したまま) 皆集中している。囁き声すら聞こえない。 これなら「静粛に」なんていう必要もないな。 ヴァルター (花で飾られた足台にしっかりとした足取りで上る。) 「朝はバラ色の光に輝き、 辺りは花の香りに満ち溢れて、 思いも及ばぬほどの喜びを漂わせつつ、 ある庭園が誘いかけるように (コートナーは聴き惚れて、他のマイスターたちとともに熱心に読み進めていた紙を思わず落としてしまう。マイスターたちは皆、固唾をのんでひたすら耳を傾ける。) 私を迎え入れた。 そこには多くの実を結んだ 素晴らしい木があり、 そのそばには、幸せな愛の夢のうちに 崇高な喜びを与えようと 一人の乙女が立っていた。 この上もなく美しい女性、楽園のエーファよ。」 民衆 (小声で囁きあう。) これは全然別物だ!こんなだとは誰が考えただろう。 正しい言葉と曲で歌えばこんなに変わるものなのか。 マイスタージンガーたち (フォルツとシュヴァルツを除く。小声で話し合う。) 確かに!これは全然違う。よくわかったぞ。 ザックス 証人、よいか。続けよ! ヴァルター 「黄昏が訪れ、やがて夜が私を包んだ。 急な小道の彼方に 清らかな流れに満ちた泉があり、 誘いかけるように私に笑いかける。 そばには星の光に包まれた 月桂樹があり、 現実のような詩的な夢のうちに、 私はそこに立つ人を見た。 私の渇きを潤そうと一杯の水を差しだす 高貴な女性、 パルナッソスのミューズよ。」 民衆 (だんだん小さな声で、独白。) 何と優しく、親しみのある歌だろう。まるで遠くから漂ってきたようだ。それでいて、まるで自分が味わったかのような実感を伴う。 マイスタージンガーたち かなり斬新で奇妙なのは事実だが、 韻の踏み方は申し分ないし、歌も素晴らしい。 ザックス 選ばれた証人よ、続けて締めくくりとせよ! ヴァルター (情熱的に) 「慈愛に満ちしこの日、 私が詩人の夢から目覚めた日よ! 夢に見た楽園、 それは新たな飾りで清められ、 崇高な輝かしい姿で私の目前にある。 泉へつながるあの小道は微笑みながら私に示す; この楽園で生まれ、私の心を捉えた、 愛らしき姿、 ミューズとして私のそばに現れ、 厳粛でありながら優しい乙女。 私は大胆にも彼女の愛を求め、 太陽の輝く明るい昼に 歌によって勝ち取ったのだ、 パルナソッスと楽園を!」 民衆 美しい夢を見ているようで、 考える余地などない。 (エーファに) あの方に賞を!彼こそ優勝者だ! 彼のように求婚できる人などいない! マイスターたち (立ち上がって) 素晴らしい歌い手だ! さあ、賞をお取りなさい。 あなたは歌でマイスターの地位を手に入れましたぞ。 こんなに美しい求婚は聴いたことがない。 ポーグナー (深く感動し、ザックスのほうを向いて) ザックスさん!何とお礼を述べたらよいか! これでようやく心の重荷が消えました。 ヴァルターは舞台の階段に導かれ、エーファの前にひざまずく。 エーファ (月桂樹とミルテで作られた冠をかぶせようと身をかがめながらヴァルターに) あなたのように優しく求婚できる人なんていないわ! ザックス (民衆のほうを向き、ヴァルターとエーファを示して) 我ながらいい証人を選んだと思いますがね。 これでもハンス・ザックスは有罪ですか? 民衆 (突然活気づき、歓声を上げる。) ハンス・ザックス!有罪だなんて!実にすばらしい思いつきでした!あなたはふたたび称賛に値することをなさった。 マイスタージンガーたち (物々しくポーグナーのほうを向き) さあ、ポーグナー親方!騎士殿を マイスターに迎え入れ、あなたの名誉となさるがよい。 ポーグナー (三つの大きなメダルが下げられた金の鎖を持って ヴァルターに) ダビデの絵姿であなたを飾りましょう。 あなたをマイスターの一員として迎え入れます。 ヴァルター (つらそうな表情で激しく拒む。) マイスターにはなりたくありません!いやです! (優しくエーファを見つめて) マイスターではなく、幸せになりたいだけです。 誰もが非常に戸惑い、ザックスを見る。 ザックス (ヴァルターのほうに歩いていき、 説得するようにその手を取る。) マイスターを侮ってはいけません。 彼らの芸術に敬意を払ってください。 彼らの賞賛に値する地位が 差し出されているのです。 今日あなたが詩人として認められたのは、 誉れ高き家柄であろうとあなたの先祖のおかげではないし、 あなたの紋章でも槍や剣のおかげでもありません。 一人の親方があなたの幸福を差し出してくれたのです。 感謝の念を持ってください。 どうしてこのような芸術が 無価値だといえるでしょう? これほどの賞を受けることができるのは大変な名誉です。 我らがマイスターは彼ら独自のやり方で この芸術を作り上げました。 彼らの忠誠によって守られたおかげで、 芸術はその姿を維持することができたのです。 彼らが常に毅然とした態度を保っていなかったら、 王族や貴族たちが 動乱に巻き込まれた時、 芸術は真実なるドイツの雰囲気を失っていたでしょう。 彼らが信念を持って守り抜いたからこそ、 芸術はその姿を歪められることなく、 今あなたの前にその栄光を見せることができたのです。 これ以上マイスターに何を望むのですか? 気をつけてください!我々には黒雲が漂いつつあるのです。 近いうちにドイツの民衆と王国が倒れ、 悪趣味に満ちた異国の手に落ちて、 王侯の誰も民衆を理解しなくなるかもしれません。 彼らはくだらぬ流行りのものを持ち込んで、 このドイツの地に根付かせてしまうでしょう。 そうなれば、真にドイツ的なもののことなど誰もが忘れてしまい、ドイツのマイスターという名誉もなくなってしまいます。 ですから、しっかりとあなたに申します、 ドイツのマイスターを敬ってください。 あなたの良き守護霊なのですから。 あなたの中に彼らの芸術をとどめておいてください。 たとえ神聖ローマ帝国が 塵と藻屑の中に埋もれようとも、 聖なるドイツの芸術は 我々の手の内に残るでしょう! 終曲の間にエーファはヴァルターの頭から冠を取り、それをザックスに載せる。ザックスはポーグナーの手から勲章を取り、ヴァルターにかけてやり、それから恋人たちをしっかりと抱きしめる。ヴァルターとエーファはザックスの肩にもたれたままでいる。ポーグナーは尊敬の念を込めて、ザックスの前にひざまずく。マイスターたちはザックスこそが自分たちの長であるというように彼を指し示す。 全員 あなたを支えるドイツのマイスターを敬ってください。 あなたの良き守護霊なのですから。 あなたの中に彼らの芸術をとどめておいてください。 たとえ神聖ローマ帝国が 塵と藻屑の中に埋もれようとも、 聖なるドイツの芸術は 我々の手の内に残るでしょう! 民衆は歓呼して帽子やハンカチを振る。弟子たちは踊ったり、大声を上げながら手を叩く。 民衆 ザックス万歳!ニュルンベルクの尊いザックス! FÜNFTE SZENE Die Vorhänge sind nach der Höhe aufgezogen worden; die Bühne ist verwandelt. Diese stellt einen freien Wiesenplan, im ferneren Hintergrunde die Stadt Nürnberg. Die Pegnitz schlängelt sich durch den Plan, der schmale Fluss ist an den nächsten Punkten praktikabel gehalten. Buntbeflaggte Kähne setzen die ankommenden, festlich gekleideten Bürger der Zünfte mit Frauen und Kindern, an das Ufer der Festwiese über. Eine erhöhte Bühne mit Bänken und Sitzen darauf ist rechts zur Seite aufgeschlagen; bereits ist sie mit den Fahnen der angekommenen Zünfte geschmückt; im Verlaufe stecken die Fahnenträger der noch ankommenden Zünfte ihre Fahnen ebenfalls um die Sängerbühne auf so dass diese schliesslich nach drei Seiten hin ganz davon eingefasst ist. Zelte mit Getränken und Erfrischungen aller Art begrenzen im übrigen die Seiten des vorderen Hauptraumes. Vor den Zelten geht es bereits lustig her Bürger mit Frauen, Kindern und Gesellen sitzen und lagern daselbst. Die Lehrbuben der Meistersinger, festlich gekleidet, mit Blumen und Bändern reich und anmutig geschmückt, üben mit schlanken Stäben, die ebenfalls mit Blumen und Bändern geziert sind, in lustiger Weise das Amt von Herolden und Marschällen aus. Sie empfangen die am Ufer Aussteigenden, ordnen die Züge der Zünfte und geleiten diese nach der Sängerbühne, von wo aus, nachdem der Bannerträger die Fahne aufgepflanzt, die Zunftbürger und Gesellen sich unter den Zelten zerstreuen. Soeben werden die Schuster am Ufer empfangen und nach dem Vordergrunde geleitet DIE SCHUSTER mit fliegender Fahne aufziehend Sankt Krispin, lobet ihn! War gar ein heilig Mann, zeigt , was ein Schuster kann. Die Armen hatten gute Zeit, macht ihnen warme Schuh ; und wenn ihm keiner ‘s Leder leiht, so stahl er sich s dazu. Der Schuster hat ein weit Gewissen, macht Schuhe selbst mit Hindernissen; und ist vom Gerber das Fell erst weg, dann streck, streck, streck! Leder taugt nur am rechten Fleck. Die Stadtwächter und Heerhornbläser mit Trompeten und Trommeln sowie die Stadtpfeifer, Lautenmacher usw. ziehen, auf ihren Instrumenten spielend, auf. Ihnen folgen Gesellen mit Kinderinstrumenten DIE SCHNEIDER mit fliegender Fahne aufziehend Als Nürnberg belagert war und Hungersnot sich fand, wär Stadt und Volk verdorben gar, war nicht ein Schneider zur Hand, der viel Mut hatt und Verstand. Hat sich in ein Bocksfell eingenäht, auf dem Stadtwall da spazierengeht und macht wohl seine Sprünge gar lustig guter Dinge. Der Feind, der sieht s und zieht vom Fleck der Teufel hol die Stadt sich weg, hat s drin noch so lustige Meck-meck-meck! Meck! Meck! Meck! Wer glaubt s, dass ein Schneider im Bocke steck ! DIE BÄCKER ziehen mit fliegender Fahne auf Hungersnot! Hungersnot! Das ist ein greulich Leiden! Gäb euch der Bäcker nicht täglich Brot, müsst alle Welt verscheiden. Beck! Beck! Beck! Täglich auf dem Fleck! Nimm uns den Hunger weg! DIE SCHUSTER welche ihre Fahne aufgesteckt, begegnen beim Herabschreiten von der Sängerbühne den Bäckern Streck! Streck! Streck! Leder taugt nur am rechten Fleck. DIE SCHNEIDER nachdem die Fahne aufgesteckt, herabschreitend Meck! Meck! Meck! Wer meint, dass ein Schneider im Bocke steck ! Ein bunter Kahn mit jungen Mädchen in reicher bäuerischer Tracht kommt an LEHRBUBEN laufen nach dem Gestade Herrje! Herrje! Mädel von Fürth! Stadtpfeifer, spielt, dass s lustig wird! Sie heben die Mädchen aus dem Kahn. Das Charakteristische des Tanzes, mit welchem die Lehrbuben und Mädchen zunächst nach dem Vordergrund kommen, besteht darin, dass die Lehrbuben die Mädchen scheinbar nur an den Platz bringen wollen; sowie die Gesellen zugreifen wollen, ziehen die Buben die Mädchen aber immer wieder zurück, als ob sie sie anderswo unterbringen wollten, wobei sie den ganzen Kreis, wie wählend, ausmessen und somit die scheinbare Absicht anmutig und lustig verzögern DAVID kommt vom Landungsplatz vor und sieht missbilligend dem Tanze zu Ihr tanzt? Was werden die Meister sagen? Die Lehrbuben drehen ihm Nasen Hört nicht? - Lass ich mir s auch behagen! Er nimmt sich ein junges, schönes Mädchen und gerät im Tanze mit ihr schnell in grosses Feuer. Die Zuschauer freuen sich und lachen EINIGE LEHRBUBEN winken David David! David! Die Lene sieht zu! DAVID lässt das Mädchen erschrocken fahren, um das die Lehrbuben sogleich tanzend einen Kreis schliessen. Da er Lene nirgends gewahrt, merkt David, dass er nur geneckt worden, durchbricht den Kreis, erfasst sein Mädchen wieder und tanzt noch feuriger weiter Ach, lasst mich mit euren Possen in Ruh ! Die Buben suchen ihm das Mädchen zu entreissen, er wendet sich mit ihr jedesmal glücklich ab, so dass nun ein ähnliches Spiel entsteht wie zuvor, als die Gesellen nach den Mädchen fassten GESELLEN vom Ufer her Die Meistersinger! LEHRBUBEN Die Meistersinger! Sie unterbrechen schnell den Tanz und eilen zum Ufer DAVID Herrgott! Ade, ihr hübschen Dinger! Er gibt dem Mädchen einen feurigen Kuss und reisst sich los Die Lehrbuben reihen sich zum Empfang der Meistersinger. Das Volk macht ihnen willig Platz. Die Meistersinger ordnen sich am Landungsplatze zum festlichen Aufzuge. Wenn Kothner im Vordergrunde ankommt, wird die geschwungene Fahne, auf welcher König David mit der Harfe abgebildet ist, von allem Volk mit Hutschwenken begrüsst. Der Zug der Meistersinger ist nun auf der Singerbühne angelangt, wo Kothner die Fahne aufpflanzt. Pogner, Eva an der Hand führend, diese von festlich geschmückten, reich gekleideten jungen Mädchen, unter denen auch Magdalene, begleitet, voran. Als Eva, von den Mädchen umgeben, den mit Blumen geschmückten Ehrenplatz eingenommen und alle übrigen, die Meister auf den Bänken, die Gesellen hinter ihnen stehend, ebenfalls Platz genommen, treten die Lehrbuben, dem Volke zugewendet, feierlich vor die Bühne in Reih und Glied LEHRBUBEN Silentium! Silentium! Sachs erhebt sich und tritt vor. Bei seinem Anblick stösst sich alles an; Hüte und Mützen werden abgezogen. Alle deuten auf ihn Macht kein Reden und kein Gesumm . EINIGE IM VOLK Ha! Sachs! ‘s ist Sachs! Seht Meister Sachs! MEHRERE Stimmt an! Stimmt an! Alle Sitzenden erheben sich; die Männer bleiben mit entblösstem Haupte. Beckmesser bleibt, mit dem Memorieren des Gedichtes beschäftigt, hinter den anderen Meistern versteckt, so dass er bei dieser Gelegenheit der Beachtung des Publikums entzogen wird ALLE ausser Sachs Wach auf, es nahet gen den Tag, ich hör singen im grünen Hag ein wonnigliche Nachtigal, ihr Stimm durchdringet Berg und Tal; die Nacht neigt sich zum Okzident, der Tag geht auf von Orient, die rotbrünstige Morgenröt her durch die trüben Wolken geht.« DAS VOLK nimmt wieder eine jubelnd bewegte Haltung an und singt nun allein. Die Meister auf der Bühne sowie die anderen Teilnehmer am Gesange geben sich dem Schauspiele des Volksjubels hin Heil Sachs! Heil dir, Sachs! Heil Nürnbergs teurem Sachs! Heil! Heil! Sachs, der unbeweglich, wie geistesabwesend, über die Menge hinweg geblickt hatte, richtet endlich seine Blicke vertrauter auf sie und beginnt mit ergriffener, schnell sich festigender Stimme SACHS Euch macht Ihr s leicht, mir macht Ihr s schwer, gebt Ihr mir Armen zuviel Ehr . Soll vor der Ehr ich besteh n, sei s, mich von Euch geliebt zu seh n! Schon grosse Ehr ward mir erkannt, ward heut ich zum Spruchsprecher ernannt. Und was mein Spruch Euch künden soll, glaubt, das ist hoher Ehren voll! Wenn Ihr die Kunst so hoch schon ehrt, da galt es zu beweisen, dass, wer ihr selbst gar angehört, sie schätzt ob allen Preisen. Ein Meister, reich und hochgemut, der will heut Euch das zeigen sein Töchterlein, sein höchstes Gut, mit allem Hab und Eigen, dem Singer, der im Kunstgesang vor allem Volk den Preis errang, als höchsten Preises Kron er bietet das zum Lohn. Darum so hört und stimmt mir bei die Werbung steh dem Dichter frei. Ihr Meister, die Ihr s Euch getraut, Euch ruf ich s vor dem Volke laut erwägt der Werbung seltnen Preis, und wem sie soll gelingen, dass der sich rein und edel weiss im Werben wie im Singen, will er das Reis erringen, das nie bei Neuen noch bei Alten ward je so herrlich hoch gehalten als von der lieblich Reinen, die niemals soll beweinen, dass Nürenberg mit höchstem Wert die Kunst und ihre Meister ehrt. Grosse Bewegung unter allen. Sachs geht auf Pogner zu, der ihm gerührt die Hand drückt POGNER O Sachs! Mein Freund! Wie dankenswert! Wie wisst Ihr, was mein Herz beschwert! SACHS zu Pogner ‘s war viel gewagt! Jetzt habt nur Mut! Er wendet sich zu Beckmesser, der fortwährend eifrig das Blatt mit dem Gedicht herausgezogen, memoriert, genau zu lesen versucht und oft verzweiflungsvoll sich den Schweiss getrocknet hat Herr Merker! Sagt, wie steht es? Gut? BECKMESSER O dieses Lied! Werd nicht draus klug und hab doch dran studiert genug! SACHS Mein Freund, ‘s ist Euch nicht aufgezwungen. BECKMESSER Was hilft s? - Mit dem meinen ist doch versungen! ‘s war Eure Schuld! Jetzt seid hübsch für mich! ‘s wär schändlich, liesst Ihr mich im Stich! SACHS Ich dächt , Ihr gäbt s auf. BECKMESSER Warum nicht gar? Die and ren sing ich alle zu Paar , wenn Ihr nur nicht singt! SACHS So seht, wie s geht! BECKMESSER Das Lied! - bin s sicher - zwar niemand versteht; doch bau ich auf Eure Popularität. SACHS Nun denn, wenn s Meistern und Volk beliebt, zum Wettgesang man den Anfang gibt. KOTHNER tritt vor Ihr ledig Meister, macht Euch bereit! Der Ältest sich zuerst anlässt Herr Beckmesser, Ihr fangt an, ‘s ist Zeit! Die Lehrbuben führen Beckmesser zu einem kleinen Rasenhügel vor der Singerbühne, welchen sie zuvor festgerammt und reich mit Blumen überdeckt haben BECKMESSER strauchelt darauf, tritt unsicher und schwankt Zum Teufel! Wie wackelig! Macht das hübsch fest! Die Buben lachen unter sich und stopfen lustig am Rasen DAS VOLK stösst sich gegenseitig lustig an Wie, der? Der wirbt? Scheint mir nicht der Rechte! An der Tochter Stell ich den nicht möchte. Seid still! ‘s ist gar ein tücht ger Meister! Still! Macht keinen Witz; der hat im Rate Stimm und Sitz. Ach, der kann ja nicht mal steh n. Wie soll es mit dem geh n? Er fällt fast um! Gott, ist der dumm! Stadtschreiber ist er Beckmesser heisst er. Gott, ist der dumm! Still! Macht keinen Witz! Er fällt fast um! Der hat im Rate Stimm und Sitz! Viele lachen DIE LEHRBUBEN in Aufstellung Silentium! Silentium! Macht kein Reden und kein Gesumm! KOTHNER Fanget an! BECKMESSER der sich endlich mit Mühe auf dem Rasenhügel festgestellt hat, macht eine erste Verbeugung gegen die Meister, eine zweite gegen das Volk, dann gegen Eva, auf welche er, da sie sich abwendet, nochmals verlegen hinblinzelt. Grosse Beklommenheit erfasst ihn; er sucht sich durch das Vorspiel auf der Laute zu ermutigen »Morgen ich leuchte in rosigem Schein, von Blut und Duft geht schnell die Luft; - wohl bald gewonnen wie zerronnen - im Garten lud ich ein - garstig und fein.« Er versucht, besser auf den Füssen zu stehen. Die Meistersinger leise unter sich DIE MEISTER Mein! Was ist das? Ist er von Sinnen? Was ist das? Ist er von Sinnen? Höchst merkwürd ger Fall! Was kommt ihm bei? Woher mocht er solche Gedanken gewinnen? VOLK leise unter sich Sonderbar! Hört ihr s? Wen lud er ein? Verstand man recht? Wie kann das sein? BECKMESSER zieht das Blatt verstohlen hervor und lugt eifrig hinein; dann steckt er es ängstlich wieder ein Wohn ich erträglich im selbigen Raum, hol Geld und Frucht - Bleisaft und Wucht. Er lugt in das Blatt Mich holt am Pranger - der Verlanger - auf luft ger Steige kaum - häng ich am Baum.« Er wackelt wieder sehr; sucht im Blatt zu lesen, vermag es nicht, ihm schwindelt, Angstschweiss bricht aus DAS VOLK Schöner Werber! Der find t wohl seinen Lohn bald hängt er am Galgen; man sieht ihn schon. DIE MEISTER Was soll das heissen? Ist er nur toll? Sein Lied ist ganz von Unsinn voll! BECKMESSER rafft sich verzweiflungsvoll und ingrimmig auf »Heimlich mir graut, weil hier es munter will hergeh n an meiner Leiter stand ein Weib, sie schämt und wollt mich nicht beseh n. Bleich wie ein Kraut umfasset mir Hanf meinen Leib; - mit Augen zwinkend - der Hund blies winkend - was ich vor langem verzehrt - wie Frucht, so Holz und Pferd - vom Leberbaum.« Alles bricht in ein dröhnendes Gelächter aus BECKMESSER verlässt wütend den Hügel und stürzt auf Sachs zu Verdammter Schuster, das dank ich dir! Das Lied, es ist gar nicht von mir. Von Sachs, der hier so hoch verehrt, von Eurem Sachs ward mir s beschert! Mich hat der Schändliche bedrängt, sein schlechtes Lied mir aufgehängt. Er stürzt wütend fort und verliert sich unter dem Volke VOLK Mein! Was soll das sein? Jetzt wird s immer bunter! Von Sachs das Lied? Das nähm uns doch wunder! KOTHNER Erklärt doch, Sachs! NACHTIGALL Welch ein Skandal! VOGELGESANG Von Euch das Lied? ORTEL und FOLTZ Welch eig ner Fall! SACHS hat ruhig das Blatt, welches ihm Beckmesser hingeworfen, aufgenommen Das Lied fürwahr ist nicht von mir. Herr Beckmesser irrt wie dort so hier! Wie er dazu kam, mag selbst er sagen; doch möcht ich nie mich zu rühmen wagen, ein Lied, so schön wie dies erdacht, sei von mir, Hans Sachs, gemacht. MEISTERSINGER Wie? Schön? Dieser Unsinnswust! VOLK Hört, Sachs macht Spass! Er sagt es nur zur Lust. SACHS Ich sag Euch Herrn, das Lied ist schön nur ist s auf den ersten Blick zu ersehn, dass Freund Beckmesser es entstellt. Doch schwör ich, dass es Euch gefällt, wenn richtig Wort und Weise hier einer säng im Kreise. Und wer dies verstünd , zugleich bewies , dass er des Liedes Dichter und gar mit Rechte Meister hiess , fänd er gerechte Richter. Ich bin verklagt und muss besteh n drum lasst mich meinen Zeugen auserseh n! Ist jemand hier, der Recht mir weiss, der tret als Zeug in diesen Kreis! Walther tritt aus dem Volke hervor und begrüsst Sachs, sodann Meister und Volk mit ritterlicher Freundlichkeit. Es entsteht sogleich eine angenehme Bewegung. Alles weilt einen Augenblick schweigend in seiner Betrachtung So zeuget, das Lied sei nicht von mir, und zeuget auch, dass, was ich hier vom Lied hab gesagt, zuviel nicht sei gewagt. DIE MEISTER Wie fein ist Sachs! Ei Sachs, Ihr seid gar fein! Doch mag es heut geschehen sein! SACHS Der Regel Güte daraus man erwägt, dass sie auch mal ‘ne Ausnahm verträgt. DAS VOLK Ein guter Zeuge, stolz und kühn! Mich dünkt, dem kann wohl was Gut s erblühn. SACHS Meister und Volk sind gewillt zu vernehmen, was mein Zeuge gilt. Herr Walther von Stolzing, singt das Lied! Ihr Meister lest, ob s ihm geriet. Er übergibt Kothner das Blatt zum Nachlesen DIE LEHRBUBEN in Aufstellung Alles gespannt! ‘s gibt kein Gesumm. Da rufen wir auch nicht Silentium! WALTHER beschreitet festen Schrittes den kleinen Blumenhügel »Morgenlich leuchtend in rosigem Schein, von Blüt und Duft geschwellt die Luft, voll aller Wonnen, nie ersonnen, ein Garten lud mich ein - Kothner lässt das Blatt, in welchem er mit den anderen Meistern eifrig nachzulesen begonnen, vor Ergriffenheit unwillkürlich fallen; er und die übrigen hören nur noch teilnahmsvoll zu Wie entrückt. dort unter einem Wunderbaum, von Früchten reich behangen, zu schaun in sel gem Liebestraum, was höchstem Lustverlangen Erfüllung kühn verhiess - das schönste Weib, Eva im Paradies.« DAS VOLK leise flüsternd Das ist was andres! Wer hätt s gedacht? Was doch recht Wort und Vortrag macht! DIE MEISTERSINGER ohne Foltz und Schwarz, leise flüsternd Jawohl! Ich merk ! ‘s ist ein ander Ding, SACHS Zeuge am Ort, fahret fort! WALTHER »Abendlich dämmernd umschloss mich die Nacht; auf steilem Pfad war ich genaht zu einer Quelle reiner Welle, die lockend mir gelacht dort unter einem Lorbeerbaum, von Sternen hell durchschienen, ich schaut im wachen Dichtertraum von heilig holden Mienen, mich netzend mit dem edlen Nass, das hehrste Weib, die Muse des Parnass.« DAS VOLK immer leiser, für sich Wie so hold und traut, wie fern es schwebt, doch ist es grad , als ob man selber alles miterlebt! DIE MEISTERSINGER ‘s ist kühn und seltsam, das ist wahr; doch wohlgereimt und singebar. SACHS Zeuge wohl erkiest, fahret fort und schliesst! WALTHER sehr feurig »Huldreichster Tag, dem ich aus Dichters Traum erwacht! Das ich erträumt, das Paradies, in himmlisch neu verklärter Pracht hell vor mir lag, dahin lachend nun der Quell den Pfad mir wies die dort geboren, mein Herz erkoren, der Erde lieblichstes Bild, als Muse mir geweiht, so heilig ernst als mild, ward kühn von mir gefreit, am lichten Tag der Sonnen durch Sanges Sieg gewonnen Parnass und Paradies!« VOLK Gewiegt wie in den schönsten Traum, hör ich es wohl, doch fass es kaum. zu Eva Reich ihm das Reis! Sein sei der Preis! Keiner wie er zu werben weiss! DIE MEISTER sich erhebend Ja, holder Sänger! Nimm das Reis! Dein Sang erwarb dir Meisterpreis! Keiner so wie nur er zu werben weiss! POGNER mit grosser Ergriffenheit zu Sachs sich wendend O Sachs! Dir dank ich Glück und Ehr ! Vorüber nun all Herzbeschwer! Walther ist auf die Stufen der Singerbühne geleitet worden und lässt sich vor Eva auf ein Knie nieder EVA zu Walther, indem sie ihn mit einem Kranz aus Lorbeer und Myrten bekränzt, sich hinabneigend Keiner wie du so hold zu werben weiss! SACHS zum Volk gewandt, auf Walther und Eva deutend Den Zeugen, denk es, wählt ich gut tragt Ihr Hans Sachs drum üblen Mut? VOLK bricht schnell und heftig in jubelnde Bewegung aus Hans Sachs! Nein! Das war schön erdacht! Das habt Ihr einmal wieder gut gemacht! MEISTERSINGER sich feierlich zu Pogner wendend Auf, Meister Pogner! Euch zum Ruhm meldet dem Junker sein Meistertum. POGNER mit einer goldnen Kette, daran drei grosse Denkmünzen, zu Walther Geschmückt mit König Davids Bild, nehm ich Euch auf in der Meister Gild . WALTHER mit schmerzlicher Heftigkeit abweisend Nicht Meister! Nein! Er blickt zärtlich auf Eva Will ohne Meister selig sein! Alles blickt in grosser Betroffenheit auf Sachs SACHS schreitet auf Walther zu und fasst ihn bedeutungsvoll bei der Hand Verachtet mir die Meister nicht und ehrt mir ihre Kunst! Was ihnen hoch zum Lobe spricht, fiel reichlich Euch zur Gunst! Nicht Euren Ahnen, noch so wert, nicht Eurem Wappen, Speer noch Schwert, dass Ihr ein Dichter seid, ein Meister Euch gefreit, dem dankt Ihr heut Eu r höchstes Glück. Drum, denkt mit Dank Ihr d ran zurück, wie kann die Kunst wohl unwert sein, die solche Preise schliesset ein? Dass uns re Meister sie gepflegt, grad recht nach ihrer Art, nach ihrem Sinne treu gehegt, das hat sie echt bewahrt. Blieb sie nicht adlig wie zur Zeit, wo Höf und Fürsten sie geweiht, im Drang der schlimmen Jahr blieb sie doch deutsch und wahr; und wär sie anders nicht geglückt, als wie, wo alles drängt und drückt, Ihr seht, wie hoch sie blieb in Ehr ! Was wollt Ihr von den Meistern mehr? Habt acht! Uns dräuen üble Streich ! Zerfällt erst deutsches Volk und Reich, in falscher welscher Majestät kein Fürst bald mehr sein Volk versteht; und welschen Dunst mit welschem Tand sie pflanzen uns in deutsches Land. Was deutsch und echt, wüsst keiner mehr, lebt s nicht in deutscher Meister Ehr . Drum sag ich Euch ehrt Eure deutschen Meister, dann bannt Ihr gute Geister! Und gebt Ihr ihrem Wirken Gunst, zerging in Dunst das Heil ge Röm sche Reich, uns bliebe gleich die heil ge deutsche Kunst! Während des Schlussgesangs nimmt Eva den Kranz von Walthers Stirn und drückt ihn Sachs auf; dieser nimmt die Kette aus Pogners Hand und hängt sie Walther um. Nachdem Sachs das Paar umarmt, bleiben Walther und Eva zu beiden Seiten an Sachs Schultern gestützt; Pogner lässt sich, wie huldigend, auf ein Knie vor Sachs nieder. Die Meistersinger deuten auf Sachs als auf ihr Haupt ALLE Ehrt Eure deutschen Meister, dann bannt Ihr gute Geister! Und gebt Ihr ihrem Wirken Gunst, zerging in Dunst das Heil ge Röm sche Reich, uns bliebe gleich die heil ge deutsche Kunst! Das Volk schwenkt begeistert Hüte und Tücher; die Lehrbuben tanzen und schlagen jauchzend in die Hände VOLK Heil Sachs! Nürnbergs teurem Sachs! All rights reserved © Maria Fujioka Wagner,Richard/Die Meistersinger von Nürnberg+
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前奏曲 第1場 (ヴォークリンデ、ヴェルグンデ、フロスヒルデ、アルベリヒ) (ライン河の水底) (上ほど明るく、下ほど暗い緑色の薄明り。波打つ水が全体に満ちあふれ、絶え間なく右から左へと流れている。水底に行くにつれて、滔々たる水の流れは、次第に色が薄まる細かい霧に変わっていく。舞台の床から人の背丈ぐらいの高さまでの空間には、まるで水が無いかのように見え、その影だけが、まるで雲が流れるように、真っ暗な地面の上を飛び過ぎていく。至る所に切り立った岩礁がそびえ立ち、舞台空間を遮っている。舞台の床は、一面にギザギザの突起物で区分けされ、ずっと平らな場所は一つもなく、濃い闇に包まれた四方には、さらに深い淵がつながっているように思われる) (上に行くほど濃くなり、薄明るくなる水の流れに、とがった先端を突き出している舞台中央の岩礁の周りを、ラインの娘たちの一人が優美な姿で泳ぎ回っている) ヴォークリンデ ヴァイア!ヴァーガ!なみうて!なみよ! ゆれよ!ゆりかご!ヴァガラヴァーイア! ヴァララ、ヴァイアラ、ヴァーイア! ヴェルグンデ (上のほうから声をかける) ヴォークリンデ!一人で見張っているの? ヴォークリンデ ヴェルグンデ!一緒にいてよ。 ヴェルグンデ (水流から離れ、岩礁のほうへと潜ってくる) どう?ちゃんと見張ってる!? (ヴェルグンデはヴォークリンデをつかまえようとする) ヴォークリンデ (泳いで身をかわす) つかまらないわよ! (二人は、ふざけるように鬼ごっこをする) フロスヒルデ (上の方から声だけが聞こえる) ハヤハ、ヴァイア!おてんば姉さんたち! ヴェルグンデ フロスヒルデも来なさいよ!ヴォークリンデが逃げちゃうわ。 あのお魚をつかまえるのを手伝って! フロスヒルデ (水に潜って、遊びまわる二人の間に割り込む) 怠けちゃだめよ!ラインの黄金の見張りを! ちゃんと黄金のベッドを見張らなければ、 このおふざけは高くつくわよ! (嬉しそうな笑い声を立てながら、ヴォークリンデとヴェルグンデは、二手に分かれる。フロスヒルデは、ある時はヴォークリンデを、ある時はヴェルグンデをつかまえようとするが、二人はそれをすり抜け、最後にまた合流して、今度は一緒にフロスヒルデを追いかけ回す。そんな風にラインの娘たちは、笑いふざけながら、魚のように岩礁から岩礁へと跳び回る) (その間、暗い谷底から岩礁をよじ登りながら、アルベリヒが姿を見せる。彼は、まだ闇の中にいるうちから立ち止まり、こみ上げる喜びを抑えきれないように、ラインの娘たちの遊ぶ姿を眺める) アルベリヒ へへっ!かわいい娘たちだ! なんて可愛らしいんだ!うらやましい水の妖精! 俺はニーベルハイムの闇夜から、会いたくてやってきたのさ。 どうか振り向いてくれ!この俺に! (アルベリヒの声を聞きつけて、娘たちは遊ぶのをやめる) ヴォークリンデ ねえ!誰よ?そこにいるのは? ヴェルグンデ 薄明りから叫んでいるのは! フロスヒルデ 盗み聞きするのは誰なのか見て来なさい! ヴォークリンデとヴェルグンデ (二人は深く潜っていき、ニーベルング(アルベリヒ)を見つける) うわっ!なんていやな男! フロスヒルデ (急いで浮かび上がる) 黄金を守っていて! お父様が注意を促していたのは、まさにこんな敵よ! (ヴォークリンデとヴェルグンデはフロスヒルデの後を追い、急いで三人は中央の岩礁の周りに集まる) アルベリヒ なあ、上にいる娘さんたちよ! 3人のラインの娘たち 水底で、あなたは何をしようというわけ? アルベリヒ ここでおとなしく目を見はっているだけでも、 お前たちの邪魔になるというのかい? もっと底まで潜ってきなよ!ニーベルング族の俺は、 お前たちと楽しく騒ぎたくてしょうがないんだ! ヴォークリンデ あたしたちと遊びたいですって? ヴェルグンデ 冗談のつもりかしら? アルベリヒ ほのかに光るお前たちの姿は、なんとも美しい! そのすらりとした体を、どれか一つでも腕に抱きたいものだ。 どうかこっちに降りてきてくれ! フロスヒルデ 恐れることもないようね。あの男は恋をしているようだから! (ラインの娘たちは大笑いする) ヴェルグンデ いやらしい男! ヴォークリンデ あたしたちのことを、よく教えてあげなくちゃ! (ヴォークリンデは、アルベリヒがそのふもとに到着したばかりの岩礁の頂へと降りていく) アルベリヒ おっ、ひとり降りてくるぞ。 ヴォークリンデ こっちへいらっしゃい! (アルベリヒは、森の妖精のようなすばしっこさを見せて、岩礁の頂を目指して、何度も行く手を阻まれながら岩をよじのぼる) アルベリヒ なんて、つるつる、ヌメヌメした石なんだ! なんてつるつるしてるんだ! 一番滑らない石にさえ、手も足も出ない! (息を切らせながら) じとじと、べたべたして、鼻がつまる・・・ くしゃみが出てたまらない! (ヴォークリンデの近くにたどりつく) ヴォークリンデ (大笑いしながら) これは立派な求婚者さんね。くしゃみしながら登場なんて! アルベリヒ 俺の友達になってくれ!娘さんよ! (ヴォークリンデを抱きしめようとする) ヴォークリンデ (身をかわしながら) 恋の告白?だったら、こっちでしてちょうだい! (ヴォークリンデは別の岩礁に飛び移る。妹たちは大笑いする) アルベリヒ (頭を掻きむしりながら) おお、なんてこった!逃げるのか?どうか戻って来てくれ! お前なら楽々と飛び移れても、この俺には一苦労なんだ。 ヴォークリンデ (水底深くの、もう一つの岩礁に飛び移り) ねえ・・・底まで降りて来て・・・どうぞあたしをつかまえて! アルベリヒ (すばしっこく岩山を下りながら) 下に行くほうが、まだよさそうだ! ヴォークリンデ (さっと身を翻し、脇にある高い岩礁に跳び上がりながら) こんどは、また上に来てちょうだい! ヴェルグンデとフロスヒルデ アッハッハッハ! アルベリヒ この利かん気の魚を一気に捕まえるにはどうしたらいい? 待て!この嘘つき女め! (慌ただしくヴォークリンデを追いかけて、また崖をよじ登る) ヴェルグンデ (向かい側の低い岩礁の上に腰掛ける) こっちよ!可愛い人!あたしの声が聴こえないの? アルベリヒ (後ろを振り返って) 呼んでいるのは、俺のことかい? ヴェルグンデ いいこと?あたしのほうに来なさいよ・・・ ヴォークリンデはおやめなさい! アルベリヒ (上り坂の地面をすばしっこくよじ登ってヴェルグンデのもとに行く) お前さんのほうが、ずっと綺麗だなあ。 つかみどころも魅力もない、さっきの恥ずかしがり屋より。 お前さんさえよければ、もっと深くに潜っておいで。 ヴェルグンデ (ほんの少しだけアルベリヒのほうに近づく) これくらいかしら? アルベリヒ まだまだ遠いよ! その細い腕を俺に巻きつけてくれ・・・ お前さんのうなじに触って、じゃれ合いたいんだ。 この甘い情熱を満たすべく、 その胸のふくらみに顔をうずめさせてくれ。 ヴェルグンデ そんなに恋焦がれているのなら、 ねえ、あなた、あなたのお顔をよく見せて? うわっ!なんて毛むくじゃらでコブだらけの男なの! 真っ黒に汚れて、手足はタコだらけの、硫黄臭のする小びと! 別の子を探しなさいよ!あなたを気に入ってくれる別の子を! アルベリヒ (力ずくでヴェルグンデを引き止めようとする) 俺を好きでなくっても、お前のことを放さないぞ! ヴェルグンデ (さっと舞台中央の岩礁に飛びうつって) 放さなけりゃいいじゃない!あたしが逃げなきゃだけどね! ヴォークリンデとフロスヒルデ アッハッハッハ! アルベリヒ (腹を立てて、ヴェルグンデの後ろから罵声を浴びせる) このあばずれ女!小骨ばっかりの冷血魚! お前から見れば、たしかに俺は、男前でも、格好よくもなく、 陽気でも、社交的でも、頭も良くないように見えるだろう・・・ それなら、ウナギとでもつるめ!そんなに俺の肌が気持ち悪いというのなら! フロスヒルデ 小びとさん?どうして怒っているの?もう弱気になっちゃったの? せっかく二人に恋の告白をしたんだから、三人目の私にも訊いてみたら!? 甘い慰めが得られるかも知れないわよ! アルベリヒ なんてやさしい歌声だ! ほんとによかった!お前たちが一人でなくて! これだけいれば、だれか一人ぐらいは俺を気に入るだろう・・・ 一人しかいなければ、誰にも選ばれなかろう俺でも! お前を信じていいのか?それなら滑り下りておいで! フロスヒルデ (アルベリヒのほうに潜っていく) 姉さんたちは、ほんとにバカね・・・ こんないい男に、気づかないなんて! アルベリヒ (フロスヒルデに近づきながら) さっきの女たちは、バカで醜い女に思えてきた・・・ かわいいお前に会った途端に。 フロスヒルデ (可愛らしく甘えながら) ねえ・・・甘く素敵な、あなたの歌声をもっと聞かせて・・・ あたしを誘惑した心地よい歌声を。 アルベリヒ (すっかり信用してフロスヒルデの体に触る) 胸がドキドキして、おかしくなっちまいそうだ。 そんな笑顔で、かわいらしく褒められると。 フロスヒルデ (そっと体をふりほどきながら) ほんとうに、見目うるわしく、美しいお方ね。 やさしい微笑みが、あたしの心をとろけさせる! (アルベリヒを引き寄せて) 素敵なひと! アルベリヒ かわいいやつ! フロスヒルデ どうかもっとやさしくして! アルベリヒ ずっとつかまえていたい! フロスヒルデ (アルベリヒを両腕ですっぽりつつんで) ああ・・・あなたの射抜くような眼差し、もじゃもじゃのひげを ずうっとこの目にしたり、触ったりしていたい! 針金のようにとんがった髪の毛を、 ずうっと、このフロスヒルデの体に巻きつけて! カエルのような姿、がらがら声、 ああ・・・あたしは、そんなあなたに驚いて言葉もなく、 ただ目を見張り、耳を澄ましていればいいのね! ヴォークリンデとヴェルグンデ アッハッハッハ! アルベリヒ (笑い声に驚いて、フロスヒルデの腕を振り払って) 意地悪どもめ!俺を笑う気か? フロスヒルデ (いきなりアルベリヒから身をもぎ離すと) いつだって、歌の終わりは、同じこと! (姉たちと一緒に、素早く浮かび上がっていく) ヴォークリンデとヴェルグンデ アッハッハッハ! アルベリヒ (悲鳴をあげて) ひどい!ああ・・・ひどい!痛い!ああ・・・胸が痛い! あんなに優しかった最後の女まで、俺を騙していたとは? ずるくて恥知らずで、性悪のあばずれ女たち! 可愛いくせに不実なお前たちは、嘘しか言えないのか? 3人のラインの娘たち ヴァララ!ララライア!ライアラライ! ハイア!ハイア!ハハー! 恥を知れ!小びとよ!そんな下のほうでわめくのはおよし! あたしたちの言うことを、よく聴きなさい! 内気なお前の恋が、それほどのものなら、 あたしたちを捕まえてみればいいじゃない! もしも、捕まえられたなら、 あたしたちは、嘘などつかず、忠実にお仕えするわ。 さあ、つかまえてよ、弱気にならないで! 水の中で逃げ回るのも、そんなに楽じゃないんだから! ヴァララ!ララライア!ライアラライ! ハイア!ハイア!ハハー! (散り散りに泳ぎ去っていく。こっちへ来たり、あっちに行ったり、深く潜るかと思えば浮かび上がり、アルベリヒの気を惹いて、さらに自分たちを追いかけるように仕向ける) アルベリヒ 灼熱の炎が、体のすみずみまで、 熱く燃え盛ってくる! 怒りと恋が、激しく強く、 俺の心を掻き立てる! どんなにお前たちに笑われても、嘘をつかれても、 俺はお前たちが欲しくて仕方がない。 俺のものになるんだ!誰か一人でも! (アルベリヒは捨て鉢になって追いかけはじめる。恐ろしいまでのすばしっこさで、岩礁から岩礁へとよじ登り、飛び移り、ある時はこちら、ある時はあちらの娘を追いかけ回すが、娘たちはキャーキャーとはしゃぎ回りながら、常に彼の手を逃れ続ける。アルベリヒはつまずいたり、底に落ちたりしては、また急いで上に登って改めて娘たちを追いかける。娘たちは、少し下の方に降りてくる。もう少しで捕まえそうになるが、またも落っこちて、もう一度挑戦する。しかし、ついには怒りのあまり口から泡を吹きながら、息を切らして立ち止まり、握りしめた拳を娘たちに向けて突き出す) アルベリヒ (力尽きて倒れそうになりながら) 誰か一人でも!この手に・・・ (アルベリヒは筆舌に尽くしがたい怒りのうちに立ち尽くし、目を上に向けているが、突然その眼差しは、これから起こる出来事に引き寄せられ、釘付けになる) (次第に輝きを増す光が、上から水の流れを貫いてくる。その光は、舞台のちょうど真ん中にある岩礁の高い場所にあって、次第に目もくらむように明るく輝く金色の輝きとなって燃え出す。この時から、魔法のような金色の光が、水を満たしていく。) ヴォークリンデ よく見て!みんな! 目覚めのお日さまが、水底に微笑みかけてくる。 ヴェルグンデ 緑の波を透かしつつ、 すやすや眠る黄金に、お日さまは挨拶を送ってくる。 フロスヒルデ お日さまが黄金に目覚めの口づけをし、目を開かせようとする。 ヴェルグンデ ご覧なさい・・・明るい光の中に微笑む黄金を。 ヴォークリンデ 水の流れを貫いて、かがやく星が流れゆく! 3人のラインの娘たち (三人まとまって、岩礁の周りを優美に回りながら) ハイヤハイア!ハイヤハイア! ヴァラララララ ライヤハーイ! ラインの黄金!ラインの黄金! かがやく歓喜が、明るく気高く微笑みかける! 聖なる炎の輝きが、黄金の波から燃え出てくる! ハイヤハイア!ハイヤハイア! 目覚めよ、友よ!目覚めよ、元気に! 楽しい遊戯をあなたに捧げるわ。 水よ!かがやけ!川よ!きらめけ! あたしたちは、潜って、踊って、歌って、 あなたが湯浴みする寝室を取り巻いて泳ぐわ! ラインの黄金!ラインの黄金! ハイヤハイア!ヴァラララララ ライヤハーイ! (嬉しさのあまり羽目を外しながら、ラインの娘たちは岩礁の周りをぐるぐる回る。川全体が、明るい黄金の輝きできらきら光る) アルベリヒ (輝きに圧倒され、目を見張りながら、黄金をじいっと見つめる) つるつる肌の娘たちよ、あの光る物は一体何だ? 3人のラインの娘たち いったいどんな所から来たのよ? ラインの黄金のことを知らないなんて。 ヴェルグンデ この小びとは何も知らないのかしら? 起きたり眠ったりする黄金の目のことも? ヴォークリンデ 波間を清く照らす 水底の楽しげな星明りのことも? 3人のラインの娘たち ご覧なさい!この輝きに包まれたあたしたちの幸せを! 臆病なあなたも、いっしょに湯浴みしたいなら、 あたしたちと一緒に泳いで楽しんでもいいのよ! ヴァララララ ライアラライ! ヴァララララ ライヤハーイ! アルベリヒ お前たちの泳ぎのおもちゃにしか役立たない黄金なのか? そんなもの、俺にとっては何の価値もない! ヴォークリンデ あなただって、黄金を手に入れたくなるはずよ。 あの不思議な力を知ってさえいれば! ヴェルグンデ この世界の支配権を我が物にできるのよ・・・ ラインの黄金から、 無限の権力を与える指輪を作り出す者は。 フロスヒルデ お父様が言ったはずよ!命じたはずよ! この清らかな宝を注意深く守り、 ずるい男が、この川から持ち去らないようにって! 言ってはだめよ!おしゃべりね! ヴェルグンデ なによ、いい子ぶって。あたしたちを叱るつもり? あなただって、知ってるでしょ? 黄金を指輪に鋳直すことができる者は、限られているのよ。 ヴォークリンデ 愛の力から逃れた者・・・ 愛の楽しみを断念した者・・・ その者だけが、黄金を指輪に作り変える魔力を 手に入れることができるんだわ。 ヴェルグンデ だから大丈夫よ。何にも心配いらないわ。 だって、生きる者は、愛そうとする。 誰も愛することをやめようとは思わない。 ヴォークリンデ あのいやらしい小びとなんか特にそうね。 愛の欲望のあまり死んでしまいそうだもの! フロスヒルデ 見る限り、恐れることもなさそうね。 あたし、恋の炎に焼かれそうだったもの。 ヴェルグンデ ほとばしる波間でさえ、硫黄の炎が燃えてるわ。 愛の怒りのあまり、あの男が湯気を立てているのよ! 3人のラインの娘たち ヴァララー!ヴァラライアララー! 可愛らしい小びとさん!一緒に笑って騒がない? 黄金に照らされて、あなたも綺麗に輝いているわ! おいでなさいよ、可愛い人!一緒に大笑いしましょうよ! ハイヤハイア!ハイヤハイア!ヴァララララ ライヤハーイ! (ラインの娘たちは、光の中を泳いで行ったり来たりする) アルベリヒ (じっと黄金に目をやりながら、ラインの娘たちのおしゃべりに注意深く聞き耳を立てていたが) 黄金・・・これさえ手に入れれば、この世界の支配権を、 俺が手に入れることができるだと? 愛を意のままにできなくとも、 頭さえうまく使えば、快楽ぐらいは手に入るのではないか? (すさまじい大声で) せいぜい嘲るがいい・・・! このニーベルングが、おまえたちの遊戯の仲間入りだ! (怒り狂いながら岩礁の中腹に跳び移り、目を疑うような素早さで、頂きを目がけてよじのぼっていく。ラインの娘たちは、金切り声をあげて四散し、別々の方向に浮上していく) 3人のラインの娘たち ハイア!ハイア!ハイヤハーイ! 助けて!小びとが狂ったわ。 水の中なのに、どこに飛んでも水しぶきを立ててるわ。 恋のせいで気が変になったのよ! (常軌を逸するほど大笑いをしながら) アルベリヒ (最後の一跳びで、岩礁の頂に達すると) これでもまだ怖くないのか? これからは真っ暗闇から誘惑しろ!水の生き物たちめ! (黄金に手を伸ばす) お前たちを照らす光を消し去り、 この岩から黄金を奪い、 復讐の指輪として、鋳直してやる。 川の流れも聞くがいい!俺は愛に呪いをかけるのだ! (アルベリヒは物凄い力で岩礁から黄金を引ったくると、急いで水底に飛び込み、あっという間に姿を消してしまう。いきなり辺り一面は漆黒の夜となる。ラインの娘たちは、黄金泥棒のアルベリヒを追いかけて底へと潜っていく。) フロスヒルデ 泥棒をつかまえて! ヴェルグンデ 黄金を守って! ヴォークリンデとヴェルグンデ 助けて!助けて! 3人のラインの娘たち ああ!何てこと! (水の流れは、彼らとともに水底へと向かう。遙か川底の方から、耳をつんざくようなアルベリヒの嘲笑が聞こえてくる。岩礁は、漆黒の闇にかき消えてしまう。舞台は上から下まで黒い水のうねりに覆い尽くされ、その水のうねりは、しばらくの間、ずっと下の方へと流れ続けているように見える) 第2場 (ヴォータン、フリッカ、フライア、ファゾルト、ファフナー、ドンナー、フロー、ローゲ) (やがて波は雲に形を変え、次第に明け染めていく光となって、背景に退き、さらに細かい霧の粒子となる。霧が、上の方で、完全にふわっとした雲に変わってしまうと、黎明の中に、山頂の上に開けた地帯が広がっているのが見えてくる) (昇り始めたばかりの太陽の光が輝きを増しながら、背後の山頂の上に建てられたきらきら光る鋸壁を有する城を照らす。この城をいただく岩の頂きと舞台前景との間には深い谷があり、その谷を貫いてライン河が流れていることが推測できる。舞台の脇の花咲き乱れる場所にヴォータン、その隣にはフリッカがいて、眠っている。ついに城はその全容を現す) フリッカ (目を覚ます。城を一目見ると、びっくり仰天する) ヴォータン、あなた、起きてください! ヴォータン (夢を見たまま小声で) 歓喜と幸福の大広間を、 門と扉が取り巻いている・・・ 男子の名誉、無窮の権力が、 無限の名声に輝いてそびえ立つ! フリッカ (ヴォータンを揺さぶる) 起きなさい!偽りの喜びの夢から覚めなさい! 起きて、あなた!見て、じっくり考えてみて! ヴォータン (目を覚まし、少し身をもたげると、目はすぐ城の光景に釘付けになる) 不朽の事業が完成したぞ! 山頂の神々の居城が、 なんと麗しく壮大にそびえていることか! 私が夢で見たままに、 私の意志どおりに、城は強く美しく、 気高くも壮麗に、威容を誇っている。 フリッカ 私を怖がらせるものが、あなたには喜びしか感じさせないのね? あなたは城ができて嬉しいでしょうが、私はフライアが心配! ああ、なんて無思慮なの・・・ 城を作った時の交換条件を思い出してみて! 城が出来上がった以上、担保の期限は切れたのよ・・・ 何を約束したかを忘れたとでも? ヴォータン よく覚えているとも。 あの城を作った者どもが何を条件としたかを・・・ 私は、あの反抗的な一族を契約によりなだめすかし、 気高い大広間を作らせたのだ。 あの屈強な者どものおかげで広間はできた。 支払いのことなど心配には及ばない。 フリッカ ああ!よくも笑って厚かましく、そんな軽率なことが言えるわね! 愛のかけらもなく、そんな能天気なことを! この私が、あなたたちの契約を知っていたら、 そんなペテンはやめさせていたのに。 でも、あなたがた男たちは、 私たち女をつまはじきにし、何も知らせないでおいて、 自分たちだけで、あの巨人たちと交渉した。 そして、恥知らずにも、 私の可愛い妹フライアを、嬉々として 盗賊への贈り物として差し出したのだわ! あなた達のような冷血漢にとって、何が神聖で価値があるの? 男たちが求めるのは、所詮権力だけ! ヴォータン (落ち着き払って) フリッカとて、同じ欲望と無縁だったわけではあるまい・・・ 城を建ててくれと自らせがんだではないか。 フリッカ 夫が誠実かどうかを疑い、 悲しきこの私は思案を重ねました。 遠くに出かけてしまいがちの夫を、 何とか私に引き留めておくことはできないかと。 素晴らしい住まい、美しい家具調度があれば、 あなたも始終忙しくしていることはあるまいと。 ですが、住まいを作っていても、あなたが気にするのは軍備と防壁・・・ 城により、支配権と権力を増大させることばかり。 ますます絶え間のない嵐を巻き起こすためだけに、 この城をあなたは建てたのです。 ヴォータン (微笑みながら) 妻であるお前が私をしっかり繋ぎ止めておきたいなら、 神である私のほうにも許してくれねばならぬ。 私が、この城に居ながらにして、 外から世界を手に入れることを。 およそ生きる者は、変化を愛するものだ。 私には、この気晴らしは無くてはならぬことなのだ! フリッカ 愛情のない最低の男ね! 権力とか支配権とか、つまらない無益なもののために、 冒瀆と嘲りを込めて、 あなたは愛の価値も、妻の価値も台無しにするのね? ヴォータン (真剣に) お前を妻として貰い受けるため、 私は片目を差し出したではないか。 それなのに、何と言う言い草だ! 私はお前が思う以上に、女性を大事にしている。 だから善良なフライアを諦めたりはしないし、 そんなことを真剣に考えたこともない。 フリッカ (不安げに緊張した面持ちで舞台の奥を見やりながら) それならあの子を守って!誰も頼りにできず不安そうに、 あの子が助けを求めて駆けてくるわ! フライア (大急ぎで逃げてくる) 助けて!お姉さん!助けて!お義兄さん! 岩の上からファゾルトが脅かすの・・・ かわいいお前をつかまえに来たなどと言って。 ヴォータン 勝手にやらせておけ!ローゲは見なかったか? フリッカ 相変わらず、あのずる賢い男を一番信用しているのね! いくつも良からぬことを仕出かしてきた男なのに、 またも自ら好んで、騙されに行くわけね。 ヴォータン 勇気が直接物を言う場面であれば、 私は誰にも助言を求めない。 だが、敵の悪意を逆手に取ることは、 奸智と策略だけがよく為しうる業。 それは、あのずる賢いローゲがよく心得ている。 私に巨人達と契約するよう助言し、 フライアも解放すると約束したのはローゲだ。 私はあの男を信じている。 フリッカ でも現に、ほったらかしにされているじゃありませんか! すごい勢いで巨人達が迫って来ているのに、 そのずるい助っ人はどこにいるのです? フライア お兄さんたちはどこにいるの?助けてほしいのに。 義兄が、弱い私を、差し出そうというのよ。 助けて!ドンナー!来て! フライアを救って!フロー! フリッカ 悪だくみをして、あなたを裏切った者達が、 みんな隠れて姿を見せないわ! (巨人の姿をして、太い木の杭で武装したファゾルトとファフナーが登場する) ファゾルト お前が目を閉じて安らかな眠りをむさぼる間にも、 俺たちは寝る間も惜しんで、この城を造っていたのだ。 激しい労働にへこたれることなく、 巨大な石を積み上げ積み上げ、 そびえる塔を、門扉を建て、 広間を、細長い宮殿で取り囲んだのだ。 (城を指し示しながら) あれが、俺たちの仕上げたものだ。 明るくきらめいて、陽射しに照り映えている・・・ さあ、入城し、俺たちに報酬を支払え! ヴォータン お前たちは、報酬を求めると言うが・・・ はて、どんな約束があったかな? ファゾルト 俺たちに必要なものを約束したはずだが、 そんなかすかにしか覚えていないのか? フライアだ。愛の女神ホルダでもあるフライアだ。 契約したのだから、連れて帰るぞ。 ヴォータン (即座に) 気晴らしに、そんな契約をしたとでもいうのか? 別の謝礼を考えろ。フライアは売り物ではないぞ。 ファゾルト (あまりの驚きのあまり、一瞬、声もなく立ち尽くす) 何を言う?おい?裏切るつもりか? 契約違反するつもりか?お前の槍に刻まれている盟約を証すルーネ文字は、お前にとっては飾りにすぎないのか? ファフナー (嘲るように) 兄貴よ・・・バカ正直なお前にも、 やっと詐欺だとわかっただろ? ファゾルト 軽やかな大気から生まれた光の子よ! 注意してよく聞け・・・契約を誠実に守るのだ! お前が今あるのは、もっぱら契約のおかげだぞ。 結ばれた契約がお前の権力の源であることを思い出せ。 わしらよりも知恵のあるお前は、 自由の身だったわしらを束縛し、休戦協定を結んだではないか。 そんな発言をするならば、お前の知恵にわしらは呪いをかけ、 休戦協定からは離脱するぞ・・・ もし、お前が結ばれた契約を、 公明正大かつ誠実に守らぬならば! わしは、愚かな巨人族の一人にすぎないが、 知恵者のお前に忠告するのだ。 ヴォータン 我々が戯れに取り決めたことを、 まじめに受け取るなど、あくどい話だ。 明るく愛らしい女神の魅力が、 お前達のようなうすのろにとって何の役に立つのだ? ファゾルト ばかにする気か?おお、なんと不実な! お前たちは、美をもって支配する 輝く高貴な種族・・・ それにも関わらず、なんと愚かなことだ。 石造りの塔を、城と大広間を望み、 女性のもたらす歓びを担保に差し出すとは! 不格好なわしらは、まめだらけの手で苦労しながら、 女性を得るために汗を流したのだ。 やさしくたおやかに、 貧しいわしらとでも、ともに暮らしてくれる女性を得るために。 それなのに、それを報酬に求めること自体、間違っているというのか? ファフナー つまらぬたわごとはよせ。 何も得られるものはないのだから。 本当は、フライアを手にいれること自体は何の役にも立たない。 むしろ、神々から女神を奪うことのほうに、大きな意味があるのだ。 (小声で) フライアの庭園には、金色のリンゴが育っていて、 その育て方を知っているのは、フライアだけなのだ! そのリンゴを食べることで、神々の一族は、 永遠に衰えぬ若さを保っている。 しかし、その繁栄は衰え、 神々は年老い、弱くなるだろう。 フライアがいなくなってしまえば。 (粗野に) だから、神々からフライアを奪わねばならんのだ! ヴォータン (独り言を言う) ローゲめ!何をぐずぐずしているんだ! ファゾルト さっさと決めろ! ヴォータン 別の報酬を考えろ! ファゾルト ない!フライアだけだ! ファフナー さあ、いっしょに来るんだ! (巨人たちはフライアに駆け寄る) フライア (逃げ惑いながら) 助けて!この怖い人たちから守って! フロー (フライアを腕に抱きながら) さあ、来るんだ、フライア!失せろ、無法者! この美しい女神は、フローが守る。 ドンナー (二人の巨人の前に立ちはだかり) ファゾルトとファフナーよ! 私のハンマーの一撃を味わいたいのか? ファフナー それで脅かしているつもりか? ファゾルト どうして、いきり立つのだ? 争いたくなどない。 ただ報酬を下さいと言っているだけだ。 ドンナー お前たち巨人族には、もう何度も食らわせてやっている。 かかって来い。 ちょうど報酬に釣り合うぐらいの重さならいいが! (ドンナーはハンマーを振り上げる) ヴォータン (巨人族とドンナーの間に割って入り、槍を突き出す) やめろ!乱暴者よ!暴力はだめだ! 契約を保護する役目を、私の槍の柄は担っている。 ハンマーを振るってはならない! フライア ああ!何てこと!ヴォータンが私を見捨てた! フリッカ 信じられない・・・なんて残酷な人なの、あなたは。 ヴォータン (目をそむけると、ちょうどローゲが来るのが見える) やっと来たか!ローゲ!その大慌てぶりから見ると、 お前が決めたまずい取引を 急いで調停しようというのだな? ローゲ (舞台後方の谷あいから登ってくる) 何ですと?あたしがどんな取引をしましたって? さしずめ、あなたが巨人達とした値引き交渉のことですかな? このあたしは、海底から天空まで飛び回るのが習い性でして、 我が家で席を温める暇もございません。 ドンナーとフローは、 ダンボー・フロ付き、屋根付きの家に思いをめぐらし、 早く結婚したいと望んでいます。 未来の奥方にとって、さぞや我が家は嬉しいでしょう。 そのほか立派な大広間もあり、堅固な宮殿もあり、 ヴォータンのお気持ちどおりになりました。 家に庭園、広間に宮殿、 安らぎあふれるお城が、みごとにそびえております。 先ほどあたしは、壮麗な城壁を実地検分してみました。 どれだけ堅固な城か、とくと調べてみたいと思いまして・・・。 ファゾルト、ファフナーは、いい仕事をしていますなあ。 ぐらぐらしている石など一つもない。 あたしは、ご参集の皆様みたいに怠けてはおりませんでしたぞ。 あたしをテキトー呼ばわりする奴はウソツキです! ヴォータン ずる賢い奴め。話をそらすんじゃない。 この私を騙そうなどとせず、正直に話せ! 神々の中で、お前の唯一の味方である私は、 他の側近の不信の中にあっても、お前を取り立てたではないか。 だから知恵を貸すのだ! かつて城を建てた巨人たちは、 フライアを褒美として要求したが、 知ってのとおり、私はそれに同意するほかなかった。 それというのも、お前が責任を持って、 この高貴な代償を請け出すと約束したからだ。 ローゲ どう解決すべきか、思案に思案を尽くして考え抜く・・・ 確かにそう、あたしは約束しました。 ですが、それが、あたしの目から見て、これまで一度たりとも うまく行かず、今後もうまく行くはずがないことだとすれば、 どうして約束なんぞしたことになりましょうか? フリッカ (ヴォータンに向かって) ほら!なんという嘘つきをあなたは信じたのかしら! フロー これからはローゲではなく、 リューゲ(嘘)と名乗れ! ドンナー いまわしいローエ(炎)め!消えてしまえ! ローゲ 自分の恥を取り繕うために、 私を罵倒する奴こそ、大ばか者さ! (ドンナーは、ローゲに対してハンマーを振り上げる) ヴォータン (二人の間に割って入る) みんな平和に仲良くするのだ! お前たちは、ローゲの技を知らないのだ。 この男の助言には、千鈞の重みがあるが、 この男は、それを小出し小出しにするのだ。 ファフナー 何をぐずぐずしている!さっさと払え! ファゾルト 長く待たせると、ツケが重いぞ! ヴォータン (ローゲに振り向き、厳しい態度で迫る) さあ!強情者め!本当のことを言え! お前は、いったいどこをほっつき歩いていたのだ? ローゲ いつだってローゲは、報われず感謝もされません! あなたのことだけを気にかけて、私は四方を見回し、 世界の隅々までくまなく探し回っていたのです。 フライアの代わりになるものとして、 巨人族の意に沿うようなものは何かないかと。 ですが無駄な骨折りというもの・・・よくよく私は思い知りました。 この世界の円環のうちには、 女のもたらす喜びと価値ほどに豊かなものは、 男にとっては存在しないということです! (誰もがびっくりして、各人各様の当惑ぶりを示す) およそ生き物がうごめくところ、 水中、大地、天上と、 私は尋ねまわり、力が兆し、 芽が萌え出づる所のすべてを探し回りました。 女のもたらす喜びと価値よりも、 男にとって強力なものはないだろうか、と。 ですが、およそ生き物がうごめくところ、 私の知恵を絞った質問は、ただ嘲り笑われるだけでした。 水中、大地、天上の 誰一人として、愛と女を捨てるはずがあろうか・・・と。 しかし、ただ一人、愛を捨てた者に出会いました。 その男は、赤い黄金と引き換えに、女の愛情を捨てたのです。 ライン河の明るい娘たちが、 私に窮状を訴えたのです・・・ このニーベルング族、夜のアルベリヒは、 水遊びをしていたこの娘たちに言い寄って失敗したので、 復讐のため、泥棒となって、 ラインの黄金を奪ったのです。 いまや、この至高の財宝が、彼にとっては、 女の慈愛をも上回る神聖なものとなったのです。 水底から盗まれた 輝くおもちゃを返してよと、 娘たちは私に泣いて訴え、 ヴォータン、あなたにこう嘆願したのです。 「あの盗人をひっ捕らえ、 黄金を再び水中に戻し、 永遠に私たちのものとしてください」と。 (その場の全員が身を乗り出す) 私は、あなた様に必ずや伝えると娘たちに請け合いました。 今ようやく、ローゲの約束は履行されたというわけです。 ヴォータン バカか?お前は?それともわざとなのか? 見ての通り、私自身が困っているのだ。 他人を助けられるはずがないではないか? ファゾルト (注意深く耳を傾けていたファゾルトは、ファフナーに向かって) あの小びとに黄金を渡しはしないぞ・・・ もう何度も、わしらはあのニーベルングに酷い目にあわされた。 わしらがいくら圧迫しても、 あの小びとは、いつもずる賢く立ち回ってすり抜けてしまうのだ。 ファフナー 新たな復讐の機会を狙っているはずだ・・・ その黄金が、あやつに力を与えるというならば。 おい、ローゲ!包み隠さず答えろ! あのニーベルングが満足したと言うからには、 その黄金には、どんなすごい力があるのだ? ローゲ 水底では、ただのおもちゃ、 水の娘たちが楽しむだけのものだったのですが、 円い指輪に鋳直されてからは、 至高の権力を与えるもの、 所有する男に全世界を与えるものになったのです。 ヴォータン (じっと考えながら) ラインの黄金については、こんな話を聞いたことがある・・・ 指輪の赤い輝きは、財宝を獲得する呪文の効果があり、 際限のない権力と富を生み出すのだと。 フリッカ (ローゲにささやく) その金色のおもちゃを、 光り輝く宝石とすれば、 きっと貴婦人の美しい装身具にもなるでしょうね? ローゲ その美しい装身具を身につければ。 貴婦人は夫君のご忠誠を、力ずくでも引き寄せられましょうな。 なんたって、それは、小びとたちが働いて 力ずくで鋳直す指輪ですから。 フリッカ (ヴォータンにねだるように) あなたが、その黄金を手に入れてみたらどうかしら? ヴォータン (次第に心を奪われていくような様子で) その指輪を私のものにすることは、 確かに得策だと思う。 だが、ローゲよ・・・どうしたら私は技を習得できるのだ? 黄金から指輪を作り出す技を? ローゲ ある魔術を使えば、黄金を指輪に変えられるのですが、 誰もその魔術を知りません。 いいや・・・いともたやすく魔術を使える者がいますが、 その者とは、幸せな愛を諦めた者です。 (ヴォータンは不愉快そうに顔をそむける) あなたはしなくていいんですよ・・・いや、したくとも手遅れです・・・アルベリヒはためらいませんでしたぞ。 ひるむことなく、魔力を手中に収めたのです・・・ (声を上ずらせて) あの男は、すでに指輪を作り上げたのです! ドンナー (ヴォータンに向かって) 指輪を奪わなければ、 あの小びとは、我らを攻めてくるでしょう。 ヴォータン 何としても手に入れねば! フロー 今なら愛を呪わずとも、簡単に手に入れられます。 ローゲ いとも簡単!工夫いらず!児戯に等しいことです! ヴォータン (声を上ずらせて) では教えろ。どうすればいいのだ? ローゲ 強奪するのです! 泥棒が奪ったものを、また奪うだけのこと・・・ これほど楽な手に入れ方があるでしょうか? ですが、アルベリヒは、かなり防備を固めています。 注意深く慎重に振る舞わねばなりません。 あなたが、あの泥棒から、 ライン河の娘たちに赤いおもちゃを返してやり、 (熱っぽく) 黄金として戻してあげるためには・・・ 娘たちは、あなたにそれをお願いしたのです。 ヴォータン ラインの娘たちだと?そんな助言が何の役に立つ? フリッカ あの水の生き物たちのことなど聞きたくもないわ。 もうずいぶんたくさんの男を・・・けがらわしいことに、 水遊びで誘惑しているというじゃありませんか。 (ヴォータンは内心の葛藤を抱えて押し黙ったまま佇んでいる。他の神々も無言のまま緊張してヴォータンを見上げている。その間、脇の方では、ファフナーがファゾルトと相談している) ファフナー (ファゾルトに向かって) どうだ。光り輝く黄金は、 フライアよりも役立つと思わんか・・・ 指輪の魔力でフライアを手に入れれば、 永遠の若さもまた手に入れられるのだから。 (ファゾルトの身振りから、彼がしぶしぶながら説得に応じたことが感じられる。ファフナーはファゾルトとともに、再びヴォータンの前に進み出る) 聴け!ヴォータン!待たされている俺達の声を聞け! フライアは、お前たちの所に置いてやろう。 もっと簡単に支払える報酬を見つけてやったぞ。 俺たちのような荒くれ者の巨人族には、 ニーベルングの赤い黄金で十分だ。 ヴォータン 正気なのか? 私の持ち物でもないものを、 どうやって恥知らずなお前たちに渡せるというのだ? ファフナー お前にとって、あの城を建てるのは難儀でも、 権謀術策を弄するのは容易だろう。 俺達には決してできない策略を使い、 あのニーベルングを捕えればよいではないか。 ヴォータン お前たちのために苦労して、あの小びとを捕えるだと? お前たちのために、敵をつかまえるだと? 恥知らずな欲の皮の突っ張った者どもめ! 下手に出ていれば、愚か者どもがいい気になりおって! ファゾルト (いきなりフライアを捕え、そのままファフナーと脇の方に行く) お前は来るんだ!俺たちのものだ! 報酬が得られるまで、 俺達の人質になるのだ! フライア (泣き叫びながら) ああ!やめて!ひどいわ! (神々は全員、極度のパニック状態に陥る) ファフナー フライアを連れて行くぞ! 夕方まで・・・ようく覚えておけ。 夕方までは担保として扱おう。 だが、戻ってきた時、 すでに報酬として、 赤く輝くラインの黄金が用意されていなければ・・・ ファゾルト そうなったら期限切れだ。 もはやフライアは担保ではなく、 永遠に俺達に従うのだ! フライア (叫ぶ) お姉さん!兄さんたち!助けて!助けて! (フライアは急ぎ足の巨人達に抱えられて連れ去られる) フロー さあ!追いかけよう! ドンナー 何をおいても! (神々は問いかけるようにヴォータンを見つめる) フライア (はるか遠くから) 助けて!助けて! ローゲ (巨人達を見送りながら) 谷へ向かってまっしぐら。 ずしんずしんと進んでいく。 ライン河の浅瀬を、 巨人達は歩いて渡る。 さすがのフライアも楽しげではありませんな・・・ 荒くれ者の背中に担がれていちゃ! おやおや!うすのろどもが、なんとぐらぐら体を揺らすこと! もう谷を横切った。 きっと巨人達の住みかリーゼンハイムの国境を越えて、 やっと一息入れるんでしょうな。 (神々のほうを見ながら) なぜ、ヴォータンは、こんな怖い顔で考え事をしているのかな? 幸せなはずの神々よ、一体どうなさった? (ほの白い霧が、ますます濃く舞台を覆い、その中に包まれた神々は、徐々に青ざめ、齢を取って見える。皆、不安そうに、期待するようにヴォータンを見つめるが、ヴォータンは物思いに沈みながら目を地面に落としている) ローゲ 霧のせいかな? 夢でも見ているのかな? なぜそんなに急に、みなさん不安げに青ざめていくのです!? 頬から血の気が失せていく・・・ 目の輝きが無くなっていく! ホラッ!フロー!昼間だぞ・・・まだ! ダメだ!ドンナー!ハンマーを落っことしそうだぞ! フリッカはどうしたんだ?楽しいフリすらできないのか? ヴォータンは、まるで白髪の不機嫌な お爺ちゃんみたいになってしまったから。 フリッカ ああ!つらいわ!どうしたというの? ドンナー 手が上がらない! フロー 心臓が止まりそうだ! ローゲ わかった・・・あなた方に何が足りないか聞いてください! 今日あなた方は、フライアの木の実を食べていない。 フライアの庭に生っている金色のリンゴを 毎日食べたおかげで、 あなた方は元気で若々しくいられたのです。 ですが、庭の手入れをしていた彼女が人質に取られた今、 リンゴの木の枝は水気を失い、果実は枯れ始め、 間もなく腐って落ちるでしょう・・・。 もっとも、このあたしには大して関係ないんですがね。 もともとフライアは、その大切な木の実を、 あたしには出し惜しんで、ろくにくれなかったんですから。 幸せなあなた方とは違って、半神でしかないあたしにはね。 ですが、あなた方は、若返りの果実に頼りすぎでしたな・・・ そいつは巨人達とて百も承知。 あいつらの狙いは、あなた方の命だったのです。 さあさあ!命を守る方法を考えないと! リンゴなしでは、 年寄りになって、顔は土気色、髪は真っ白、 不機嫌にしなびていって、世の物笑いとなったまま、 神々の一族は滅びてしまいますぞ。 フリッカ (不安そうに) ヴォータン。あなた。不実なひと! わかる?あなたの軽率な行いのせいで、 私達みんなが、嘲笑われ、辱めを受けているのよ! ヴォータン (突然、決心して顔を上げる) 行くぞ!ローゲ!ともに降りていくのだ! ニーベルング族の住み家に降りよう・・・ そこで黄金を私のものにするのだ。 ローゲ ラインの娘たちが請願していたことを、 お聞き届けいただいたと考えてよろしゅうございますか? ヴォータン (声を荒げて) 黙れ!おしゃべりめ! フライアを・・・善良なフライアを解放せねば! ローゲ では喜んでご下命どおりに、 案内つかまつりましょう。 ライン河への急坂を 下ってまいりましょうか? ヴォータン ライン河は通らぬ! ローゲ ならば、硫黄の噴き出す裂け目から降下していきましょう。 あたくしめと一緒に、そこにスルッとお飛び込みあれ! (ローゲは舞台前方に進み、脇に開いている裂け目の中に姿をくらますと、すかさず硫黄の蒸気がもくもくと湧き上がってくる) ヴォータン お前たちは、夕方まで待っているのだ。 失われた若さのために何とか私は救いの黄金を手に入れるぞ! (ヴォータンがローゲの後から裂け目に入ると、そこから吹き出てくる硫黄の蒸気が舞台じゅうに広がり、急速に厚い雲となって取り囲む。この時点でもう残された者達の姿は見えなくなっている) ドンナー お気をつけて!ヴォータン! フロー ご無事で!ご無事で! フリッカ 早く不安に苦しむ妻のもとに戻ってきて! (硫黄の蒸気は次第に濃くなって、真っ黒な雲となって下から上に湧き上がってくる。やがて、この雲は、堅固で暗い峡谷に形を変えるが、常に上に向かって動いているので、まるで舞台が地底に向けて落ちていくように見える。鋳鉄工たちの立てる騒音が、次第に大きくなり、至る所から聞こえてくる) VORSPIEL ERSTE SZENE Woglinde, Wellgunde, Flosshilde, Alberich Auf dem Grunde des Rheines. Grünliche Dämmerung, nach oben zu lichter, nach unten zu dunkler. Die Höhe ist von wogendem Gewässer erfüllt, das rastlos von rechts nach links zu strömt. Nach der Tiefe zu lösen die Fluten sich in einen immer feineren feuchten Nebel auf, so dass der Raum in Manneshöhe vom Boden auf gänzlich frei vom Wasser zu sein scheint, welches wie in Wolkenzügen über den nächtlichen Grund dahinfliesst. Überall ragen schroffe Felsenriffe aus der Tiefe auf und grenzen den Raum der Bühne ab; der ganze Boden ist in ein wildes Zackengewirr zerspalten, so dass er nirgends vollkommen eben ist und nach allen Seiten hin in dichtester Finsternis tiefere Schlüfte annehmen lässt. Um ein Riff in der Mitte der Bühne, welches mit seiner schlanken Spitze bis in die dichtere, heller dämmernde Wasserflut hinaufragt, kreist in anmutig schwimmender Bewegung eine der Rheintöchter. WOGLINDE Weia! Waga! Woge, du Welle, walle zur Wiege! Wagalaweia! Wallala, weiala weia! WELLGUNDE Stimme von oben Woglinde, wachst du allein? WOGLINDE Mit Wellgunde wär ich zu zwei. WELLGUNDE taucht aus der Flut zum Riff herab Lass sehn, wie du wachst! sie sucht Woglinde zu erhaschen WOGLINDE entweicht ihr schwimmend Sicher vor dir! Sie necken sich und suchen sich spielend zu fangen FLOSSHILDE Stimme von oben Heiaha weia! Wildes Geschwister! WELLGUNDE Flosshilde, schwimm ! Woglinde flieht hilf mir die Fliessende fangen! FLOSSHILDE taucht herab und fährt zwischen die Spielenden Des Goldes Schlaf hütet ihr schlecht! Besser bewacht des schlummernden Bett, sonst büsst ihr beide das Spiel! Mit muntrem Gekreisch fahren die beiden auseinander. Flosshilde sucht bald die eine, bald die andere zu erhaschen; sie entschlüpfen ihr und vereinigen sich endlich, um gemeinschaftlich auf Flosshilde Jagd zu machen. So schnellen sie gleich Fischen von Riff zu Riff, scherzend und lachend. Aus einer finstern Schluft ist währenddem Alberich, an einem Riffe klimmend, dem Abgrunde entstiegen. Er hält, noch vom Dunkel umgeben, an und schaut dem Spiele der Rheintöchter mit steigendem Wohlgefallen zu. ALBERICH Hehe! Ihr Nicker! Wie seid ihr niedlich, neidliches Volk! Aus Nibelheims Nacht naht ich mich gern, neigtet ihr euch zu mir! Die Mädchen halten, sobald sie Alberichs Stimme hören, mit dem Spiele ein WOGLINDE Hei! Wer ist dort? WELLGUNDE Es dämmert und ruft! FLOSSHILDE Lugt, wer uns lauscht! WOGLINDE UND WELLGUNDE sie tauchen tiefer herab und erkennen den Nibelung Pfui! Der Garstige! FLOSSHILDE schnell auftauchend Hütet das Gold! Vater warnte vor solchem Feind. Die beiden andern folgen ihr, und alle drei versammeln sich schnell um das mittlere Riff ALBERICH Ihr, da oben! DIE DREI RHEINTÖCHTER Was willst du dort unten? ALBERICH Stör ich eu r Spiel, wenn staunend ich still hier steh ? Tauchtet ihr nieder, mit euch tollte und neckte der Niblung sich gern! WOGLINDE Mit uns will er spielen? WELLGUNDE Ist ihm das Spott? ALBERICH Wie scheint im Schimmer ihr hell und schön! Wie gern umschlänge der Schlanken eine mein Arm, schlüpfte hold sie herab! FLOSSHILDE Nun lach ich der Furcht der Feind ist verliebt! Sie lachen WELLGUNDE Der lüsterne Kauz! WOGLINDE Lasst ihn uns kennen! Sie lässt sich auf die Spitze des Riffes hinab, an dessen Fusse Alberich angelangt ist. ALBERICH Die neigt sich herab. WOGLINDE Nun nahe dich mir! Alberich klettert mit koboldartiger Behendigkeit, doch wiederholt aufgehalten, der Spitze des Riffes zu ALBERICH Garstig glatter glitschiger Glimmer! Wie gleit ich aus! Mit Händen und Füssen nicht fasse noch halt ich das schlecke Geschlüpfer! er prustet Feuchtes Nass füllt mir die Nase verfluchtes Niesen! er ist in Woglindes Nähe angelangt WOGLINDE lachend Prustend naht meines Freiers Pracht! ALBERICH Mein Friedel sei, du fräuliches Kind! er sucht sie zu umfassen WOGLINDE sich ihm entwindend Willst du mich frei n, so freie mich hier! sie taucht auf einem andern Riff auf, die Schwestern lachen ALBERICH kratzt sich den Kopf O weh! Du entweichst? Komm doch wieder! Schwer ward mir, was so leicht du erschwingst. WOGLINDE schwingt sich auf ein drittes Riff in grösserer Tiefe Steig nur zu Grund, da greifst du mich sicher! ALBERICH hastig hinab kletternd Wohl besser da unten! WOGLINDE schnellt sich rasch aufwärts nach einem hohen Seitenriffe Nun aber nach oben! WELLGUNDE UND FLOSSHILDE Hahahahaha! ALBERICH Wie fang ich im Sprung den spröden Fisch? Warte, du Falsche! er will ihr eilig nachklettern WELLGUNDE hat sich auf ein tieferes Riff auf der anderen Seite gesenkt Heia, du Holder! Hörst du mich nicht? ALBERICH sich umwendend Rufst du nach mir? WELLGUNDE Ich rate dir wohl zu mir wende dich, Woglinde meide! ALBERICH klettert hastig über den Bodengrund zu Wellgunde Viel schöner bist du als jene Scheue, die minder gleissend und gar zu glatt. Nur tiefer tauche, willst du mir taugen. WELLGUNDE noch etwas mehr sich zu ihm herabsenkend Bin nun ich dir nah? ALBERICH Noch nicht genug! Die schlanken Arme schlinge um mich, dass ich den Nacken dir neckend betaste, mit schmeichelnder Brunst an die schwellende Brust mich dir schmiege. WELLGUNDE Bist du verliebt und lüstern nach Minne, lass sehn, du Schöner, wie bist du zu schau n? Pfui! Du haariger, höckriger Geck! Schwarzes, schwieliges Schwefelgezwerg! Such dir ein Friedel, dem du gefällst! ALBERICH sucht sie mit Gewalt zu halten Gefall ich dir nicht, dich fass ich doch fest! WELLGUNDE schnell zum mittleren Riffe auftauchend Nur fest, sonst fliess ich dir fort! WOGLINDE UND FLOSSHILDE Hahahahaha! ALBERICH Wellgunde erbost nachzankend Falsches Kind! Kalter, grätiger Fisch! Schein ich nicht schön dir, niedlich und neckisch, glatt und glau - hei, so buhle mit Aalen, ist dir eklig mein Balg! FLOSSHILDE Was zankst du, Alp? Schon so verzagt? Du freitest um zwei frügst du die dritte, süssen Trost schüfe die Traute dir! ALBERICH Holder Sang singt zu mir her! Wie gut, dass ihr eine nicht seid! Von vielen gefall ich wohl einer bei einer kieste mich keine! Soll ich dir glauben, so gleite herab! FLOSSHILDE taucht zu Alberich hinab Wie törig seid ihr, dumme Schwestern, dünkt euch dieser nicht schön! ALBERICH ihr nahend Für dumm und hässlich darf ich sie halten, seit ich dich Holdeste seh . FLOSSHILDE schmeichelnd O singe fort so süss und fein, wie hehr verführt es mein Ohr! ALBERICH zutraulich sie berührend Mir zagt, zuckt und zehrt sich das Herz, lacht mir so zierliches Lob. FLOSSHILDE ihn sanft abwehrend Wie deine Anmut mein Aug erfreut, deines Lächelns Milde den Mut mir labt! Sie zieht ihn selig an sich Seligster Mann! ALBERICH Süsseste Maid! FLOSSHILDE Wärst du mir hold! ALBERICH Hielt dich immer! FLOSSHILDE ihn ganz in ihren Armen haltend Deinen stechenden Blick, deinen struppigen Bart, o säh ich ihn, fasst ich ihn stets! Deines stachligen Haares strammes Gelock, umflöss es Flosshilde ewig! Deine Krötengestalt, deiner Stimme Gekrächz, o dürft ich staunend und stumm sie nur hören und sehn! WOGLINDE UND WELLGUNDE Hahahahaha! ALBERICH erschreckt aus Flosshildes Armen auffahrend Lacht ihr Bösen mich aus? FLOSSHILDE sich plötzlich ihm entreissend Wie billig am Ende vom Lied! sie taucht mit den Schwestern schnell auf WOGLINDE UND WELLGUNDE Hahahahaha! ALBERICH mit kreischender Stimme Wehe! Ach wehe! O Schmerz! O Schmerz! Die dritte, so traut, betrog sie mich auch? Ihr schmählich schlaues, lüderlich schlechtes Gelichter! Nährt ihr nur Trug, ihr treuloses Nickergezücht? DIE DREI RHEINTÖCHTER Wallala! Lalaleia! Leialalei! Heia! Heia! Haha! Schäme dich, Albe! Schilt nicht dort unten! Höre, was wir dich heissen! Warum, du Banger, bandest du nicht das Mädchen, das du minnst? Treu sind wir und ohne Trug dem Freier, der uns fängt. Greife nur zu, und grause dich nicht! In der Flut entflieh n wir nicht leicht! Wallala! Lalaleia! Leialalei! Heia! Heia! Haha! Sie schwimmen auseinander, hierher und dorthin, bald tiefer, bald höher, um Alberich zur Jagd auf sie zu reizen. ALBERICH Wie in den Gliedern brünstige Glut mir brennt und glüht! Wut und Minne, wild und mächtig, wühlt mir den Mut auf! Wie ihr auch lacht und lügt, lüstern lechz ich nach euch, und eine muss mir erliegen! Er macht sich mit verzweifelter Anstrengung zur Jagd auf mit grauenhafter Behendigkeit erklimmt er Riff für Riff, springt von einem zum andern, sucht bald dieses, bald jenes der Mädchen zu erhaschen, die mit lustigem Gekreisch stets ihm entweichen. Er strauchelt, stürzt in den Abgrund hinab, klettert dann hastig wieder in die Höhe zu neuer Jagd. Sie neigen sich etwas herab. Fast erreicht er sie, stürzt abermals zurück und versucht es nochmals. Er hält endlich, vor Wut schäumend, atemlos an und streckt die geballte Faust nach den Mädchen hinauf. ALBERICH kaum seiner mächtig Fing eine diese Faust!... Er verbleibt in sprachloser Wut, den Blick aufwärts gerichtet, wo er dann plötzlich von dem folgenden Schauspiele angezogen und gefesselt wird. Durch die Flut ist von oben her ein immer lichterer Schein gedrungen, der sich an einer hohen Stelle des mittelsten Riffes allmählich zu einem blendend hell strahlenden Goldglanze entzündet ein zauberisch goldenes Licht bricht von hier durch das Wasser. WOGLINDE Lugt, Schwestern! Die Weckerin lacht in den Grund. WELLGUNDE Durch den grünen Schwall den wonnigen Schläfer sie grüsst. FLOSSHILDE Jetzt küsst sie sein Auge, dass er es öffne. WELLGUNDE Schaut, er lächelt in lichtem Schein. WOGLINDE Durch die Fluten hin fliesst sein strahlender Stern! DIE DREI RHEINTÖCHTER zusammen das Riff anmutig umschwimmend Heiajaheia! Heiajaheia! Wallalalalala leiajahei! Rheingold! Rheingold! Leuchtende Lust, wie lachst du so hell und hehr! Glühender Glanz entgleisset dir weihlich im Wag ! Heiajaheia! Heiajaheia! Wache, Freund, Wache froh! Wonnige Spiele spenden wir dir flimmert der Fluss, flammet die Flut, umfliessen wir tauchend, tanzend und singend im seligem Bade dein Bett! Rheingold! Rheingold! Heiajaheia! Wallalalalala leiajahei! Mit immer ausgelassenerer Lust umschwimmen die Mädchen das Riff. Die ganze Flut flimmert in hellem Goldglanze. ALBERICH dessen Augen, mächtig vom Glanze angezogen, starr an dem Golde haften Was ist s, ihr Glatten, das dort so glänzt und gleisst? DIE DREI RHEINTÖCHTER Wo bist du Rauher denn heim, dass vom Rheingold nie du gehört? WELLGUNDE Nichts weiss der Alp von des Goldes Auge, das wechselnd wacht und schläft? WOGLINDE Von der Wassertiefe wonnigem Stern, der hehr die Wogen durchhellt? DIE DREI RHEINTÖCHTER Sieh, wie selig im Glanze wir gleiten! Willst du Banger in ihm dich baden, so schwimm und schwelge mit uns! Wallalalala leialalai! Wallalalala leiajahei! ALBERICH Eurem Taucherspiele nur taugte das Gold? Mir gält es dann wenig! WOGLINDE Des Goldes Schmuck schmähte er nicht, wüsste er all seine Wunder! WELLGUNDE Der Welt Erbe gewänne zu eigen, wer aus dem Rheingold schüfe den Ring, der masslose Macht ihm verlieh . FLOSSHILDE Der Vater sagt es, und uns befahl er, klug zu hüten den klaren Hort, dass kein Falscher der Flut ihn entführe drum schweigt, ihr schwatzendes Heer! WELLGUNDE Du klügste Schwester, verklagst du uns wohl? Weisst du denn nicht, wem nur allein das Gold zu schmieden vergönnt? WOGLINDE Nur wer der Minne Macht entsagt, nur wer der Liebe Lust verjagt, nur der erzielt sich den Zauber, zum Reif zu zwingen das Gold. WELLGUNDE Wohl sicher sind wir und sorgenfrei denn was nur lebt, will lieben, meiden will keiner die Minne. WOGLINDE Am wenigsten er, der lüsterne Alp; vor Liebesgier möcht er vergehn! FLOSSHILDE Nicht fürcht ich den, wie ich ihn erfand seiner Minne Brunst brannte fast mich. WELLGUNDE Ein Schwefelbrand in der Wogen Schwall vor Zorn der Liebe zischt er laut! DIE DREI RHEINTÖCHTER Wallala! Wallaleialala! Lieblichster Albe! Lachst du nicht auch? In des Goldes Scheine wie leuchtest du schön! O komm , Lieblicher, lache mit uns! Heiajaheia! Heiajaheia! Wallalalala leiajahei! Sie schwimmen lachend im Glanze auf und ab. ALBERICH die Augen starr auf das Gold gerichtet, hat dem Geplauder der Schwestern wohl gelauscht Der Welt Erbe gewänn ich zu eigen durch dich? Erzwäng ich nicht Liebe, doch listig erzwäng ich mir Lust? furchtbar laut Spottet nur zu! - Der Niblung naht eurem Spiel! wütend springt er nach dem mittleren Riff hinüber und klettert in grausiger Hast nach dessen Spitze hinauf. Die Mädchen fahren kreischend auseinander und tauchen nach verschiedenen Seiten hin auf DIE DREI RHEINTÖCHTER Heia! Heia! Heiajahei! Rettet euch! Es raset der Alp in den Wassern sprüht s, wohin er springt die Minne macht ihn verrückt! sie lachen im tollsten Übermut ALBERICH gelangt mit einem letzten Satze zur Spitze des Riffes Bangt euch noch nicht? So buhlt nun im Finstern, feuchtes Gezücht! er streckt die Hand nach dem Golde aus Das Licht lösch ich euch aus, entreisse dem Riff das Gold, schmiede den rächende Ring; denn hör es die Flut so verfluch ich die Liebe! Er reisst mit furchtbarer Gewalt das Gold aus dem Riffe und stürzt damit hastig in die Tiefe, wo er schnell verschwindet. Dichte Nacht bricht plötzlich überall herein. Die Mädchen tauchen dem Räuber in die Tiefe nach. FLOSSHILDE Haltet den Räuber! WELLGUNDE Rettet das Gold! WOGLINDE UND WELLGUNDE Hilfe! Hilfe! DIE DREI RHEINTÖCHTER Weh! Weh! Die Flut fällt mit ihnen nach der Tiefe hinab. Aus dem untersten Grunde hört man Alberichs gellendes Hohngelächter. In dichtester Finsternis verschwinden die Riffe; die ganze Bühne ist von der Höhe bis zur Tiefe von schwarzem Wassergewoge erfüllt, das eine Zeitlang immer noch abwärts zu sinken scheint. ZWEITE SZENE Wotan, Fricka, Freia, Fasolt, Fafner, Donner, Froh, Loge Allmählich sind die Wogen in Gewölke übergegangen, welches, als eine immer heller dämmernde Beleuchtung dahinter tritt, zu feinerem Nebel sich abklärt. Als der Nebel in zarten Wölkchen gänzlich sich in der Höhe verliert, wird im Tagesgrauen eine freie Gegend auf Bergeshöhen sichtbar. Der hervorbrechende Tag beleuchtet mit wachsendem Glanze eine Burg mit blinkenden Zinnen, die auf einem Felsgipfel im Hintergrunde steht; zwischen diesem burggekrönten Felsgipfel und dem Vordergrunde der Szene ist ein tiefes Tal, durch welches der Rhein fliesst, anzunehmen. - Zur Seite auf blumigem Grunde liegt Wotan, neben ihm Fricka, beide schlafend. Die Burg ist ganz sichtbar geworden. FRICKA erwacht; ihr Blick fällt auf die Burg; sie staunt und erschrickt Wotan, Gemahl, erwache! WOTAN im Traume leise Der Wonne seligen Saal bewachen mir Tür und Tor Mannes Ehre, ewige Macht, ragen zu endlosem Ruhm! FRICKA rüttelt ihn Auf, aus der Träume wonnigem Trug! Erwache, Mann, und erwäge! WOTAN erwacht und erhebt sich ein wenig, sein Auge wird sogleich vom Anblick der Burg gefesselt Vollendet das ewige Werk! Auf Berges Gipfel die Götterburg; prächtig prahlt der prangende Bau! Wie im Traum ich ihn trug, wie mein Wille ihn wies, stark und schön steht er zur Schau; hehrer, herrlicher Bau! FRICKA Nur Wonne schafft dir, was mich erschreckt? Dich freut die Burg, mir bangt es um Freia! Achtloser, lass mich erinnern des ausbedungenen Lohns! Die Burg ist fertig, verfallen das Pfand vergassest du, was du vergabst? WOTAN Wohl dünkt mich s, was sie bedangen, die dort die Burg mir gebaut; durch Vertrag zähmt ich ihr trotzig Gezücht, dass sie die hehre Halle mir schüfen; die steht nun, dank den Starken um den Sold sorge dich nicht. FRICKA O lachend frevelnder Leichtsinn! Liebelosester Frohmut! Wusst ich um euren Vertrag, dem Truge hätt ich gewehrt; doch mutig entferntet ihr Männer die Frauen, um taub und ruhig vor uns, allein mit den Riesen zu tagen so ohne Scham verschenktet ihr Frechen Freia, mein holdes Geschwister, froh des Schächergewerbs! Was ist euch Harten doch heilig und wert, giert ihr Männer nach Macht! WOTAN ruhig Gleiche Gier war Fricka wohl fremd, als selbst um den Bau sie mich bat? FRICKA Um des Gatten Treue besorgt, muss traurig ich wohl sinnen, wie an mich er zu fesseln, zieht s in die Ferne ihn fort herrliche Wohnung, wonniger Hausrat sollten dich binden zu säumender Rast. Doch du bei dem Wohnbau sannst auf Wehr und Wall allein; Herrschaft und Macht soll er dir mehren; nur rastlosern Sturm zu erregen, erstand dir die ragende Burg. WOTAN lächelnd Wolltest du Frau in der Feste mich fangen, mir Gotte musst du schon gönnen, dass, in der Burg gebunden, ich mir von aussen gewinne die Welt. Wandel und Wechsel liebt, wer lebt; das Spiel drum kann ich nicht sparen! FRICKA Liebeloser, leidigster Mann! Um der Macht und Herrschaft müssigen Tand verspielst du in lästerndem Spott Liebe und Weibes Wert? WOTAN ernst Um dich zum Weib zu gewinnen, mein eines Auge setzt ich werbend daran; wie törig tadelst du jetzt! Ehr ich die Frauen doch mehr als dich freut; und Freia, die gute, geb ich nicht auf; nie sann dies ernstlich mein Sinn. FRICKA mit ängstlicher Spannung in die Szene blickend So schirme sie jetzt in schutzloser Angst läuft sie nach Hilfe dort her! FREIA tritt wie in hastiger Flucht auf Hilf mir, Schwester! Schütze mich, Schwäher! Vom Felsen drüben drohte mir Fasolt, mich Holde käm er zu holen. WOTAN Lass ihn droh n! Sahst du nicht Loge? FRICKA Dass am liebsten du immer dem Listigen traust! Viel Schlimmes schuf er uns schon, doch stets bestrickt er dich wieder. WOTAN Wo freier Mut frommt, allein frag ich nach keinem. Doch des Feindes Neid zum Nutz sich fügen, lehrt nur Schlauheit und List, wie Loge verschlagen sie übt. Der zum Vertrage mir riet, versprach mir, Freia zu lösen auf ihn verlass ich mich nun. FRICKA Und er lässt dich allein! Dort schreiten rasch die Riesen heran wo harrt dein schlauer Gehilf ? FREIA Wo harren meine Brüder, dass Hilfe sie brächten, da mein Schwäher die Schwache verschenkt? Zu Hilfe, Donner! Hieher, hieher! Rette Freia, mein Froh! FRICKA Die in bösem Bund dich verrieten, sie alle bergen sich nun! Fasolt und Fafner, beide in riesiger Gestalt, mit starken Pfählen bewaffnet, treten auf. FASOLT Sanft schloss Schlaf dein Aug ; wir beide bauten Schlummers bar die Burg. Mächt ger Müh müde nie, stauten starke Stein wir auf; steiler Turm, Tür und Tor, deckt und schliesst im schlanken Schloss den Saal. auf die Burg deutend Dort steht s, was wir stemmten, schimmernd hell, bescheint s der Tag zieh nun ein, uns zahl den Lohn! WOTAN Nennt, Leute, den Lohn was dünkt euch zu bedingen? FASOLT Bedungen ist, was tauglich uns dünkt gemahnt es dich so matt? Freia, die Holde, Holda, die Freie, vertragen ist s, sie tragen wir heim. WOTAN schnell Seid ihr bei Trost mit eurem Vertrag? Denkt auf andern Dank Freia ist mir nicht feil. FASOLT steht, in höchster Bestürzung, einen Augenblick sprachlos Was sagst du? Ha, sinnst du Verrat? Verrat am Vertrag? Die dein Speer birgt, sind sie dir Spiel, des berat nen Bundes Runen? FAFNER höhnisch Getreu ster Bruder, merkst du Tropf nun Betrug? FASOLT Lichtsohn du, leicht gefügter! Hör und hüte dich Verträgen halte Treu ! Was du bist, bist du nur durch Verträge; bedungen ist, wohl bedacht deine Macht. Bist weiser du, als witzig wir sind, bandest uns Freie zum Frieden du all deinem Wissen fluch ich, fliehe weit deinen Frieden, weisst du nicht offen, ehrlich und frei Verträgen zu wahren die Treu ! Ein dummer Riese rät dir das Du Weiser, wiss es von ihm. WOTAN Wie schlau für Ernst du achtest, was wir zum Scherz nur beschlossen! Die liebliche Göttin, licht und leicht, was taugt euch Tölpeln ihr Reiz? FASOLT Höhnst du uns? Ha, wie unrecht! Die ihr durch Schönheit herrscht, schimmernd hehres Geschlecht, wie törig strebt ihr nach Türmen von Stein, setzt um Burg und Saal Weibes Wonne zum Pfand! Wir Plumpen plagen uns schwitzend mit schwieliger Hand, ein Weib zu gewinnen, das wonnig und mild bei uns Armen wohne; und verkehrt nennst du den Kauf? FAFNER Schweig dein faules Schwatzen, Gewinn werben wir nicht Freias Haft hilft wenig doch viel gilt s den Göttern sie zu entreissen. leise Goldene Äpfel wachsen in ihrem Garten; sie allein weiss die Äpfel zu pflegen! Der Frucht Genuss frommt ihren Sippen zu ewig nie alternder Jugend siech und bleich doch sinkt ihre Blüte, alt und schwach schwinden sie hin, müssen Freia sie missen. grob Ihrer Mitte drum sei sie entführt! WOTAN für sich Loge säumt zu lang! FASOLT Schlicht gib nun Bescheid! WOTAN Sinnt auf andern Sold! FASOLT Kein andrer Freia allein! FAFNER Du da! Folg uns fort! Sie dringen auf Freia zu FREIA fliehend Helft! Helft, vor den Harten! FROH Freia in seine Arme fassend Zu mir, Freia! Meide sie, Frecher! Froh schützt die Schöne. DONNER sich vor die beiden Riesen stellend Fasolt und Fafner, fühltet ihr schon meines Hammers harten Schlag? FAFNER Was soll das Drohn? FASOLT Was dringst du her? Kampf kiesten wir nicht, verlangen nur unsern Lohn. DONNER Schon oft zahlt ich Riesen den Zoll. Kommt her, des Lohnes Last wäg ich mit gutem Gewicht! er schwingt den Hammer WOTAN seinen Speer zwischen den Streitenden ausstreckend Halt, du Wilder! Nichts durch Gewalt! Verträge schützt meines Speeres Schaft spar deines Hammers Heft! FREIA Wehe! Wehe! Wotan verlässt mich! FRICKA Begreif ich dich noch, grausamer Mann? WOTAN wendet sich ab und sieht Loge kommen Endlich Loge! Eiltest du so, den du geschlossen, den schlimmen Handel zu schlichten? LOGE ist im Hintergrunde aus dem Tale heraufgestiegen Wie? Welchen Handel hätt ich geschlossen? Wohl was mit den Riesen dort im Rate du dangst? In Tiefen und Höhen treibt mich mein Hang; Haus und Herd behagt mir nicht. Donner und Froh, die denken an Dach und Fach, wollen sie frei n, ein Haus muss sie erfreu n. Ein stolzer Saal, ein starkes Schloss, danach stand Wotans Wunsch. Haus und Hof, Saal und Schloss, die selige Burg, sie steht nun fest gebaut. Das Prachtgemäuer prüft ich selbst, ob alles fest, forscht ich genau Fasolt und Fafner fand ich bewährt kein Stein wankt in Gestemm . Nicht müssig war ich, wie mancher hier; der lügt, wer lässig mich schilt! WOTAN Arglistig weichst du mir aus mich zu betrügen hüte in Treuen dich wohl! Von allen Göttern dein einz ger Freund, nahm ich dich auf in der übel trauenden Tross. Nun red und rate klug! Da einst die Bauer der Burg zum Dank Freia bedangen, du weisst, nicht anders willigt ich ein, als weil auf Pflicht du gelobtest, zu lösen das hehre Pfand. LOGE Mit höchster Sorge drauf zu sinnen, wie es zu lösen, das - hab ich gelobt. Doch, dass ich fände, was nie sich fügt, was nie gelingt, - wie liess sich das wohl geloben? FRICKA zu Wotan Sieh, welch trugvollem Schelm du getraut! FROH Loge heisst du, doch nenn ich dich Lüge! DONNER Verfluchte Lohe, dich lösch ich aus! LOGE Ihre Schmach zu decken, schmähen mich Dumme! Donner holt auf Loge aus WOTAN tritt dazwischen In Frieden lasst mir den Freund! Nicht kennt ihr Loges Kunst reicher wiegt seines Rates Wert, zahlt er zögernd ihn aus. FAFNER Nichts gezögert! Rasch gezahlt! FASOLT Lang währt s mit dem Lohn! WOTAN wendet sich hart zu Loge, drängend Jetzt hör , Störrischer! Halte Stich! Wo schweiftest du hin und her? LOGE Immer ist Undank Loges Lohn! Für dich nur besorgt, sah ich mich um, durchstöbert im Sturm alle Winkel der Welt, Ersatz für Freia zu suchen, wie er den Riesen wohl recht. Umsonst sucht ich, und sehe nun wohl in der Welten Ring nichts ist so reich, als Ersatz zu muten dem Mann für Weibes Wonne und Wert! Alle geraten in Erstaunen und verschiedenartige Betroffenheit So weit Leben und Weben, In Wasser, Erd und Luft, viel frug ich, forschte bei allen, wo Kraft nur sich rührt, und Keime sich regen was wohl dem Manne mächt ger dünk , als Weibes Wonne und Wert? Doch so weit Leben und Weben, verlacht nur ward meine fragende List in Wasser, Erd und Luft, lassen will nichts von Lieb und Weib. Nur einen sah ich, der sagte der Liebe ab um rotes Gold entriet er des Weibes Gunst. Des Rheines klare Kinder klagten mir ihre Not der Nibelung, Nacht-Alberich, buhlte vergebens um der Badenden Gunst; das Rheingold da raubte sich rächend der Dieb das dünkt ihn nun das teuerste Gut, hehrer als Weibes Huld. Um den gleissenden Tand, der Tiefe entwandt, erklang mir der Töchter Klage an dich, Wotan, wenden sie sich, dass zu Recht du zögest den Räuber, das Gold dem Wasser wieder gebest, und ewig es bliebe ihr Eigen. Hingebende Bewegung aller Dir s zu melden, gelobt ich den Mädchen nun löste Loge sein Wort. WOTAN Törig bist du, wenn nicht gar tückisch! Mich selbst siehst du in Not wie hülft ich andern zum Heil? FASOLT der aufmerksam zugehört, zu Fafner Nicht gönn ich das Gold dem Alben; viel Not schon schuf uns der Niblung, doch schlau entschlüpfte unserm Zwange immer der Zwerg. FAFNER Neue Neidtat sinnt uns der Niblung, gibt das Gold ihm Macht. - Du da, Loge! Sag ohne Lug was Grosses gilt denn das Gold, dass dem Niblung es genügt? LOGE Ein Tand ist s in des Wassers Tiefe, lachenden Kindern zur Lust, doch ward es zum runden Reife geschmiedet, hilft es zur höchsten Macht, gewinnt dem Manne die Welt. WOTAN sinnend Von des Rheines Gold hört ich raunen Beute-Runen berge sein roter Glanz; Macht und Schätze schüf ohne Mass ein Reif. FRICKA leise zu Loge Taugte wohl des goldnen Tandes gleissend Geschmeid auch Frauen zu schönem Schmuck? LOGE Des Gatten Treu ertrotzte die Frau, trüge sie hold den hellen Schmuck, den schimmernd Zwerge schmieden, rührig im Zwange des Reifs. FRICKA schmeichelnd zu Wotan Gewänne mein Gatte sich wohl das Gold? WOTAN wie in einem Zustande wachsender Bezauberung Des Reifes zu walten, rätlich will es mich dünken. Doch wie, Loge, lernt ich die Kunst? Wie schüf ich mir das Geschmeid ? LOGE Ein Runenzauber zwingt das Gold zum Reif; keiner kennt ihn; doch einer übt ihn leicht, der sel ger Lieb entsagt. Wotan wendet sich unmutig ab Das sparst du wohl; zu spät auch kämst du Alberich zauderte nicht. Zaglos gewann er des Zaubers Macht grell geraten ist ihm der Ring! DONNER zu Wotan Zwang uns allen schüfe der Zwerg, würd ihm der Reif nicht entrissen. WOTAN Den Ring muss ich haben! FROH Leicht erringt ohne Liebesfluch er sich jetzt. LOGE Spottleicht, ohne Kunst, wie im Kinderspiel! WOTAN grell So rate, wie? LOGE Durch Raub! Was ein Dieb stahl, das stiehlst du dem Dieb; ward leichter ein Eigen erlangt? Doch mit arger Wehr wahrt sich Alberich; klug und fein musst du verfahren, ziehst den Räuber du zu Recht, um des Rheines Töchtern, den roten Tand, mit Wärme das Gold wiederzugeben; denn darum flehen sie dich. WOTAN Des Rheines Töchtern? Was taugt mir der Rat? FRICKA Von dem Wassergezücht mag ich nichts wissen schon manchen Mann - mir zum Leid - verlockten sie buhlend im Bad. Wotan steht stumm mit sich kämpfend; die übrigen Götter heften in schweigender Spannung die Blicke auf ihn. Währenddem hat Fafner beiseite mit Fasolt beraten FAFNER zu Fasolt Glaub mir, mehr als Freia frommt das gleissende Gold auch ew ge Jugend erjagt, wer durch Goldes Zauber sie zwingt. Fasolts Gebärde deutet an, dass er sich wider Willen überredet fühlt. Fafner tritt mit Fasolt wieder an Wotan heran. Hör , Wotan, der Harrenden Wort! Freia bleib euch in Frieden; leicht ren Lohn fand ich zur Lösung uns rauhen Riesen genügt des Niblungen rotes Gold. WOTAN Seid ihr bei Sinn? Was nicht ich besitze, soll ich euch Schamlosen schenken? FAFNER Schwer baute dort sich die Burg; leicht wird dir s mit list ger Gewalt was im Neidspiel nie uns gelang, den Niblungen fest zu fahn. WOTAN Für euch müht ich mich um den Alben? Für euch fing ich den Feind? Unverschämt und überbegehrlich, macht euch Dumme mein Dank! FASOLT ergreift plötzlich Freia und führt sie mit Fafner zur Seite Hieher, Maid! In unsre Macht! Als Pfand folgst du uns jetzt, bis wir Lösung empfah n! FREIA wehklagend Wehe! Wehe! Wehe! alle Götter sind in höchster Bestürzung FAFNER Fort von hier sei sie entführt! Bis Abend - achtet s wohl - pflegen wir sie als Pfand; wir kehren wieder; doch kommen wir, und bereit liegt nicht als Lösung das Rheingold licht und rot - FASOLT Zu End ist die Frist dann, Freia verfallen für immer folge sie uns! FREIA schreiend Schwester! Brüder! Rettet! Helft! sie wird von den hastig enteilenden Riesen fortgetragen FROH Auf, ihnen nach! DONNER Breche denn alles! Sie blicken Wotan fragend an FREIA aus weiter Ferne Rettet! Helft! LOGE den Riesen nachsehend Über Stock und Stein zu Tal stapfen sie hin durch des Rheines Wasserfurt waten die Riesen. Fröhlich nicht hängt Freia den Rauhen über dem Rücken! - Heia! Hei! Wie taumeln die Tölpel dahin! Durch das Tal talpen sie schon. Wohl an Riesenheims Mark erst halten sie Rast. - er wendet sich zu den Göttern Was sinnt nun Wotan so wild? Den sel gen Göttern wie geht s? Ein fahler Nebel erfüllt mit wachsender Dichtheit die Bühne; in ihm erhalten die Götter ein zunehmend bleiches und ältliches Aussehen alle stehen bang und erwartungsvoll auf Wotan blickend, der sinnend die Augen an den Boden heftet. LOGE Trügt mich ein Nebel? Neckt mich ein Traum? Wie bang und bleich verblüht ihr so bald! Euch erlischt der Wangen Licht; der Blick eures Auges verblitzt! Frisch, mein Froh, noch ist s ja früh! Deiner Hand, Donner, entsinkt ja der Hammer! Was ist s mit Fricka? Freut sie sich wenig ob Wotans grämlichem Grau, das schier zum Greisen ihn schafft? FRICKA Wehe! Wehe! Was ist geschehen? DONNER Mir sinkt die Hand! FROH Mir stockt das Herz! LOGE Jetzt fand ich s hört, was euch fehlt! Von Freias Frucht genosset ihr heute noch nicht. Die goldnen Äpfel in ihrem Garten, sie machten euch tüchtig und jung, asst ihr sie jeden Tag. Des Gartens Pflegerin ist nun verpfändet; an den Ästen darbt und dorrt das Obst, bald fällt faul es herab. - Mich kümmert s minder; an mir ja kargte Freia von je knausernd die köstliche Frucht denn halb so echt nur bin ich wie, Selige, ihr! Doch ihr setztet alles auf das jüngende Obst das wussten die Riesen wohl; auf eurer Leben legten sie s an nun sorgt, wie ihr das wahrt! Ohne die Äpfel, alt und grau, greis und grämlich, welkend zum Spott aller Welt, erstirbt der Götter Stamm. FRICKA bang Wotan, Gemahl, unsel ger Mann! Sieh, wie dein Leichtsinn lachend uns allen Schimpf und Schmach erschuf! WOTAN mit plötzlichem Entschluss auffahrend Auf, Loge, hinab mit mir! Nach Nibelheim fahren wir nieder gewinnen will ich das Gold. LOGE Die Rheintöchter riefen dich an so dürfen Erhörung sie hoffen? WOTAN heftig Schweige, Schwätzer! Freia, die Gute, Freia gilt es zu lösen! LOGE Wie du befiehlst führ ich dich gern steil hinab steigen wir denn durch den Rhein? WOTAN Nicht durch den Rhein! LOGE So schwingen wir uns durch die Schwefelkluft. Dort schlüpfe mit mir hinein! Er geht voran und verschwindet seitwärts in einer Kluft, aus der sogleich ein schwefliger Dampf hervorquillt. WOTAN Ihr andern harrt bis Abend hier verlorner Jugend erjag ich erlösendes Gold! Er steigt Loge nach in die Kluft hinab der aus ihr dringende Schwefeldampf verbreitet sich über die ganze Bühne und erfüllt diese schnell mit dickem Gewölk. Bereits sind die Zurückbleibenden unsichtbar. DONNER Fahre wohl, Wotan! FROH Glück auf! Glück auf! FRICKA O kehre bald zur bangenden Frau! Der Schwefeldampf verdüstert sich bis zu ganz schwarzem Gewölk, welches von unten nach oben steigt; dann verwandelt sich dieses in festes, finsteres Steingeklüft, das sich immer aufwärts bewegt, so dass es den Anschein hat, als sänke die Szene immer tiefer in die Erde hinab. Wachsendes Geräusch wie von Schmiedenden wird überallher vernommen. この日本語テキストは、 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス の下でライセンスされています。@wagnerianchan Wagner,Richard/Das Rheingold/2
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1. Mondestrunken Den Wein, den man mit Augen trinkt, Gießt Nachts der Mond in Wogen nieder, Und eine Springflut überschwemmt Den stillen Horizont. Gelüste, schauerlich und süß, Durchschwimmen ohne Zahl die Fluten! Den Wein, den man mit Augen trinkt, Gießt Nachts der Mond in Wogen nieder. Der Dichter, den die Andacht treibt, Berauscht sich an dem heil gen Tranke, Dem Himmel wendet er verzückt Das Haupt und taumelnd saugt und schlürft er Den Wein, den man mit Augen trinkt. 2. Colombine Des Mondlichts bleiche Blüten, Die weißen Wunderrosen, Blühn in den Julinächten - O bräch ich eine nur! Mein banges Leid zu lindern, Such ich am dunklen Strome Des Mondlichts bleiche Blüten, Die weißen Wunderrosen. Gestillt wär all mein Sehnen, Dürft ich so märchenheimlich, so selig leis - entblättern Auf deine braunen Haare Des Mondlichts bleiche Blüten! 3. Der Dandy Mit einem phantastischen Lichtstrahl Erleuchtet der Mond die krystallnen Flakons Auf dem schwarzen, hochheiligen Waschtisch Des schweigenden Dandys von Bergamo. In tönender, bronzener Schale Lacht hell die Fontäne, metallischen Klangs. Mit einem phantastischen Lichtstrahl Erleuchtet der Mond die krystallnen Flakons. Pierrot mit dem wächsernen Antlitz Steht sinnend und denkt wie er heute sich schmink? Fort schiebt er das Rot und des Orients Grün Und bemalt sein Gesicht in erhabenem Stil Mit einem phantastischen Mondstrahl. 4. Eine blasse Wäscherin Eine blasse Wäscherin Wäscht zur Nachzeit bleiche Tücher, Nackte, silberweiße Arme Steckt sie nieder in die Flut. Durch die Lichtung schleichen Winde, Leis bewegen sie den Strom. Eine blasse Wäscherin Wäscht zur Nachtzeit bleiche Tücher. Und die sanfte Magd des Himmels, Von den Zweigen zart umschmeichelt, Breitet auf die dunklen Wiesen Ihre lichtgewobnen Linnen - Eine blasse Wäscherin. 5. Valse de Chopin Wie ein blasser Tropfen Bluts Färbt die Lippen einer Kranken, Also ruht auf diesen Tönen Ein vernichtungßüchtger Reiz. Wilder Lust Accorde Stören Der Verzweiflung eisgen Traum - Wie ein blasser Tropfen Bluts Färbt die Lippen einer Kranken. Heiß und jauchzend, süß und schmachtend, Melancholisch düstrer Walzer, Kommst mir nimmer aus den Sinnen! Haftest mir an den Gedanken, Wie ein blasser Tropfen Bluts! 6. Madonna Steig, o Mutter aller Schmerzen, Auf den Altar meiner Verse! Blut aus deinen magren Brüsten Hat des Schwertes Wut vergossen. Deine ewig frischen Wunden, Gleichen Augen, rot und offen. Steig, o Mutter aller Schmerzen, Auf den Altar meiner Verse! In den abgezehrten Händen Hältst du deines Sohnes Leiche, Ihn zu zeigen aller Menschheit - Doch der Blick der Menschen meidet Dich, o Mutter aller Schmerzen! 7. Der kranke Mond Du nächtig todeskranker Mond Dort auf des Himmels schwarzem Pfühl, Dein Blick, so fiebernd übergroß, Bannt mich wie fremde Melodie. An unstillbarem Liebesleid Stirbst du, an Sehnsucht, tief erstickt, Du nächtig todeskranker Mond Dort auf des Himmels schwarzem Pfühl. Den Liebsten, der im Sinnenrausch Gedankenlos zur Liebsten schleicht, Belustigt deiner Strahlen Spiel - Dein bleiches, qualgebornes Blut, Du nächtig todeskranker Mond. 8. Nacht Finstre, schwarze Riesenfalter Töteten der Sonne Glanz. Ein geschlossnes Zauberbuch, Ruht der Horizont - verschwiegen. Aus dem Qualm verlorner Tiefen Steigt ein Duft, Erinnrung mordend! Finstre, schwarze Riesenfalter Töteten der Sonne Glanz. Und vom Himmel erdenwärts Senken sich mit schweren Schwingen Unsichtbar die Ungetüme Auf die Menschenherzen nieder . . . Finstre, schwarze Riesenfalter. 9. Gebet an Pierrot Pierrot! Mein lachen Hab ich verlernt! Das Bild des Glanzes Zerfloß - Zerfloß! Schwarz weht die Flagge Mir nun vom Mast. Pierrot! Mein Lachen Hab ich verlernt! O gib mir wieder, Roßarzt der Seele, Schneemann der Lyrik, Durchlaucht vom Monde, Pierrot - mein Lachen! 10. Raub Rote, fürstliche Rubine, Blutge Tropfen alten Ruhmes, Schlummern in den Totenschreinen, Drunten in den Grabgewölben. Nachts, mit seinen Zechkumpanen, Steigt Pierrot hinab - zu rauben Rote, fürstliche Rubine, Blut ge Tropfen alten Ruhmes. Doch da - sträuben sich die Haare, Bleiche Furcht bannt sie am Platze Durch die Finsternis - wie Augen! - Stieren aus den Totenschreinen - Rote, fürstliche Rubine. 11. Rote Messe Zu grausem Abendmahle, Beim Blendeglanz des Goldes, Beim Flackerschein der Kerzen, Naht dem Altar - Pierrot! Die Hand, die gottgeweihte, Zerreißt die Priesterkleider Zu grausem Abendmahle, Beim Blendeglanz des Goldes. Mit segnender Gebärde Zeigt er den bangen Seelen Die triefend rote Hostie Sein Herz - in blutgen Fingern - Zu grausem Abendmahle! 12. Galgenlied Die dürre Dirne Mit langem Halse Wird seine letzte Geliebte sein. In seinem Hirne Steckt wie ein Nagel Die dürre Dirne Mit langem Halse. Schlank wie die Pinie, Am Hals ein Zöpfchen - Wollüstig wird sie Den Schelm umhalsen, Die dürre Dirne! 13. Enthauptung Der Mond, ein blankes Türkenschwert Auf einem schwarzen Seidenkissen, Gespenstisch groß - dräut er hinab Durch schmerzendunkle Nacht. Pierrot irrt ohne Rast umher Und starrt empor in Todesängsten Zum, Mond, dem blanken Türkenschwert Auf einem schwarzen Seidenkissen. Es schlottern unter ihm die Knie, Ohnmächtig bricht er jäh zusammen. Er wähnt es sause strafend schon Auf seinen Sünderhals hernieder Der Mond, das blanke Türkenschwert. 14. Die Kreuze Heilige Kreuze sind die Verse, Dran die Dichter stumm verbluten, Blindgeschlagen von der Geier Flatterndem Gespensterschwarme! In den Leibern schwelgten Schwerter, Prunkend in des Blutes Scharlach! Heilge Kreuze sind die Verse, Dran die Dichter stumm verbluten. Tot das Haupt - erstarrt die Locken - Fern, verweht der Lärm des Pöbels. Langsam sinkt die Sonne nieder, Eine rote Königskrone. Heilge Kreuze sind die Verse! 15. Heimweh Lieblich klagend - ein kristallnes Seufzen Aus Italiens alter Pantomime, Klingts herüber wie Pierrot so hölzern, So modern sentimental geworden. Und es tönt durch seines Herzens Wüste, Tönt gedämpft durch alle Sinne wieder, Lieblich klagend - ein kristallnes Seufzen Aus Italiens alter Pantomime. Da vergißt Pierrot die Trauermienen! Durch den bleichen Feuerschein des Mondes, Durch des Lichtmeers Fluten schweift die Sehnsucht Kühn hinauf, empor zum Heimathimmel, Lieblich klagend - ein kristallnes Seufzen! 16. Gemeinheit In den blanken Kopf Cassanders, Dessen Schrein die Luft durchzetert, Bohrt Pierrot mit Heuchlermienen, Zärtlich - einen Schädelbohrer! Darauf stopft er mit dem Daumen Seinen echten türkischen Tabak In den blanken Kopf Cassanders, Dessen Schrein die Luft durchzetert! Dann dreht er ein Rohr von Weichsel Hinten in die glatte Glatze Und behäbig schmaucht und pafft er Seinen echten türkischen Tabak Aus dem blanken Kopf Cassanders! 17. Parodie Stricknadeln, blank und blinkend, In ihrem grauen Haar, Sitzt die Duenna murmelnd, Im roten Röckchen da. Sie wartet in der Laube, Sie liebt Pierrot mit Schmerzen, Stricknadeln, blank und blinkend, In ihrem grauen Haar. Da plötzlich - horch! - ein Wispern! Ein Windhauch kichert leise Der Mond, der böse Spötter, Äfft nach mit seinen Strahlen - Stricknadeln, blink und blank. 18. Der Mondfleck Einen weißen Fleck des hellen Mondes Auf dem Rücken seines schwarzen Rockes, So spaziert Pierrot im lauen Abend, Aufzusuchen Glück und Abenteuer. Plötzlich stört ihn was an seinem Anzug. Er beschaut sich rings und findet richtig - Einen weißen Fleck des hellen Mondes Auf dem Rücken seines schwarzen Rockes. Warte! denkt er das ist so ein Gipsfleck! Wischt und wischt, doch bringt ihn nicht herunter Und so geht er, giftgeschwollen weiter, Reibt und reibt bis an den frühen Morgen - Einen weißen Fleck des hellen Mondes. 19. Serenade Mit groteskem Riesenbogen Kratzt Pierrot auf seiner Bratsche, Wie der Storch auf einem Beine, Knipst er trüb ein Pizzicato. Plötzlich naht Cassander, wütend Ob des nächt gen Virtuosen - Mit groteskem Riesenbogen Kratzt Pierrot auf seiner Bratsche. Von sich wirft er jetzt die Bratsche Mit der delikaten Linken Faßt den Kahlkopf er am Kragen - Träumend spielt er auf der Glatze Mit groteskem Riesenbogen. 20. Heimfahrt Der Mondstrahl ist das Ruder, Seerose dient als Boot Drauf fährt Pierrot gen Süden Mit gutem Reisewind. Der Strom summt tiefe Skalen Und wiegt den leichten Kahn. Der Mondstrahl ist das Ruder. Seerose dient als Boot. Nach Bergamo, zur Heimat, Kehrt nun Pierrot zurück; Schwach dämmert schon im Osten Der grüne Horizont. Der Mondstrahl ist das Ruder. 21. O alter Duft O alter Duft aus Märchenzeit Berauschest wieder meine Sinne! Ein närrisch Heer von Schelmerein Durchschwirrt die leichte Luft. Ein glückhaft Wünschen macht mich froh Nach Freuden, die ich lang verachtet O alter Duft aus Märchenzeit, Berauschest wieder mich! All meinen Unmut gab ich preis; Aus meinem sonnumrahmten Fenster Beschau ich frei die liebe Welt Und träum hinaus in selge Weiten . . . O alter Duft - aus Märchenzeit! 1. Mondestrunken Den Wein, den man mit Augen trinkt, Gießt Nachts der Mond in Wogen nieder, Und eine Springflut überschwemmt Den stillen Horizont. Gelüste, schauerlich und süß, Durchschwimmen ohne Zahl die Fluten! Den Wein, den man mit Augen trinkt, Gießt Nachts der Mond in Wogen nieder. Der Dichter, den die Andacht treibt, Berauscht sich an dem heil gen Tranke, Dem Himmel wendet er verzückt Das Haupt und taumelnd saugt und schlürft er Den Wein, den man mit Augen trinkt. 2. Colombine Des Mondlichts bleiche Blüten, Die weißen Wunderrosen, Blühn in den Julinächten - O bräch ich eine nur! Mein banges Leid zu lindern, Such ich am dunklen Strome Des Mondlichts bleiche Blüten, Die weißen Wunderrosen. Gestillt wär all mein Sehnen, Dürft ich so märchenheimlich, so selig leis - entblättern Auf deine braunen Haare Des Mondlichts bleiche Blüten! 3. Der Dandy Mit einem phantastischen Lichtstrahl Erleuchtet der Mond die krystallnen Flakons Auf dem schwarzen, hochheiligen Waschtisch Des schweigenden Dandys von Bergamo. In tönender, bronzener Schale Lacht hell die Fontäne, metallischen Klangs. Mit einem phantastischen Lichtstrahl Erleuchtet der Mond die krystallnen Flakons. Pierrot mit dem wächsernen Antlitz Steht sinnend und denkt wie er heute sich schmink? Fort schiebt er das Rot und des Orients Grün Und bemalt sein Gesicht in erhabenem Stil Mit einem phantastischen Mondstrahl. 4. Eine blasse Wäscherin Eine blasse Wäscherin Wäscht zur Nachzeit bleiche Tücher, Nackte, silberweiße Arme Steckt sie nieder in die Flut. Durch die Lichtung schleichen Winde, Leis bewegen sie den Strom. Eine blasse Wäscherin Wäscht zur Nachtzeit bleiche Tücher. Und die sanfte Magd des Himmels, Von den Zweigen zart umschmeichelt, Breitet auf die dunklen Wiesen Ihre lichtgewobnen Linnen - Eine blasse Wäscherin. 5. Valse de Chopin Wie ein blasser Tropfen Bluts Färbt die Lippen einer Kranken, Also ruht auf diesen Tönen Ein vernichtungßüchtger Reiz. Wilder Lust Accorde Stören Der Verzweiflung eisgen Traum - Wie ein blasser Tropfen Bluts Färbt die Lippen einer Kranken. Heiß und jauchzend, süß und schmachtend, Melancholisch düstrer Walzer, Kommst mir nimmer aus den Sinnen! Haftest mir an den Gedanken, Wie ein blasser Tropfen Bluts! 6. Madonna Steig, o Mutter aller Schmerzen, Auf den Altar meiner Verse! Blut aus deinen magren Brüsten Hat des Schwertes Wut vergossen. Deine ewig frischen Wunden, Gleichen Augen, rot und offen. Steig, o Mutter aller Schmerzen, Auf den Altar meiner Verse! In den abgezehrten Händen Hältst du deines Sohnes Leiche, Ihn zu zeigen aller Menschheit - Doch der Blick der Menschen meidet Dich, o Mutter aller Schmerzen! 7. Der kranke Mond Du nächtig todeskranker Mond Dort auf des Himmels schwarzem Pfühl, Dein Blick, so fiebernd übergroß, Bannt mich wie fremde Melodie. An unstillbarem Liebesleid Stirbst du, an Sehnsucht, tief erstickt, Du nächtig todeskranker Mond Dort auf des Himmels schwarzem Pfühl. Den Liebsten, der im Sinnenrausch Gedankenlos zur Liebsten schleicht, Belustigt deiner Strahlen Spiel - Dein bleiches, qualgebornes Blut, Du nächtig todeskranker Mond. 8. Nacht Finstre, schwarze Riesenfalter Töteten der Sonne Glanz. Ein geschlossnes Zauberbuch, Ruht der Horizont - verschwiegen. Aus dem Qualm verlorner Tiefen Steigt ein Duft, Erinnrung mordend! Finstre, schwarze Riesenfalter Töteten der Sonne Glanz. Und vom Himmel erdenwärts Senken sich mit schweren Schwingen Unsichtbar die Ungetüme Auf die Menschenherzen nieder . . . Finstre, schwarze Riesenfalter. 9. Gebet an Pierrot Pierrot! Mein lachen Hab ich verlernt! Das Bild des Glanzes Zerfloß - Zerfloß! Schwarz weht die Flagge Mir nun vom Mast. Pierrot! Mein Lachen Hab ich verlernt! O gib mir wieder, Roßarzt der Seele, Schneemann der Lyrik, Durchlaucht vom Monde, Pierrot - mein Lachen! 10. Raub Rote, fürstliche Rubine, Blutge Tropfen alten Ruhmes, Schlummern in den Totenschreinen, Drunten in den Grabgewölben. Nachts, mit seinen Zechkumpanen, Steigt Pierrot hinab - zu rauben Rote, fürstliche Rubine, Blut ge Tropfen alten Ruhmes. Doch da - sträuben sich die Haare, Bleiche Furcht bannt sie am Platze Durch die Finsternis - wie Augen! - Stieren aus den Totenschreinen - Rote, fürstliche Rubine. 11. Rote Messe Zu grausem Abendmahle, Beim Blendeglanz des Goldes, Beim Flackerschein der Kerzen, Naht dem Altar - Pierrot! Die Hand, die gottgeweihte, Zerreißt die Priesterkleider Zu grausem Abendmahle, Beim Blendeglanz des Goldes. Mit segnender Gebärde Zeigt er den bangen Seelen Die triefend rote Hostie Sein Herz - in blutgen Fingern - Zu grausem Abendmahle! 12. Galgenlied Die dürre Dirne Mit langem Halse Wird seine letzte Geliebte sein. In seinem Hirne Steckt wie ein Nagel Die dürre Dirne Mit langem Halse. Schlank wie die Pinie, Am Hals ein Zöpfchen - Wollüstig wird sie Den Schelm umhalsen, Die dürre Dirne! 13. Enthauptung Der Mond, ein blankes Türkenschwert Auf einem schwarzen Seidenkissen, Gespenstisch groß - dräut er hinab Durch schmerzendunkle Nacht. Pierrot irrt ohne Rast umher Und starrt empor in Todesängsten Zum, Mond, dem blanken Türkenschwert Auf einem schwarzen Seidenkissen. Es schlottern unter ihm die Knie, Ohnmächtig bricht er jäh zusammen. Er wähnt es sause strafend schon Auf seinen Sünderhals hernieder Der Mond, das blanke Türkenschwert. 14. Die Kreuze Heilige Kreuze sind die Verse, Dran die Dichter stumm verbluten, Blindgeschlagen von der Geier Flatterndem Gespensterschwarme! In den Leibern schwelgten Schwerter, Prunkend in des Blutes Scharlach! Heilge Kreuze sind die Verse, Dran die Dichter stumm verbluten. Tot das Haupt - erstarrt die Locken - Fern, verweht der Lärm des Pöbels. Langsam sinkt die Sonne nieder, Eine rote Königskrone. Heilge Kreuze sind die Verse! 15. Heimweh Lieblich klagend - ein kristallnes Seufzen Aus Italiens alter Pantomime, Klingts herüber wie Pierrot so hölzern, So modern sentimental geworden. Und es tönt durch seines Herzens Wüste, Tönt gedämpft durch alle Sinne wieder, Lieblich klagend - ein kristallnes Seufzen Aus Italiens alter Pantomime. Da vergißt Pierrot die Trauermienen! Durch den bleichen Feuerschein des Mondes, Durch des Lichtmeers Fluten schweift die Sehnsucht Kühn hinauf, empor zum Heimathimmel, Lieblich klagend - ein kristallnes Seufzen! 16. Gemeinheit In den blanken Kopf Cassanders, Dessen Schrein die Luft durchzetert, Bohrt Pierrot mit Heuchlermienen, Zärtlich - einen Schädelbohrer! Darauf stopft er mit dem Daumen Seinen echten türkischen Tabak In den blanken Kopf Cassanders, Dessen Schrein die Luft durchzetert! Dann dreht er ein Rohr von Weichsel Hinten in die glatte Glatze Und behäbig schmaucht und pafft er Seinen echten türkischen Tabak Aus dem blanken Kopf Cassanders! 17. Parodie Stricknadeln, blank und blinkend, In ihrem grauen Haar, Sitzt die Duenna murmelnd, Im roten Röckchen da. Sie wartet in der Laube, Sie liebt Pierrot mit Schmerzen, Stricknadeln, blank und blinkend, In ihrem grauen Haar. Da plötzlich - horch! - ein Wispern! Ein Windhauch kichert leise Der Mond, der böse Spötter, Äfft nach mit seinen Strahlen - Stricknadeln, blink und blank. 18. Der Mondfleck Einen weißen Fleck des hellen Mondes Auf dem Rücken seines schwarzen Rockes, So spaziert Pierrot im lauen Abend, Aufzusuchen Glück und Abenteuer. Plötzlich stört ihn was an seinem Anzug. Er beschaut sich rings und findet richtig - Einen weißen Fleck des hellen Mondes Auf dem Rücken seines schwarzen Rockes. Warte! denkt er das ist so ein Gipsfleck! Wischt und wischt, doch bringt ihn nicht herunter Und so geht er, giftgeschwollen weiter, Reibt und reibt bis an den frühen Morgen - Einen weißen Fleck des hellen Mondes. 19. Serenade Mit groteskem Riesenbogen Kratzt Pierrot auf seiner Bratsche, Wie der Storch auf einem Beine, Knipst er trüb ein Pizzicato. Plötzlich naht Cassander, wütend Ob des nächt gen Virtuosen - Mit groteskem Riesenbogen Kratzt Pierrot auf seiner Bratsche. Von sich wirft er jetzt die Bratsche Mit der delikaten Linken Faßt den Kahlkopf er am Kragen - Träumend spielt er auf der Glatze Mit groteskem Riesenbogen. 20. Heimfahrt Der Mondstrahl ist das Ruder, Seerose dient als Boot Drauf fährt Pierrot gen Süden Mit gutem Reisewind. Der Strom summt tiefe Skalen Und wiegt den leichten Kahn. Der Mondstrahl ist das Ruder. Seerose dient als Boot. Nach Bergamo, zur Heimat, Kehrt nun Pierrot zurück; Schwach dämmert schon im Osten Der grüne Horizont. Der Mondstrahl ist das Ruder. 21. O alter Duft O alter Duft aus Märchenzeit Berauschest wieder meine Sinne! Ein närrisch Heer von Schelmerein Durchschwirrt die leichte Luft. Ein glückhaft Wünschen macht mich froh Nach Freuden, die ich lang verachtet O alter Duft aus Märchenzeit, Berauschest wieder mich! All meinen Unmut gab ich preis; Aus meinem sonnumrahmten Fenster Beschau ich frei die liebe Welt Und träum hinaus in selge Weiten . . . O alter Duft - aus Märchenzeit! Schönberg,Arnold/Pierrot lunaire
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LaTeX2HTML LaTeXで書いたドキュメントをHTML化するスクリプトです LaTeX2HTML LaTeXで書いたドキュメントをHTML化するスクリプトです latex2htmlのインストール方法(Mac) Nikos Drakosが作ってRoss Moore がプロジェクトを進めているらしいLaTeX2HTML、Perlで書かれているので多くの環境で動くはず、日本語パッチを当てればすごく便利。 http //saftsack.fs.uni-bayreuth.de/~latex2ht http //en.wikipedia.org/wiki/LaTeX2HTML http //takeno.iee.niit.ac.jp/~shige/TeX/latex2html/ltx2html.html Copyright © 1993, 1994, 1995, 1996, Nikos Drakos, Computer Based Learning Unit, University of Leeds. Copyright © 1997, 1998, 1999, Ross Moore, Mathematics Department, Macquarie University, Sydney. latex2htmlのインストール方法(Mac) 端末(ターミナル)でMacport sudo port search latex2html latex2html @2008 (print) Convert LaTeX into HTML. sudo port install latex2html これでインストール出来なければセルフビルド(ソースコードを持ってきて自分でインストールしなければならない) セルフビルド(ログは下記においておきます) http //www20.atwiki.jp/mynote/pages/78.html ./configure make sudo make install
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Pankaj Sharma? APHPublishingCorporation? PankajSharma? ジャンル別? Subjects-Computers&Internet-Software? Subjects-Science-Technology-General&Reference LA Mejor Herramienta Del Milenio Planeta Pub Corp? Witold Rybczynski? PlanetaPubCorp? WitoldRybczynski? ジャンル別? ユーズドブック(洋書)-Science? Substores-UnknownASINs-54? Subjects-Nonfiction-ForeignLanguageNonfiction-Spanish? Subjects-Science-Technology-General&Reference Circuitos Basicos de Neumatica Marcombo? Miguel Carulla? Marcombo? MiguelCarulla? ジャンル別? ユーズドブック(洋書)-Science? Substores-UnknownASINs-54? Subjects-Nonfiction-ForeignLanguageNonfiction-Spanish? Subjects-Science-Technology-General&Reference Toda La Fotografia En Un Solo Libro Omega? Emanuel? Omega? Emanuel? ジャンル別? Substores-UnknownASINs-54? Subjects-Nonfiction-ForeignLanguageNonfiction-Spanish? Subjects-Science-Technology-General&Reference Automatizacion Neumatica y Electroneumatica Marcombo? Salvador Millan? Marcombo? SalvadorMillan? ジャンル別? ユーズドブック(洋書)-Science? Substores-UnknownASINs-54? 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